表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

目覚め

初投稿です。拙くて申し訳無いですが、時間潰しになっていただけたら、幸いです。

 遠くから祭りの様な喧騒が聞こえる。

微睡みの中、寝惚けている頭をゆっくり働かせながら、瞼を開けようとしても重くて半分しか開かなし、視界もボヤけている。

とりあえず、体を起こそうとしたが、全く力が入らない。


(どうなっているんだ?俺···)


焦りと不安で思考がハッキリしても、自分が眠る前に何をしていたのか、それどころか自分の名前や家族の事も思い出せない。


(俺、事故って記憶喪失と全身麻痺にでもなったのかなぁ···)


もう一度、身体を動かすと力が入らないまでも動かせる事に気づいて、少しホッとする。


(まだ、力が入らないけど麻痺にはなって無いみたいだ。俺が寝ている床も病院のベッドじゃなく、地面の上みたいだから事故って直ぐなのか?

とりあえず、助けを呼ばないと···。離れた処で人が騒ぐ声が聞こえるから、大声で呼べば誰か来てれるはず···)


「あぅ、わぁああぁ」(助けてくれぇ···!!って、喋れない!声も俺の声じぁ無い!

聞こえくる騒ぎ声も、よく聞けば日本語じゃない!!何処だ!ここ!!何だ!この状況!!)


『£$¿¥”‡#$%‰···』


直ぐに女性の声が聞こえて、小走りで近付いて来る気配がする。


(近くに人がいたのか···)


女性はゆっくりと俺の横に座ると、そうっと俺を抱き上げた。


(俺、子供に、いや、赤ちゃんになってる!!)






『%£¢€;“†‡№¢";¿¡…』


女性は俺が全く解らない言葉であやしてくれているらしい。

母親にしては若く、まだボヤけている視界でも10代後半から20代前半位に見え、髪は黄緑がかった金髪で、肩の少し上で切られいてる。


(たぶん、この女の子が生まれ変わった俺の母親なんだろうなぁ。

ただ、この娘の髪色と言葉が地球の物とは思えないし、服装も麻っぽい貫頭衣みたいな粗末な物で、とても21世紀の地球の物とは考えられないんだよなぁ)


そもそも、地面が剥き出しの場所に赤ん坊を寝かせるなんて紛争地帯でも無いだろう。

もし、そんな場所だとしても、この娘の髪色は不自然だし、仮に先進国でパンクな娘が家出して産むにしても、貫頭衣は無いだろう。


(この娘の格好のチグハグさや言語を考えると21世紀の文明とは思えないんだよなぁ。昔に見たアニメや漫画にあった異世界転生ってヤツかぁ。

自分の名前も思い出せないのに、何でそんな事、覚えているかね、俺。)


そんな事を思いながら、母親らしい女の子にあやされて眠りについていった。




読んいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ