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第一話 目が覚めた少年

暖かい布団。素晴らしく過ごしやすい気温。

(あぁなんていい日だ…)

幸せを噛み締めているといきなり布団を引っ張られ僕は地面に物凄い勢いで顔を打ちつけた。


「いった!?」

びっくりして目を開け、引っ張られた方向に顔を上げる。するとそこには真っ黒のヴェールを被った人が佇んでいた。

「いったいなぁ…てゆうかあなた誰だよ!? どこから入ってきたんだよ!!」

叫んで抗議していると急に口をつままれた。


「仰々しいわね、貴方。もう少し静かにしてくれる。物凄く耳に響いて鬱陶しいわ。」

そう言うと手を離して近くの椅子に腰掛けてまた口を開いた。


「まぁ、貴方がそんなふうになるのも無理がないわ。説明もなしにこんなことされたらたまったもんじゃないからね。今から説明するからよく聞きなさい。」

「説明?」

「まずは、おめでとう。貴方…リデルはわたくしに選ばれた。そして貴方には使命が課せられそれが成し遂げられた暁には願いを一つ叶え、貴方の望むままに世界を創造してやろう。ただしできなければ、それ相応の罰が下る。それは…」

「ちょっとストーーープ!!」

「何です? まだわたくしが話している途中ですわよ。」

「待って、、待ってまず何で俺体が小さくなっての!?しかもあんたに選ばれた!?」

「えぇ貴方は選ばれたんですわ。このわたくしに!!そして貴方に課された使命のために時を戻し、体を小さくしたのです。」

「し、、使命?」

「その使命とはー

(嘘だろこの人…今んとこ俺ほぼフル無視だぞ…)

「公爵令嬢、ロベリア・ハーバウンドの処刑をなかったことにしそして彼女を救うことですわ。」

「ロベリア・ハーバウンドを救う…?」

「えぇ、そうですわ。貴方、彼女はご存知で?」

「まぁ何となく…」

「なら話が早いですわね。彼女は8年後の今日に処刑された、しかし彼女が処刑された理由は一切わからない…誰も知らないですわ。だからわたくしとても彼女が不憫だと思いましたの。だってもしかしたら彼女は無実の罪で殺されたのかもしれないのです。そう考えると一度くらい人生をやり直す機会を与えてあげなければ可哀想ではありませんこと?」

「か、、可哀想…」

「だから彼女に時を遡らせ、人生をやり直せるようにしたかったのです。でも…」

「でも…?」

「そんなに都合よく物事が進めば面白くないでしょう?わたくし、やり直せてみんなから愛されてハッピーみたいな人生をうえから見るのはとても退屈いたしますわ。そこで…彼女以外の誰かの時を戻し、彼女を救っていただこうと思いましたの。だからランダムで彼女に接触があった方々から抽選で何人かを選んで…貴方が選ばれたのですわ!!」

「う、、嘘だろーー!?ないない、、ありえない!!何で俺!?てか関わったことないし!!」

「そんなことはどうでもいいんですわ。まぁ決まったことですし頑張ってくださいまし。あと失敗して彼女が処刑されれば貴方は今後死ぬまで不幸に襲われ、来世はそこら辺にある雑草になるので用心してくださいね。では、ご機嫌よう。」

そして彼女は俺の目の前から消えた。


(嘘だろ。俺がロベリア・ハーバウンドを救う!?……てゆうかあの神言いたいことだけ言って消えやがったぞ……)


「あぁもうどうすればいいんだ!!」

思いっきり叫んだ。




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