男と女は、世界中にたくさんいるのに? 何故、運命の人を選ぶのか?
___世界中には、男と女しかいないと誰かが言った!
この世界中の中で、あなただけの【運命の人】を見つけなさい!
とも言われた事がある。
・・・だけど?
【運命の人】を見つけなさいと言われても? どの人が運命の人なのか?
私には、分からないし!
私の一生を、全て費やして本当に見つかるのかも分からない。
産まれてから死ぬまでの一生分!
・・・それでも?
運命の人は見つからないかもしれない。
それなのに、男女は? 【運命の人】を捜し求めながら生きている
のかもしれない。
___【赤い糸】
で結ばれた人を本能的に求めて、、、。
*
___私も【運命の人】を探し求めている一人なのかもしれない。
私の名前は、『山野 彌生』22歳の女の子だ。
将来はデザイナーの仕事に就きたいと夢見ている。
その為に、専門学校に通っている。
___だけど?
もう1つ! 私には夢があって!
“世界中の人の中で! 誰よりも愛する男性と結ばれたい!”
そんな、乙女チックな女心が私にはあるのだ。
・・・でも? 本当に“赤い糸”で私と結ばれた男性が
この世の中の何処かにいるのか?
___もし?
居たとしても、私よりも70歳以上、上のおじいちゃんかもしれない。
もう、先が長くないおじいちゃんが私の運命の人だったら?
___もし?
私の運命の人が? まだ、この世に産まれてもいなかったら?
私が80過ぎのおばあちゃんで、彼は10歳の少年だったら?
この時代に、もし居たとしても?
国や時代が変われば? 出逢う事すらできないかもしれない。
私の、運命の人! どうか! 私の一生分をあなたに捧げますから!
私の前に、現れてきてください!!!
・・・そんな事を、何度も何度もお願いしたのだけど?
叶うはずもなく。今に至る!
*
___そもそも、
【赤い糸】で結ばれた人なんて! 本当にいるのかな?
それは! 私は揺ぎ無く“絶対にある”と信じているのだけどね!
___現に、私のパパとママは?
少なくとも、【運命の人同士】だったと! 近くで見てきた
私自身が痛感しているわ。
___私のパパもママも些細な喧嘩はよくするのだけど?
ふたりで居る時のパパとママは、キラキラしていて。
私にとって! パパとママは、【理想のふたり】だと自負している。
こんな夫婦になりたいってね!
*
___数日後、私は女友達に誘われて飲み会に参加した。
その飲み会で、私は運命の人と出逢う事となる。
彼の名前は、『荒田 信行』25歳の会社員。
私から見れば!
スーツ姿で一人の立派な社会人の男性に見えたの!
___私の周りにいる男の子達は?
みんな学生で、男性というより男の子といった感じ。
遊び慣れた感じで、チャラいというか? 金髪の者もいれば
ピアスを耳に何個も開けている男の子もいるわ。
___話し方もチャラくて!
こんな話し方で、本当に女の子と付き合えるのかと思っていた
けど? そういう男が好きな女の子もいるんだと改めて分かった
ほど、私は初心なのかもしれない。
・・・そんな時に、
私は彼と、【運命的な出逢いをしたの】
私は一瞬で彼に恋心を抱き、これを! “一目惚れ”と言うのだろう。
『・・・あ、あの? 荒田さんは? 彼女いるんですか?』
『___うんうん、今は居ないんだ! 半年前まではいたんだけどね?
お互い仕事が忙しすぎて、心のズレなのかな? 考え方が合わなくなっ
たというか? だから、お互い別れる事にしたんだよ。』
『・・・スミマセン、もし? 差し支えなければ? どんな彼女さん
だったんですか?』
『あぁ~元カノ? いい子だったよ! 優しくて性格も見た目も良かっ
たかな! でも? 気持ちのすれ違いは大きいよね!』
『・・・そうなんだ。』
『___彌生ちゃんは? 今は好きな男性とかいないの?』
『好きな人って? どうやって、見つけるんですか? 私! 男の人
を見る目がないのかな?』
『___じゃあ! どんな男性がタイプなの?』
『・・・荒田さんみたいな人がタイプです!』
『・・・えぇ!?』
『大人の男性って感じで、頼りがいがある人!』
『___俺が?』
『___はい!』
___私は、その日。
荒田さんとLINE交換をして、家に帰ったの。
そしたら? 私の女友達が、私に電話をかけてきてこう言ったわ!
『___彌生! あの荒田って男とLINE交換したんだって!』
『・・・えぇ!? なんで知ってんの?』
『あの男には、“要注意”だよ! 女癖が悪いって噂!』
『・・・えぇ!? そうなの?』
『___うん! わたしの他の女友達が、体目当てで、ラブホテル
に強引に連れて行かれそうになったって言ってたから! 彌生も気を
付けなよ! あの男! 女の子の体が目的みたいだから。』
『・・・ううん、分かった! 知らせてくれてありがとう。』
『じゃあ! またね。』
『___うん。』
___まさかの!?
いきなり、運命の人から彼は外れてしまった。
ただの女たらしとは、、、?
・・・やっぱり、
【運命の人】を探すのは? 相当、難しいみたい!
最後までお読みいただきありがとうございます。