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ダンジョンの主と狼退治

この作品は不定期更新です

戦闘描写ほんとにわからん


唸り声が反響して聞こえてくる。このフロアの敵……狼型のモンスターの声だ。とっさに声のする方を向いたが、まだ声の主は遠い

私は二人に警戒するよう声をかけて状態を見る


「無理。帰る!死にたくない!!」


先ほどの会話が不安を煽ってしまったのだろう。通常の精神状態なら勝てる相手なのに……なだめるために昔みた方法を試してみるか。


「レードさん。こっちを見てください。」


「え。なに?ヒッ」


私は微笑んだ。昔そうやって泣き止んだ子供をあやしてる大人を見かけたから実践してみたがどうやら効果は抜群のようだ


「安心しましたか?」


「ないない。怖い怖い、怖気づいてる私を無理やり死地にいかせるための脅しに使ったのかと思ったよ?おかげで頭は冷えたけど……ありがとう。」


カラットもそれに同意するように体を震わせてる……とびきりの笑顔を向けたつもりだったが怖かったのか。冷静になってくれたのならいいか



「それで、立ち向かうのはいいけど戦術はどうするの?」


「ここの群れは基本3()()で一隊ですからレードさんが2匹抑えてもらいます。残った1匹にカラットさんが攻撃、そうして1匹ずつ処理する方針です」


「つまりいつも通りってことね?」


「はい。いつも通りで大丈夫なんです。」





声の方に向かうと4()()で群れを作った狼たちがいた


「え。4匹じゃないロサの嘘つき!」


「っ大丈夫!いつも通りでお願いします!余った1匹は私が受け持ちます!」


いつも通りではない敵の数から始まった戦闘でも私たちの戦闘はいつも通りだ


ロサはいつも通り剣を振るい攻撃の意思を見せることで2匹の狼の注意を引き付ける

カラットはいつも通り魔法の準備を始める

私だけはいつもと違い攻撃に回らず狼1匹の対処に回る


1匹ならそれほど脅威ではない。1対1ならば狼も攻撃を躊躇するようでこちらの出方をうかがってる、こちらも隙を見せないように注視しないとだがこうしてるだけでカラットが最後の1匹を対処してくれるので楽なものである。


10秒もにらみ合ってると大きな爆発音がした


「ロサちゃんこっち片付きました!」


「こっちはまだ大丈夫だからレードの方お願い!」


「わかりました!」


数十秒後また爆発音がして数的不利を理解した狼が逃げようとしたところ私が後ろから仕留めて戦闘は終わった。


労う言葉をかけようと二人の方を向く

そこにはへたり込んでるレードとなにか困ったような表情をしたカラットの姿があった


「カラットさんどうしたの?」


「あはは、えーとなんといいますか?」


そういって一拍おいて一言


「わたしがバケモノだってバレちゃいました。」

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