2話・技巧(スキル)
「温度変換、、、?ねえ、おじいちゃん、それ本当?」
アリアがこんなに疑うのも無理はない。
なぜなら俺は、伝説級技巧 温度変換の持ち主だったからだ。
事は3時間前にさかのぼる。
俺が空から降ってきたアレから3日がたった。正直なところまだこの世界が何なのか見当もつかない。
そんなこんなで俺は、アリアに対して気になっていたこと(忘れてた)ことを聞いてみた。
「なあアリア、お前が言ってたワープってなんなの?」
そう。確かにアリアは、ワープした。といったのだ。もしワープなんていう異世界感出しまくりの技ができるのならぜひやってみたいものだ。
するとアリアは、よく見る顔となった、何言ってんだこいつ的な目で
「ワープはワープでしょ。マサヤの国では遠くへ行くときとかワープ使わなかったの?」
なんて返してきた。
使うわけないだろ。
しかし俺はワープができるという事実が発覚したことでワープしてみたいという気持ちしかなかった。
「アリアはワープが使えるの?使えるんだったら俺もワープしてみたいなーと」
「使えるわけないじゃないあんな最上級スキル」
まあそうか。普通に歩いて買い物とか言ってたもんな。しかしちょっと待て、スキルってなんだ?異世界あるあるのやばいやつか?
「アリア?スキルってのは?」
アリアは少し驚いた表情をした。
「マサヤの住んでいた国って何なの?スキルがない国なんて聞いたことないわよ?」
こっちだっておんなじ気持ちだよ。スキルがある国ってなんだよ。
とまあ思うところはあるが、俺は三日前の落ちてるときに、「獲得しました」と聞いたのだ。もしかしたらあれがスキル獲得の何かだったりするのだろうか。だとするとこれは異世界に転生するときにやばいスキルもらえるあれか?まじか俺TUEEEEEEできるのか。
「そんなニヤニヤしてどーしたの?不気味すぎるわよ?」
おっと顔にでていたようだ。
そーいえば、
「そーいえば、アリアのスキルって何なんだ?」
するとアリアは得意げな顔をして
「ふふふ、聞いて驚きなさい。わたしのスキルは上級スキルのヒーリングよ!」
、、、うん。何それ。
「なんでそんなきょとんとして、、、あ、マサヤはスキルについて何も知らないんだっけ」
ここは素直に教えてもらうとする。
「上級スキルってのはなんなの?」
「ええっと、スキルってのはね、性能に合わせたランクみたいのが一応5通りあってね、下位→通常→上位→最上級、で最後に伝説級ってゆーのがあるんだけど、」
なんか説明に困っているようだ。
「一応って、なんかあるのか?」
「いや、最後の伝説級なんだけどね?これほぼ王族の人しか持ってなくて、私たち庶民の最高ランクは最上級っていったところなのよ」
なるほど、、伝説級、響きはかっこいいのにな、、、あっ
「この国の人はほとんどが何かしらのスキルを使えるのか?」
するとアリアは少し迷って
「ほとんどってゆーか、使えない人なんていないんじゃないかしら、魔王勢力との対抗手段なんだし、」
「ま、魔王?」
「魔王も知らないのね、、、そろそろ魔王勢力が攻めてくる時期なのに、」
、、、、、、、、まじかああああああぁぁっぁぁぁ。この世界平和ほのぼの系じゃないのかぁぁぁぁぁぁぁぁ。
、、まあいい、魔王関係はかかわらないでおこう。
俺は話をスキルの話に戻すことにした。
「スキルって俺も持ってるのかな?」
魔王から話をそらすために言った言葉だったが、アリアは、ん、と考えてから
「じゃあ、鑑定行ってみる?」
といった。
そして話は今に戻る、、
「温度変換って、そんなにやばいやつなのか?」
響きはエアコンなんだが、、
「温度変換自体はどこにでもあるんだけど、伝説級になってくると、最低温度は絶対零度の温度、最高温度に至っては灼熱の温度をこえてくるわ」
まじかよ、俺強いのか、へええ、
なんか楽しくなってきた。
「使い慣れないうちに派手なことすると自分に変換温度が飛んでくるから気を付けるんじゃぞい」
1度ずつあげようかな。
と、俺がチキンなことを考えているとアリアが
「そんなに強いスキル持ってるなら、マサヤもわたしと一緒に働きましょっか♡」
堕落した生活を送れると思ていた俺は異世界の社畜になりました。
はい!完成しました2話!学生やってるとなかなか時間がないんですよね、、、
本編ではついに雅也のスキルが明らかとなりました!ここで補足しておくと、会話の中でスキルっていってますよね?あれは技巧の読み方がスキルだとお考え下さい
これからのマサヤはどうなるのか!アリアの仕事とはなんなのか!きになりますね、、、
とまあこんなところで!次回もよろしくお願いします!