表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

状況確認(2)

 赤ちゃん生活にも慣れてきた。

エルフお母さんはメチャ可愛いし、もう、親子とか関係無く恋しちゃう。

それしか楽しみが無いからね。

いつも母乳を貰う時はドキドキしてしまう。


そして、いつも優しく微笑みながら、撫でてくれて、顔を近付けて、俺にしか聞こえない、ささやく声で話しかけてくれる。


『∑∆∈∇∝≯···。√‡£€$℉℃』


言葉は全くわからないけど···

俺の名前と挨拶とかだろうか?


早く言葉を覚えて、母さんとお話したい。

母さんは喜んでくれるだろうか?


しかし、いくら俺の母さんが可愛いくて、赤ちゃん生活が慣れてきていても、此処の生活レベルが低過ぎる!!

オムツは葉っぱ、母さん達の食器も葉っぱ。

寝床は少しの藁があるだけ。

見張りのオークの武器も、棍棒か石斧だ。


(異世界ファンタジー創作物の定番は中世ヨーロッパ風のはずなのに、これなら石器時代だ!!)


と、最近まで思っていたけど、たまに見かけるオークが鉄の胸当てを付けて、腰に剣をぶら下げていた。

また、陶器の食器で呑んだ暮れてるオークも見た事があった。


(この世界は、鉄製品や陶器が作れる位の文明はあるみたいだ。

母さん達が、葉っぱばかりなのは自殺や反乱の時に武器にさせないためか···

まぁ、自殺防止が主な理由だろうなぁ)


他に気づいたのは、このオークの集落が略奪で生計を立ているという事だった。


(まぁ、狩りに行ったのかと思ったら、毎回 荷馬車を引いて帰ってくればねぇ)


そして、縦社会で上下関係がハッキリしている。

頭は鉄兜、鉄の胸当てに剣を装備して、幹部らしき奴らは革の鎧に鉄製の鍬や斧を持ついるが、下っ端は腰蓑に棍棒という有り様だ。

しかも、一度襲撃に出ると下っ端の何人かは帰って来ない。

また、直ぐに新しい奴が補充されるが···


(こいつ等が盗賊稼業を選んだのか、オーク全体が盗賊集団なのかは気になるな···)


(気になったところで、言葉がわからいから調べられないしけど、オークという種族がどう見られ出るといるかによって、此処を出た時の選択肢が

大分 変わってくるぞ。

将来、盗賊とか絶対に嫌だ。母さんも連れて絶対に逃げ出してやる)








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ