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異世界エイリアン  作者: MeはCat
〜第1章〜 蠢く霧
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『一方その頃』全てを深淵の盟主に

「くそっ!!」


俺様は奴の行動に憤慨しつつ、八つ当たりとばかりに周囲の草木を圧縮する。

激怒と憤怒が入り混じった顔で、誰も居なくなった上空へと見あげた。


どうしょうもない馬鹿が裏切った。


あいつは頑なに【宇宙帝国ルルイエ】に加入しなかった。

常に戦況を一方引いた立ち位置で見ていた。

一行に心の内を開けてくれなかった。

何が傭兵だ、最初から仲間じゃねぇって訳か。


「僕様はいつかはやると思ってたよ。あいつ、他の宇宙人と比べても”異質”過ぎるんたよね」


金を稼ぎたいくせに昇進には拘らず、決して”傭兵”という立場を崩す事は無い。

全宇宙の中でも上位の種族なくせに矢面に立たず、決して強さを見せようとはしない。

時には真面目な性格を見せるくせに勤勉にあらず、印象が不定形で定まらない。


故に、何を考えているのか全く掴めない。


「それで、作戦の方はとうするの?」


「……このまま我々二人で続行する」


「中々に無茶言ってくれるよ。相手はあの厄介なリィムと、そのバックには[ラナ]の連中が付いてる。それに対して隊員二人と改造した魔物達で奴らを殲滅出来るとは、到底思えないね」


その意見はもっともだ。

我々には戦力が足りない。

本来なら他の隊員からの救援派遣をするのがベターだが、それは戦力が整っている時に行うべき事だ。

ここは異世界だぞ、あの()を見つけなければ我々は救援を呼ぶ事さえ叶わない。


少数精鋭で本丸を叩くべきだろう。


「我々はこの魔物共を連れて[ラナ]を襲撃、混乱に乗じて【夜犬教会】に侵入し()()を奪取する」


神権――――――それこそが、我々の目的だ。

あれさえ手中に収めれば、ここ[ラナ]は陥落する。

その後でじっくりと、あの馬鹿を始末すればいい。


「でも驚いたよ。アレだけ人々に慕われてる神獣が――――まさか、既に()()()()なんて」


「それ故に、この世界は()()()()


異世界は既に狂っていた。

まるで管理者が居なくなったサーバーに異常事態が多発しているかのようであり、まるでバグとエラーが大量発生しているようである。


ならば、我々【宇宙帝国ルルイエ】が管理者となろう。


神権を奪取し、異常を修正し、異世界を支配する。


「全てを深淵の盟主に」


文章量は少ないけど、情報量は多い話


「全てを深淵の盟主に」


この台詞言わせたいがために忠誠心激重にしました

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