ダンジョンの主の私を助けたわけ
他の話と同じ雰囲気するために改題しました
絶句した
私とそう年の変わらなそうな見た目の女の子がダンジョンの主だって?
頭を抑えながら疑問の眼差しを向けるとダンジョンの主を名乗る彼女は少し心配そうに
「ロサさんもしかして頭が痛いんです?」
「そりゃそうでしょ……命の恩人かと思った女の子が急に突飛なこと言いだすんだから。」
「えっと精神の方にダメージがあるということでしょうか?とりあえず頭に治癒魔法をかけてみますね。」
「え?何を言ってるのあなた。」
「え?ロサさんの脳に大きな傷が出来て痛いという話ではないんですか?」
「違う……治癒魔法もいらないから……」
大きくため息をつく私を見て少女は納得して自信満々に言い放つ
「あー慣用表現というやつですね知ってます!じゃあ治療はいらないんですね安心しました!」
私はこの時点でもう色々諦めた
「話が逸れたけど。えっとカラット=コル=ダイアモンドさんだっけ?」
「ああ、気軽にカラットでいいですよ。」
「わかった。カラットさんあなたがダンジョンの主として私みたいなどこにでもいる探索者を助けて何がしたいの?ダンジョンの主が人命救助なんて話探索者ギルドでも聞いたことがないんだけど。」
まず会話だ。さっきの話どこまで本気かはわからないが魔物を一撃で爆散させた魔法の威力的に相当高位の実力者だ警戒して損はないだろう
カラットは少し顔を紅潮させて困ったような表情をして
「ええと……気分的に今日は人助けをしようと思ったとかじゃダメですか?探索者さんにもそういう人は大勢いますよね?」
「ダメじゃないけど言いづらいならそれでいいよ。命の恩人にそれ以上問い詰める気はないし。」
探索者間での助け合いのお礼は酒と相場が決まっているが自称ダンジョンの主のカラットには何がお礼になるんだろうか?
「ダンジョンの主に対してのお礼って何……?」
その言葉を聞いたカラットが急に距離を詰めてくる警戒していたのに全く反応できなかった
「お礼!お礼がもらえるんですか⁉ではロサさん!ロサさんをください!」
興奮気味に紫の瞳を輝かせる彼女に私を助けた理由を察した
「ああ、そういうことカラットさんみたいにスタイル抜群じゃない私を選ぶとか言っちゃ悪いけどモノズキなんだね」
よいしょっと服を脱ごうとすると彼女が慌ててとめる
「ロサさん何をやってるんですか!?」
「え?肉欲を満たすために私を助けたんじゃないの?」
「違います!ロサさんに私を殺しほしいんですよ!」