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技巧で無双の異世界ライフ  作者: いくらどん
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4話・女の子

誰かが俺に話しかけている。


しかし体の感覚がない。


すると、懐かしく感じるもう一つの声がどこからともなく聞こえてきた。


{身体の凍結が確認されました}


俺にあの技巧をくれた声じゃないか。


また俺の手助けをしてくれるのか?


そんな風に呼びかける俺に御構い無しに機械混じりのその声は


{凍傷部位を修復しました。意識の復活を優先します。}


と言った。


この声はなんなのだろうか。てか、もう戻れるんだ。


謎の声に対する疑問は尽きないが、なんだか少し人の声のような温かみが感じ取れた気がした。


「、、ヤ、、、、マサヤ!」


「マサヤ!気がついたのね!」


気がついたら俺はアリアの膝の上で治療をしてもらっていたようだ。


「あぁぁ、よかった。ほんと、気をつけてよね!できることはやったけど、私のヒーリングは魔物の攻撃程度が回復圏内で、伝説級の攻撃なんて回復できるわけないんだから!」


半泣きで俺に叫んでくるアリアにキュンときながらも、次からは気をつけようと心に決めた。


アリアは顔をじっとみて


「体の具合は大丈夫なの?」


と言ってきた。


俺は手足をふるふるしてみたが、どこも異常はないようだ。


「大丈夫みたいだ、いや、俺もあれほどとは思ってなかったから、正直死んだと思ったわ」


「......ダウンはしばらく禁止にしてね?」


すみませんでした。


ここからは特に何が起こることもなく終えることができたが、終えてから困ったことが出てきた。


「この大量の魔物、どーするの?」


俺が聞きたい。


今、俺たちの目の前には倒したモンスターが大量に横たわっているのだ。これを酒場や武具屋に持っていけば買い取ってもらえるらしいが、そこまで持って行く手段がない。


「明日取りに来る?」


俺としてはシンプルかつ良い案だとおもったが、アリア曰く


「魔物なんて放置して帰ったら他のパーティにとられて終わりよ。他人にお金はあげたくないわ」


だそうだ。


こいつ、ボランティアできないな。


俺はそんなことを思いながらこの魔物の処理方法を考えているとどこからか


「魔物持てないの?」


と声がした。


しかし周りを見渡しても誰もいない。


「すこしもらってもいい?」


だそうだ。だが、


声だけ...だと?


この世界にも幽霊いるのか?とか考えながら下を見ると


10歳ほどの少女が俺とアリアのことを交互に見つめていた。


俺は別に俺らもお金に困ってるわけではないし、と


「持って行きたいだけも「女の子だからってあげるわけないじゃないの」


お前は鬼か、あと被せてくんな


俺は、女の子が泣いてしまったんではないかと心配しながら女の子の方をを見て見ると女の子は


ムッとしていた。


かわいい。


「な、なによ。あげないもんはあげないわよ」


アリアが戸惑いながらも意見を曲げまいと必死になっていると、


女の子は俺の方を見てきた。曇りなき眼差しで。


......こんな目を向けられて断れるわけはないだろう?


俺は女の子に小さめの魔物を数匹カゴの中に入れてあげた。


「はい、気をつけて持って帰るんだよ」


「ありがと!」


そう言い残して女の子は嬉しそうに町へと走っていった。


かわいすぎだろ。


「なんであげちゃったのよー!あの子娘絶対こいつちょろいな。とかおもってるわよー!」


後ろがうるさい


結局持ちきれない魔物は森の肥やしになってもらい、持てるぶんだけをもって武具屋へと向かった。


「おう!らっしゃい!お前さんたち、見たことない面だが、パーティ組んだばっかかい?」


この手の人には後輩てきな話し方が1番良いと工事現場で学んでいる俺は


「そーなんっすよ!今日組んだばっかのパーティなんで、これからよろしくお願いします!」


といいきった。しかし、店主は俺たちがもってきたモンスターを一瞥して


「の割には、魔物の質が高いな、助っ人でもよんでたのか?」


といってきた。さすが、店主、すこし見ただけで質までわかるのか。


まあ、ここは素直に


「いや、なんか俺のスキルが結構強かったんすよね!」


でいいだろう。


店主はニヤッとして


「へーぇ、じゃ、お前らには俺がツバつけとこうかな?これからもウチをよろしくな!」


「うぃっす!!」


「で、値段なんだが、とりあえずこの量なら15万ベラといったところか」


15万...ベラ?


俺の戸惑いをアリアが察したのか


「わかりました、その値段で構いません。ありがとうございました」


と、丁寧に対応していた。


家に帰り着くとアリアは、


「いいマサヤ?ベラっていうのはね、この国のお金の単位なの!」


だそうだ。


へぇ、円じゃないのか。


そこで俺はふと気になり、


「お掃除は1日何ベラなんだ?」


と聞くと


「うーん、だいたい2万ベラくらいねー」


え?


「それで15万って、あれの7倍なってるのか?!」


「いったじゃない、掃除より稼げるって」


そうだったか。それにしてもすごいな。7倍か、すげーな。


俺は7倍に増えた資金を見つめながら明日も頑張ろうと決意を固めた。


タイピングに慣れて作業効率が上がりました。いいですね、ブラインドタッチ。

本編ですが、武具屋のおっちゃん、見た感じで値段決めましたよね。いいんですかねあれ。

かくこry

3話だしてから早めの投稿ができたので満足です!

5話も応援よろしくお願いします!

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