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技巧で無双の異世界ライフ  作者: いくらどん
22/28

21話・宗教

「マサヤ!悪魔倒したんだってね?さすが伝説級ね!」


久しぶりにそのセリフを聞いた気がする。


そう思いながら俺は、


「まあ、相手が勝手に突っ込んできて勝手に悶えて勝手に逃げただけなんだけどね、」


と付け加えて置いた。


そう、俺はついさっきシュトリとの戦い?を終えたばかりなのだ。


シュトリの攻撃を食らってしまったハガタとバークは、まだ目覚めてはいないが命に別状はないそうだ。


俺がアリアとの話を終え、自室に戻ろうとすると、


「シュトリはまだ生きているんですか?」


とルルカさんが聞いてきた。


「ええ、多分生きてるんじゃないですかね。まあ、しばらくは動けそうになかったんですけどね」


と俺が言うと、


「では、3人できっちり始末しに行きましょう。アナはお友達と遊びに行っていないんですが、瀕死ならどうにでもなるでしょう。」


と言い残して自室へ準備しに行った。


明らかに様子がおかしいルルカさんに、俺が若干恐怖を覚えていると、アリアがルルカさんが去って行った方を見て、


「あー、やっぱりルルカって、アイギス教徒だったのね......」


と言った。


俺はアリアの言ってることがよく理解できず、


「ここにも宗教ってあるのか?」


と聞いたら



「あるっちゃあるけど、大半の宗教は形だけのものなの。でも、アイギス教っていう悪魔を徹底的に嫌う宗教とか、ギリシア教って言う犯罪をとにかく許さない宗教とか、過激なのが少しあるのよ。ルルカは多分それの結構過度な信者と思うわ」


と、アリアが淡々と答えた。


ルルカさんにもそういうところがあったんだなあと思ってると、準備を済ませたルルカさんが


「では、行きましょうか」


と俺たちに微笑みかけてきた。


このタイミングでの微笑みほど怖いものはないってことをわかってほしい。


そんなこんなで俺は2人をとりあえず俺がシュトリと戦った?場所まで連れてきた。


「うわっ、この中めっちゃ暑いじゃない。ここにはいないと思うわ!他当たりましょう!」


と、アリアがここから早く離れたいオーラ全開でそういうと、


「......確かに、シュトリは寒いところを好みますからね、ここから1番近い寒いところをあたっていきますか」


とルルカさんが答える。


......いつまで続けるのかなあ。


シュトリ探しを始めてから数時間が経った時、ふと、冷たい冷気が背後から漂ってきているように感じた。


ルルカさんも同じものを感じたようで、


「あっちの方にいますね。」


と言いツカツカと歩いていく。


すると、案の定不自然に寒い場所があり、その中央には小さめの洞穴があった。


「.....この様子だと、全快とまではいかないでしょうが、シュトリはほぼ回復していますね。」


と、ルルカさんが明らかに嫌な顔をしてそう言った。


俺が、どうやって攻めますか?と聞こうとした瞬間


「あら?そこにいるのは、私にせこい罠を仕掛けた坊やじゃないかしら?」


と声がした。


振り向くと、消えたはずの羽を生やして妖しく笑うシュトリの姿があった。


「あんなせこい手を使ってせっかく一回勝てたのに、2度目は通用しないわよ?」


と言うシュトリの顔には青筋が見えた。


相当キレてるんだな。と普通の人なら思うが、俺はそうは思わない。


だって考えて見てほしい。勝手に罠に突っ込んで勝手に瀕死になったんだぞあいつは。


俺は心の中で愚痴をこぼしつつ、いつでもレヴァーテができるように準備をしていると


「悪魔は一々話が長いんですよ。デバフミスト プワゾン」


とルルカさんが技巧を使った。


すると、大量の緑色の何かがシュトリに向かって飛んできているのが見えた。


が、シュトリはそれを全て一瞬で凍らせてしまう。


「あははははは!やっぱりせこい奴のパーティね!不意打ちでその程度なの!」


と言って今度は私の番ね?と言いダイアモンドブリザードを使ってきた。


......やばい。


普段の俺らならどこかに入り込んでアップで終わりだったが、今回は元から寒い山にさらにその何百倍の寒さで上書きしているという状況だ。


この状況で3人が助かるには、近くに洞穴を掘るしかない。でも、掘ってる間待ってくれるはずがない。


そう考えてるうちにもどんどん気温が下がって行く。


アリアが隣で


「マサヤ!これはやばい!私凍え死んじゃう!」


隣がやたらとうるさい。


俺は中卒の頭をフル活用した。


距離が微妙に遠く、俺のアップの許容範囲ではないのだ。


しかし、方法はないことはないのだ。俺がアップを使って一瞬でちょうどいい温度にしてしまえばこの辺は完封できる。でもこの技巧派生は俺が温度を間違えたらみんなが大変なことになってしまうのだ。


と考えていると、


「おそいわね。もういいわ、アイスストーン」


と言い放ち豪速球で氷の塊を打ってきた。


もはや考えてる暇はない。


俺はアリアとルルカさんの腕をグイッと引っ張りアップを使った。


......少しずつだ......少しずつだ....


俺は少しずつ温度を上げて、体に負担がないように温度を中和して、あったかい一角を作った。


「へえ、あの威力の温度変換をそこまで繊細に扱えるなんて、どこかのミスト娘とは違うわね」


シュトリがルルカさんを煽る形で俺の技を褒めてきた。


「......あの悪魔、死にたいようですね。」


ルルカさんが本気でキレている。アリアもキレているルルカさんを見てすくみあがっている。


「マサヤさん。私がミストを使ったら本気で熱してくれませんか?」


と、ルルカさんが俺に頼んできた。


何するんだろう。


「デバフミスト プワゾン」


「温度変換!レヴァーテ」


俺の初連携プレイの結果を見てみると、


先ほどはパラパラとしていた緑の物体が


何百倍かに増えた。


「な?!」


シュトリが驚きの声を上げる。


「さっさと死んでください。シュトリ」


ルルカさんの声とともに緑の物体は一気にシュトリを、包んだ。


ァァァァァァァという声の後、緑の物体が去って言った場所には、シュトリが着ていた服しか残っていなかった。


「......よし!倒せましたね!ありがとうございます!マサヤさん!アリアさん!」


ルルカさんはこちらを振り返るといつもの笑顔でそう言ってきた。


俺はその笑顔を見て、心にあることを誓った。


......絶対ルルカさんには逆らわない。と。


テスト期間なんですよ、そろそろ。更新速度は、、、、、、落としません!

本編ですが、ルルカさん!怖い!終わり!

お姉さんには逆らったらいけませんね。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

次回もよろしくお願いします!

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