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技巧で無双の異世界ライフ  作者: いくらどん
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13話・魔物狩り

今日はなんだか外が騒がしい。


外の騒がしい雰囲気に起こされた俺がそう思いながら、二度寝をするべく布団にくるまろうとすると


「マサヤ!なんでまだ家にいるの!早く酒場行かないと!」


お前もか、


一体何が起こってるんだと俺が聞くと


「そっか、マサヤまだ初めてだったわね。なんと今日はねー、野郎限定!1日で町の周りの魔物狩りまくり大会!ってゆーのがあるのよ。まあ多分、増えた魔物の処理が目的でしょうけどね」


アリアはそう答えて、だから、早く酒場に行かないと!と俺を急かしてきた。


......めんどくせぇー


俺がしぶしぶ酒場にくると、


「おっ!マサヤも参加するのか?やっぱ男は参加するよな!」


と訳のわからないことを言う奴に歓迎された。


こいつの名前はバークだ。俺の男友達の1人だ。


アリアたちからは俺は男友達いないと思われていたようだが、今日の俺をみて安心することだろう。


と、俺が考えていると


「マサヤーはよエントリー済ませてこっちきいや、いっしょのもー」


と奥の席からなまった日本語で呼びかけてきた。


あいつの名前はハガタだ。この2人が、俺とよくつるむ男友達と言っていいだろう。


俺はエントリーを済ませるとバークとハガタとともに飯を食って時間をつぶしていた。


「今回は初めてマサヤのスキル見れるなあ」


「マサヤ、お前なんでスキル見せるのもったいぶってたんだ?よほどすごいスキルじゃないと俺はお前のことを自信過剰としか思えないぞ?」


2人は俺のスキルが気になってるようだ。


「俺のスキルがそんなに気になるのか?びびってもしらないからな?」


俺は挑発気味にそう言うとバークが、


「お前が負けたら俺たちにこの町一番のレストランで奢りな?」


なんて言ってきた。


負けるわけがないだろう?


......負けないよね?


俺が負けるかもしれないと不安になっていると、


「すまん、トイレ行ってくるわ」


と、ハガタが席を外した


「あいつ、もうそろそろ始まる時間だぞ?」


とバークは心配しているが、俺がいる限りその心配も無駄になるだろう。


「おっ、始まったみたいだな。まだハガタは来てないが、俺たちは先に行っとくか!」


とバークが言った。


よし!いっちょやってやるか!


俺たちが街をでると、すでに魔物の山が出来上がっていた。


「今年はすごいのがいるみたいだな......」


とバークが呆気にとられている横で俺は


......やべえこれ優勝できるわ。


なんて考えていた。


しかし、狩場の対象範囲が狭いのだ。俺が本気でアップを使えばここら一帯は灼熱の地と化すというのに。


まあ、優勝できたに越したことはないか。


俺はバークにみとけよ?と言って前に出た。


「あいつ、最近活躍してるルルカパーティの男じゃないのか?」


その声をきっかけに会場がざわめく。


最初はある程度力を2人に見せつけて、僅差で優勝しようと考えていた俺だが、このざわめきにテンションが上がってしまい......


「温度変換 アップ!」


会場が灼熱の地となった。


幸い、俺の技巧による負傷者は出なかったものの、想像より早く大会が終わってしまったので俺たち2人はハガタと合流し、また酒場の飯を食っていた。


「まさかマサヤがあんなにすごいスキル使えたなんてなー」


「お前、そんなスキル使えたならもっといい街のクエストもいけるんじゃないか?」


「えへへへへ、だろ?驚いたろ?」


ハガタとバークの驚き声が心地よい。


すると、別の席から、


「あいつ、マサヤって言うのか......今度俺のパーティの助っ人に入ってもらおうかな......」


と聞こえて来た。


やめてくれ、俺の顔がにやけてしまうではないか。


「やめとけって、お前、あいつはルルカの弟子なんだろ?弟子を助っ人にとったらルルカにガチで殺されるぞ!弟子であれなら師匠はどんだけ強いんだよ......」


「俺、ルルカのところに国からのクエストが届いたって聞いたことあるぞ、やべえなルルカ、下手にこっちがマサヤを取ったらルルカが怖いから、いつも通りの接し方で行くか」


どうやらルルカさん最強説が浮上してきたらしい。


「しっかし、スキルに恵まれパーティに恵まれ、マサヤはこの街の勝ち組やなあ。俺のスキル見せて成り上がる作戦も失敗してもーたわ」


「そーいえばハガタのスキルってなんなの?」


と俺は聞いたが、秘密や、まあ、マサヤのよりはしょぼいけどなあ。と流されてしまった。


「結果発表です!ええっと、マサヤさん、コロルさん、ハガタさんは前に来てください!


結果発表の時間が来たようだ。


......ん?


「なんでハガタも呼ばれるんだ?」


俺とバークが頭にはてなを浮かべると、


「俺、トイレいっとったやん?あれ嘘や。」


と衝撃発言をしてきた。


「なっ、おま......入賞してないの俺だけかよおおおお」


と嘆いているバークをおいて、俺とハガタは表彰台へと向かった。


「まず、第3位!ハガタさん。おめでとうございます!」


わーっと歓声が上がる。


「あら、俺2位だと思ってたんですけどね」


と、ハガタは少し驚いていた。


「では次に2位!コロルさん!おめでとうございます」


今回は歓声は上がらず、


「コロルって誰だ?」


「とりあえず、この街のやつじゃないよな?祭りのために来たんじゃないか?」


と、コロルが何者なのかを気にする人が多かった。


「そして生えある1位は!マサヤさんです!おめでとうございます!!」


俺は、わーっと言う歓声だった。


......さっきからコロルが俺を睨んでいるんだが、気にしたら負けだろう。


「最後に、討伐数の発表をします! ええと、総討伐数、1536匹!その中でも、ハガタさんが78匹、コロルさんが356匹、マサヤさんが1072匹でした!」


うおぉおぉぉぉぉ!!!


マサヤすげーぞー!!


と言う歓声で会場は溢れかえっていたが、少し待ってほしい。


俺は伝説級のしかも範囲攻撃の技巧だからこの結果が出せた。


俺以外に目立った技巧を使われていなかったにもかかわらず、あの短時間で300匹以上倒すコロルって、相当やばいんじゃないのか?


俺はそう思い、コロルにどんな技巧か聞きたかったが、なぜかさっきから俺を睨みつけるコロルにそんなことを聞く勇気はなかった。


「これにて魔物狩り大会を終わります!みなさん、お疲れ様でした!」


俺はハガタとバークと別れを告げ、アリアたちの元へと行った。


「すごいですねマサヤさん!まさか初参加で1位をとってしまうとは......」


最強説浮上中のルルカさんは素直に驚いていて、


「マサヤ!すごい!」


アナは可愛かった。


「ねえマサヤ?何か報酬でてないの?」


と、ゲスなやつもいるが、何も出ていないからとりあえず目をそらしておいた。


「おい......マサヤ、話を聞け」


振り返ると、先ほど2位だったコロルが何やら強面の人を連れてこっちへ来た。


アリアとルルカさんが戦闘態勢に入り、俺はいつでもアップを使えるよう準備していると


「この程度で勝ったと思うなよ?重要なのは1対1の強さだ。」


と言ってきた。


「つまり、今ここで俺とタイマンをはれと?」


俺は強気になってそう言ったが、


めっちゃ怖い。


心臓をバクバク言わせながら答えを待つと、


「そんなに事を荒げる気は無い。だが、次の神龍祭で再び俺と勝負しろ、」


と言い残して、去っていった。


......怖かったぁぁぁぁ


俺が泣きそうになってコロルが去った方向を見ていると


「何怖がってるのよ。普通にさっきタイマンはっててもマサヤが勝ってたわよ?」


とアリアが言うと、ルルカさんが晴れない顔をして、


「いや、下手に勝負するのは危険かもしれません......」


と言った。


「なんで?マサヤは伝説級が使えるのよ?一応」


一応は余計だ。


「さっき、コロルとか言うお方は神龍祭と言いました。マサヤさんならおそらくいけると思いますが、本来神龍祭は国でも限られた人しか出られません。それで勝負と言えるところを見ると、相手は自信過剰なのか、それとも......」


「大丈夫よ!神龍祭に出てマサヤがまた優勝しちゃえば済む事だし!」


するとルルカさんが少し悩んでから


「そうですね、時間はまだたっぷりありますし、アップとダウンを使えるようになったら王族にも対応できますしね」


と言い、


「マサヤ!がんばれ!」


と、アナにまで言われてしまった。


俺、出たく無いのに。


まあ、時間はあるんだ。大会に出ない言い訳をゆっくり考えとこう。


と俺は決め、


「まあ、今日は優勝したんだ!どっか豪華な店でパーっとはっちゃけよう!」


と言い、みんなと一緒にたかそうな店へと入っていった。


ねむい!

本編ですが、町にマサヤの強さが広まりましたね。(ルルカさんも。)

そして、コロルとはいったいなにものなのか、気になりますね

今回はここまで読んでくださりありがとうございました。14話もよろしくお願いします!

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