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リュカ様のお友達と食事

アランは根はいい子

「リューカー!最近会えなくて寂しかったよー!」


部屋にお通しするなりいきなりリュカ様に抱きつくアラン様。リュカ様はこの間会ったばかりだろうと言いながらもアラン様の頭を撫でてあげています。


「えっと。この人がリュカの花嫁?」


「そうだよ。ほら、ちゃんと挨拶」


「ふーん…はじめまして。俺はアラン・オートゥイユ。リュカの大親友だよ、よろしく」


「はじめまして、サラ・ルナールと申します。よろしくおねがいします」


お互い自己紹介とカーテシーをする。うん!やっぱりアラン様は良い人そう!仲良くなれるかも!


「…なんていうか、良くも悪くも地味っていうか、普通の子だね。俺、リュカの花嫁なんだからもっとケバいのか、あるいはめっちゃ可愛いのかって想像してた」


…えっと、褒められてはいないんだよね?


「アラン、なにを言うの。僕の花嫁はこんなに可愛いのに」


「思ってたよりマシってこと。これでも褒めたつもりだけど?」


あ、褒められてたんだ!


「あ、ありがとうございます!」


「いえいえどういたしまして。…乱入してきた俺が言うのもなんだけど、料理が冷める前に食べちゃおうよ」


アラン様の一言でテーブルの席に着く。目の前には美味しそうなお料理。


「それでは改めて、いただきます!」


うーん。やっぱりここの料理は美味しい!


「…随分美味しそうに食べるよね」


「はい!とっても美味しいですから!」


「…はー。なんか毒気抜かれるんだけど」


「だろう?僕の花嫁は可愛い人なんだ」


「…そーね」


プイッとそっぽを向いて面白くなさそうなアラン様ですが、なんとなく私のことを憎みきれない優しい方なのだなと感じました。


「アラン様」


「なーに?」


「これからもリュカ様の大親友でいてくださいね」


「…!」


「あと、私とも仲良くしてくれたら嬉しいです!」


「…むー。まあ、…善処します」


「そんな意地悪を言わないで、仲良くしてあげてくれ。僕の大切な花嫁なんだ」


「はいはい」


つまらなそうな顔をしつつもどこか優しいアラン様。やっぱり部屋にお通しして正解でした。こんな素晴らしい出会いがあるなんて、今日はいい日になりそう!

仲良くなれるかも

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