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ダンジョンの主のパーティー事情

「うーん、こうなるか……」


カラットからパーティーに勧誘された私はその申し出を受け入れたしかし重大な問題に直面していた


「後衛それも魔法職二人のパーティは認められないのは残念です……」


パーティー登録の用紙を手にし机に突っ伏すカラットを横目に見ながら私は思い出す、通常探索者パーティーというのは3~6人で組まれるものであり、私がカラットに助けられる以前のパーティーも5人で組まれたものだった。2人でのパーティーというのは前例がないわけでもなく申請すれば通るものであるはずだが、前例のパーティーのすべてがが前衛と後衛または前衛二人組であるパターンで後衛二人組のケースがなかったために安全面の問題から認められなかったのだ。


「実績があれば認められるかもしれないんだけどね……無理に二人で組む必要もないし募集をかけてみる?」


「そうするしかないですよね。はぁロサちゃんとの二人っきりのおうちデートでラブラブ大作戦が……」


「その理解できない言語の計画は私の心の平穏のために耳に入れなかったことにするよ。それで仲間の募集方法はどうする?」


「どうってそんなに種類があるものなんですか?こう仲間になりたそうにこちらを見てくるのを承諾するか否かみたいな感じじゃなくて?」


「面接形式のことを言ってる?それも一つの方法ではあるけどだいたい三つに分けられるのよ。一つ目は私たちが誰かに声をかけて仲間になってもらう()()()()()()、二つ目は私たちが条件を提示して募集要項を作りそこに応募しに来た人迎え入れるかどうか判断する()()()()、三つ目は大雑把な条件を決めて受付さんにそれを提出一番近い条件の人をギルド側から紹介する()()()()()()()まあ今回はあなたの収入を安定させるのが主な目的だから一番早く仲間が見つかりそうなマッチング形式をとるけど希望はある?」


「男の人は絶対無理ですね!美少年だとしても無理です。」


カラットが大きく腕を交差させて首を横に何度も振り拒否の反応を示したのはとても意外だった。


「なんで?男の人の方が力はあるしがんじょうだしいいと思うけど。」


「だってこのギルドに入ったときに気付きました?ロサちゃんを目にした瞬間色目使った人が何人いたことか……男は狼だっていいますし絶対反対です。」


あれあなたへの視線だったんだけどな……私みたいな小柄で胸もないしお尻も小さく髪も真っ黒で短いやつのどこに色目を使えるのだろうか。それはそれとして変なトラブルを避けるという意見には納得するけど。


「じゃあ前衛を務められる人で女性の方募集ってことでいい?条件は緩い方が見つかりやすいし。」


「はい!それでお願いします!」


そうして私たちは先ほど登録受付を済ませた人と同じ人にマッチング形式でのパーティー募集の紙を提出するのであった

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