ダンジョンの主とカチコミ
おかしいな前回投稿から3か月経ってる、ごめんなさい。
魔法少女ノ魔女裁判やって二次創作小説をpixivに投げたり、ZAやったりしてpixivに二次創作小説上げたらいつの間にかこんなに時間がが……次回更新はなるべく早めに頑張ります。
「姐様!」
私とカラットはこの地域を取り仕切っているローザ姐様の常駐している場所の扉を開いた。中にいた人たちが一斉にこちらの方を向くがいずれも顔見知りなので私は中央に座っている姐様への歩みを進めた。
「ロサじゃないか。ギルド以外で会うのは珍しいじゃないか。いったいどうしたんだい?」
「単刀直入に聞きますが姐様はここ最近の街の事件に関与してますね?」
「なんのことだい?」
「……ロサちゃんいきなりその言い方は失礼なのでは?」
カラットさんが私のことを窘めてくるがそれを無視して姐様に一歩踏み出す。
「ここら一帯で姐様の目が届かないところはないです。ここに犯人が逃げてきたなら姐様は探索者として捕まえるはずです。しかし昨日私が取り逃してからギルドにはそういった報告がない……つまり姐様はその強盗の連中の仲間なんです」
辺りが静まりかえった。その時点で答えだ。私の勘違いで済む話なら静まりかえることもせずすぐに否定してくれるはずだ。なのに数拍しても姐様はなにも言わない。
固唾を飲んで観察していると姐様は周りを確認した後手を上げて下ろした。
それに呼応して周りにいた顔見知りの連中が私に襲い掛かってくる。
敵は前5人、右3人、左4人。まず私たちに攻撃してきたのは3人からだ。殴りかかってくる二人の隙間から奥の一人と目が合う、おそらく三人はパーティーだろう、連携が素晴らしい。4人の方はそこまででもないので出遅れて私たちのもとへは数歩分距離がある。だからまず私は一歩二人への距離を詰めながら勢いをつけて肺を狙って蹴りつぶす。
「かはっ」
「ロサァッ!」
もう一人が私に殴りかかってくるが私はそれを紙一重で躱し返しに拳で顎を揺らす。
一瞬意識を失うので足払いをして体を浮かした後その体を4人の方へ投げ飛ばす。
「「ぐあっ!」」
4人の足が止まったので私は投げた男を踏み台にしてそのうち一人に飛び膝蹴りを当てる。
その頭を起点にして私は一番手近な一人の顎を蹴り気絶を狙う。
着地し、私は残りの二人に駆け出す。仲間があっという間にやられたことに怒り狂っているのか動きがとても単調だ。大振りに振られた蹴りを跳躍してやり過ごし一本足でさせられた膝の皿を砕くように蹴る。最後の一人は怖気づいたのか殴りかかってくるのに勢いがあるように見えない。だからこちらから近づいて股間を蹴り上げた。
気絶しているかどうか確認するために投げ飛ばした男の後頭部を踏みつけて反応はないどうやら魔術師以外は無事無力化できたようだ。
「姐様……これが答えということでいいですか?」
「流石ロサだね。一応確認するがこっちに寝返る気は?あんたなら大歓迎なんだけども」
「私はここ以外でもなんとか生活していけているので遠慮しときます」
「そうかい。おい」
姐様の指示で先ほど右にいた男が準備完了していた魔術を行使する。私の頭ほどはある大きさの火の玉が私を……違う!カラットを襲った!!
「危ない!!」
私を狙うと思ってた。私なら躱せるしどうとでもなる。彼女を連れて来たことを今更ながら後悔した。
今から庇うのは私が無事では済まないがしょうがない私より彼女の命優先だ。
私はカラットを突き飛ばそうと彼女に向かって走り出すが、カラットは火の玉へと近づいた。
私はまばたきをしていなかったはずだ。直撃した火の玉は燃え広がり彼女を飲み込んだはずだ。
しかし次の瞬間には火は消えカラットは何事もなかったようにそこから生還した。
「カラット!?無事……なんですか?」
「えっと……ロサちゃん、なんで驚いて……ああそうでしたね今記憶ないんでしたもんね。私はこういったものでは傷つかないんですよ」
なんてことないようにカラットは笑顔を向けてくる。カラットの異常性に私だけでなく姐様も言葉を失っていた。人間があの火の玉をまともに食らえばそれは確実に死に直結する。なのにカラットはなぜか無事だ。
「驚いた。カラット、あんたはロサに負けず劣らずのバケモンだ」
「これで分かってもらえました?私を狙ってロサちゃんに庇わせようとしても無駄です」
「そうかいそうかい!小細工無用で来いと?ロサ私が直々に殺してやるからかかってきな」
そういって姐様がいやローザは手招きで挑発してくる。だから私は一直線に駆けだした。




