ダンジョンの主の心と体の強さ
誤字の訂正と一部文章を直しました
追記他の話と同じような感じのタイトルに改題しました
話が突拍子もなくてびっくりしたが殺す……殺すといったのか私が彼女を?
「わかった。命の恩人を手にかけることはあまり気分が進まないことだけど本人から頼まれたならしょう
がない。魔力が心もとないからナイフで刺し殺すことになるけどいいかな?」
そういって採取用のナイフをとりだすと彼女が慌てて止めにかかる
「待ってください!殺してほしいのは本当なんですけど今じゃなくて……えっとなんていうのかな殺されたいのはホントなんですけど時期が悪いというかなんというか……」
「どういうこと?」
「説明が難しいんですけど今のあなたでは私を殺せないんですよ試しにそのナイフで刺してもらっても構いませんし貸してもらって私が自分で手首でも切ってみましょうか?」
そういうカラットに私はナイフを手渡す
「えい!」
掛け声とともに手首の動脈を切ったかのように見えたが私のナイフは彼女のきれいな肌薄皮一枚切れていなかった
「見ての通りなんですが私ですら私を傷つけることができないんです。あ、ナイフお返ししますね」
ナイフを受け取ってカバンにしまう
「それじゃ私にも殺せないんだけどどうすればいいの?高位の探索者にあなたの討伐でも依頼すればいい?」
「えっと私を確実に傷つける方法はありましてそれが…その…」
うつむきながら口調が尻すぼみになる
「もじもじしてないではっきり言ってもらっていい?」
「そうですね……でははっきり言います!私を傷つける方法はロサさんいいえロサちゃん私が愛するあなたがとある条件を満たせばいけるらしいです!」
ん?なんて?愛?愛といったのかこの子
「うん!やっぱり自殺を助けるのよくないし探索者ギルドで一杯おごるよ現地集合でいいかな?いいよね。それじゃ解散しますか。」
先ほどの魔物に追われていた以上のスピードで私はその場を後にしようとするしかしカラットに回り込まれてしまった
「お願いします!私を殺してください!条件はわからないけど愛してるんです!」
そういって錯乱した様子で私の服の袖をつかみながら必死に懇願してくる
「ごめんなさい!私好きな人がいるんです!」
この場を乗り切るためとはいえ口から出まかせを言ってしまった
「え?あはは……そうですよねロサちゃんみたいな素敵な方を世の男性が放っておくわけないですよね……死にたい…死ねないんだったははは。あ、死ねそうもしかして今なら死ねるんじゃないか失恋が条件なのかな」
見た目めちゃくちゃ明るそうな子なのにメンタル弱いな……




