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技巧で無双の異世界ライフ  作者: いくらどん
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19話・密売?

パーティーから数日、俺は珍しく、バークとハガタとともに狩りに出かけていた。


「温度変換!アップ!」


「ギルシャァァァァ......」


「やっぱ、マサヤがおると捗るなあ」


「ハガタ!俺たちも狩るぞ!」


ハガタが感心する横でバークが俺に対抗心を燃やしている。


俺はレヴァーテを見せてやりたい気持ちもあったが、なぜレヴァーテを使えないかというと、


魔物を消滅させてしまうのだ。


正しくは、魔物の体中の水分を全て一瞬で蒸発させてしまうため、細胞一つ一つの繋がりが切れて目に見えなくなってしまうらしい。(ゴブリンとかの骨ならのこるんだけどね)


おれはバークとハガタが前に出て魔物狩りをしている後ろで暇だなーと辺りを見渡していると、


「......うわ....」


めっちゃ美人なお姉さんが1人で何かしていた。しかもセクシー。


「ハガタ、バーク!こっちきてみ!」


おれはお姉さんに聞こえない程度の声でハガタとバークを呼んだ。


「うはぁ、もうお尻がでてしもーとるやん」


「やべえなありゃ、この町で見たことねーぞあんな色っぽい姉ちゃん」


「だろ?でも、あんなところで何してるんだ?」


俺たちがお姉さんに興奮しつつも疑問を持っていると


お姉さんはスクッと立ち上がり町の方へと歩いて行った。


「お前ら今日暇だろ?ついていってみよーぜ!」


バークがノリノリでお姉さんの後をつける。


もちろんおれも大歓迎だが。


俺たち3人は街に歩き慣れてない様子のお姉さんの後をコソコソとついていった。


すると、お姉さんはよくわからない建物の中へと入っていった。


「ん?あのねーちゃんここに用があったのか?」


「でも、この建物ってなんの建物なんや?」


建物には看板も何もなかったのだ。


「そーいえば俺がこの町に来た時から、この建物に人が出入りするところ見たことなかったな」


俺が素直な感想を述べると、


「マサヤって別の町からきてたんか?」


とハガタが驚いた様子で聞いてきた。


俺が前いたところは、文字通り次元が違うところなので適当にいってごまかしたが。


「おい!マサヤ!ハガタ!ねーちゃん荷物持って出てきたぞ!」


バークが呼んだので見てみると、先ほどとは違いフードを被っているが、明らかにさっきのお姉さんが何か荷物を持ってコソコソと出てきた。


......なんというか、怪しい。


「マサヤも気いついたか?」


と、ハガタも何かあのお姉さんに怪しいと感じたようだ。


するとバークが


「俺も気づいたぜ。あんなセクシーな服着てるのに肌隠すなんて、相当な馬鹿だな!」


バカはお前だ。


「あ!角を曲がったぞ!」


俺は本格的に後をつけようとお姉さんの動向に細心の注意をはらって後をつけた。


「マサヤ?もしあのお姉さんがなんかの密売とかしとったらどうするつもりや?」


ハガタはあのお姉さんは密売関係の何かをしていると考えているようだ。


「ひとまず、レヴァーテでビビらせてから拘束かな?」


と俺が言うと


「たのもしいなぁ」


と、ハガタはケラケラ笑った。


「何が怪しいんだ??」


バークは空気読めないやつなの?


「でてきたで!」


ハガタがそういった先には、先ほどとは打って変わってセクシーに戻ったお姉さんが持っていた荷物ではないコンパクトな荷物を持って堂々と道を闊歩していた。


「......マサヤ、ありゃ、本格的に密売の手口や」


「と、いうと?」


「密売者ちゅーもんはな、2つの姿を持っていて、ブツを運ぶ時はあたかも別人を装うんや」


「......つまり密売者はすごいってことだな?」


「......」


ハガタの失望した目が痛い。


どうやら3人の中で1番頭が回るのはハガタらしい。


「まあ、いいとして、あの女、町の外へでてったで?まだ尾行続けるんか?」


とハガタが言った。


「あのねーちゃんって密売者だったのか?」


......バーク、お前男らしいキャラ崩れてるぞ。


そうして、俺たち3人はお姉さんの秘密を暴くべく、町の外へと出て行った。


ハンドスピナー買いました。なんかやめられませんね、アレ。

本編ですが!今回は野郎回です!そしてなんと2話マタギです!一羽に収めたかったんですがね......

今回はここまで読んでいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願いします。!

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