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技巧で無双の異世界ライフ  作者: いくらどん
19/28

18話・感謝

悪魔のような魔物が目の前で消えた。


おそらく、温度変換第2段階であるレヴァーテの力なのだろうが、どのような仕組みかは詳しい人に教えてもらおう。


「マサヤさん......あなたは一体?」


今目の前で起きたことを理解しきれていない様子のイネス様が俺に説明を求めてきた。


こんな状況で隠す必要もないと判断した俺は


「実は俺、なんでかわからないけど、伝説級の温度変換が使えるんですよ」


と答えた。


「伝説級......それなら今の威力は納得できますね......」


驚きがまだ抜けないイネス様は無理やり理解しようとしていた。


俺たちは、第2段階であるレヴァーテの練習が少し楽しみになりながら、パーティー会場へと戻った。


パーティー会場へいったら、すでにパーティーはほとんど終わりかけでご飯の残りがわずかにあるくらいだった。


ここでイネス様と別れた俺たちは、残りのご飯を食べることにした。


「マサヤ!わたし、あのきゅうりの料理好きだったから、タッパーに詰めてくるね!」


どこからもってきたのか、タッパーを持っていたアリアはタタタッときゅうりのところへ行った。


すると、俺に気づいたルルカさんがこっちへきて、


「マサヤさん、王子様との一対一はどうでしたか?」


と聞いてきた。


俺はニヤッとして、


「もちろん勝ちましたよ?」


と言ったら、ルルカさんは苦笑いで


「王子に勝っちゃうなんて、流石ですね」


と、言ってきた。


照れるぞ。


パーティーが完全に終わり俺たちはアナがお留守番をしている旅館へ戻ることにした。


歩いている途中、アリアは思い出したように、


「そーそー!聞いてルルカ!マサヤがね、襲って来た巨大な悪魔みたいな魔物をアップで消したのよ!」


と、ルルカさんと話していた。


その内容を聞いてしまうと顔がにやけてしまいそうなので聞かないでおく。


旅館へ着くと、アナが女将さんの料理のお手伝いをしていた。


「あ!おかえり!パーティーどーだった!」


こっちへ駆け寄って来て上目遣いでそう聞いてくるアナがとても可愛い。


アナに今日会ったことを俺が話し、アナは眠くなったのか話の途中で寝てしまった。


めっちゃ可愛い。


ルルカさん曰く、明日には帰るとのことなので俺たちが帰りの準備をしていると、


「こんばんわ、ルルカ様」


とイネス様が俺たちの部屋の前に立っていた


「?!きょ、きょんばんわ!イネス様!こ、この度はどのようなご用件で?」


めっちゃ動揺しているルルカさんにクスッと笑ったイネス様は、今日のお礼を言いに、と答えた。


「アリアさん、そしてマサヤさん、今回の件では本当に助かりました。ありがとうございます。」


「いいわよ!ですよ!別に、困った時はお互い様ですよ!」


「アリアさん!敬語!......とりあえずこっちへ来てください!」


アリアをここにいさせては危険だと判断したルルカさんはアナが寝ている部屋へ撤収して言った。


面白いパーティですね、とイネスさんは俺に言って


「これ、今回のお礼にと、つまらないものですが、」


と何かの包みを渡してくれた。


中をチラッと見てみたら、


めっちゃたかそうな蟹だった。


「蟹!俺蟹大好きなんですよ!ありがとうございます!」


ほんと、イネス様最高。


と俺が思っていると、イネス様は少し恥ずかしそうにしながら、


「あと、あの、これを......」


と言って首にかけるペンダントを渡してきた。


「これは?」


と俺が聞くと、


「これは、私たち王族が心から感謝した時にその相手に渡すペンダントなんです。私、ペンダントを渡すほどの出来事は今日が初めてで......」


イネス様かわいいな。


「なんか嬉しいですね。ありがとうございます。ところで、時間大丈夫なんですか?」


と、俺が聞くと


「もうこんな時間だったんですね、では今回はこの辺で失礼させていただきます。ですが、また時間があったら遊びにいらしてくださいね?」


ニコッとしてそう言い残して帰っていったイネス様の背中を見ながら俺は


転生してよかったなぁ、と考えていた。


次の日、朝起きた俺たちは、アナと女将さんの共同料理を朝食として食べてから、ワープ施設へと向かった。


「今回はいろいろあったけど楽しかったわねー!」


「そうですね!パーティーで媚び売ることはできませんでしたが、充実している感じがしましたね!」


「アナもまたきたい!」


3人がキャッキャワープ待ちの時間で話している。


......媚び売りにいってたんですね、ルルカさん。


そんなこんなで久しぶりの我が家(ルルカさん宅)に帰宅した俺は、ソファーにバサッと倒れると、たまった疲れがどっと体に押し寄せてきて、


そのまま夢の世界へと誘われていった。


テスト勉強のせいで、なかなかかけない。

本編ですが、パーティー編が終わりました!次は何が待ってるんでしょうかね。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!

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