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大和皇国  作者: Infinitum
2/2

大和型戦艦

妥協しなかった完全なる大和型を目指した。高角砲の名称が九八式ではなく九六式になってるのは仕様です。

1942年時

挿絵(By みてみん)


1943年時

挿絵(By みてみん)


1944年時

挿絵(By みてみん)


1945年時

挿絵(By みてみん)


中心線断図

挿絵(By みてみん)


最大中央断図

挿絵(By みてみん)


大和型戦艦

大和皇国海軍が建造した世界最大の戦艦。合衆国及び連合王国が建造する新型戦艦への対抗及び老朽化した金剛型戦艦の代替を目的に建造された。発展型も建造される予定だったが、合衆国海軍のモンタナ級戦艦に早急な対応が必要となった為に取り止めとなり、本艦型を4隻追加建造した。

 本艦型最大の特徴は五十口径九四式四十六糎砲を搭載した事である。諸外国に砲口径を知られない為、五十口径九四式四十糎砲と呼称されていたが大和進水2カ月前の情報漏洩事件により秘匿する意味が無くなったので変更された。1.46tの砲弾を820m/sで発射する本砲の貫徹力は20,000mで垂直605mm、水平210mm、30,000mで垂直465mm、水平250mmと非常に強力であり、世界最強の艦砲と言えた。又、高角砲は九六式十糎高角砲8基16門(4群)を搭載しており、此の時期の皇国海軍艦艇としては強力であった。

 舷側装甲は25度傾斜した430mmのVH鋼、水平装甲は230mmのMNC鋼を備えており、20,000m~30,000mの距離で四十六糎砲に対し安全距離を持つ。舷側装甲は1番艦建造中に支持構造の欠陥が発覚し、設計変更が行われた。又、装甲以外の面でも様々な防御機構が導入されている。機関室は三重底であり、弾薬庫も床面装甲を配する事で実質的な三重底化が行われている。注排水管等は極力分散され、どうしても分散出来ない部分は断片防御が施された。

 主缶は翔鶴型航空母艦と同じ形式の物を12基搭載し、216,000馬力を発揮する。長大な船体や球状艦首の恩恵も有り、30ktを発揮可能。当初計画では艦の規模を抑える為に30ktではなく27~28kt程度に変更する予定だったが、用兵側が頑なに譲らなかった為、30ktに戻された。

 艦首前方には艦首舵が装備されている。此れは主舵を損傷した時、副舵のみで操舵するにはかなり大きな副舵を装備する必要があった事及び長大且つ重い船体である為に舵を切ってから回頭を始める迄の時間が長い事に対する対策である。此の艦首舵の御蔭で本艦型は十分な深さがある場所では良好な運動性能を発揮し、且つ主舵を損傷しても操舵可能な艦となった。

 一番艦大和の進水式は桜の舞う1941年4月7日に挙行された。式は天皇陛下の臨席を賜って行われ、十万人を軽く超える観覧者が詰めかける最大規模の物であった。2番艦以降の建造も順調に進み、最終的には8隻が建造された。


■要目(大和竣工時)

艦型名:大和型戦艦

全長:287m

水線長:280m

垂線間長:267.15m

最大幅:40.4m

吃水線幅:37.95m

吃水線下最大幅:40.4m

船体深さ:19.7m

乾舷・前部:10.2m

乾舷・中央部:9.3m

乾舷・後部:6.55m

基準排水量:73,110t

公試排水量:77,730t

満載排水量:81,900t

吃水(公試状態)・前部:10.4m

吃水(公試状態)・中央部:10.4m

吃水(公試状態)・後部:10.4m

平均吃水(公試状態):10.4m

平均吃水(満載状態):10.86m

燃料・重油(満載状態):7,260t

燃料・石炭(満載状態):0t

航続性能・基準速力:18kt

航続性能・距離:10,700海里

最大速力:30kt

軸馬力(全力)・前進:216,000SHP

主砲・一般呼称:五十口径九四式四十六糎砲

主砲・砲門数:9門

主砲・砲塔及び砲架数:3基

副砲・一般呼称:六十口径三年式十五糎五砲

副砲・砲門数:12門

副砲・砲塔及び砲架数:4基

高角砲・一般呼称:六十五口径九六式十糎高角砲

高角砲・砲門数:16門

高角砲・砲塔及び砲架数:8基

機関砲・一般呼称:九六式二十五粍機銃・九三式十三粍機銃

機関砲・砲門数:24門・4門

機関砲・砲塔及び砲架数:8基・2基

弾薬数(一門分)・主砲用:130発

弾薬数(一門分)・副砲用:150発/120発

弾薬数(一門分)・高角砲用:300発

弾薬数(一門分)・機関砲用:2500発

砲戦指揮装置・主砲用:九八式方位盤照準装置改一×2基、九八式射撃盤改一×2基、九八式十五米三重測距儀一型×3基、九八式十五米三重測距儀二型×1基、九八式十米三重測距儀三型×1基、九八式的針的速測定盤×1基

砲戦指揮装置・副砲用:九八式方位盤照準装置改一×4基、九四式射撃盤三号×2基、九三式八米二重測距儀×4基

砲戦指揮装置・高角砲用:九四式高射装置×4基、九四式高射々撃盤×2基

砲戦指揮装置・機関砲用:九五式機銃射撃装置×4基

射出機・搭載数:呉式二号五型射出機×2基

軸数:4軸

推進器直径:5m

主缶・名称:三号乙一型ロ号缶

主缶・搭載数:12基

主缶・蒸気圧力:350度

主缶・蒸気温度:30kg

水線部舷側装甲(弾薬庫付近):430mm/25度/VH

水線部舷側装甲(機関室付近):430mm/25度/VH

最上甲板装甲(中央部・艦首付近):75mm/CNC

最上甲板装甲(中央部・艦尾付近):75mm/CNC

最上甲板装甲(外舷部・艦首付近):50mm/CNC

最上甲板装甲(外舷部・艦尾付近):50mm/CNC

中甲板装甲(中央部・弾薬庫付近):230mm/MNC

中甲板装甲(中央部・機関室付近):230mm/MNC

中甲板装甲(外舷部・弾薬庫付近):360mm/17.5度/MNC

中甲板装甲(外舷部・機関室付近):360mm/17.5度/MNC

主砲塔円筒部側面装甲:585mm/VH

司令塔側面装甲:585mm/VH

司令塔天蓋装甲:230mm/MNC


■史実大和型戦艦との相違点(数字に表れない物)

・司令部施設を艦首へ移動。

・機関室を三重底化。

・艦首舵装備。

・機関室付近の舷側隔壁強化。

・舷側隔壁とスプリンター隔壁の結合弱化。

・水線部舷側装甲背板の下部ブラケットを廃し、上方へ変更。

・水線部舷側装甲・下部舷側装甲間の支持構造変更。

・弾火薬庫付近隔壁追加。

・隔壁にある工事用人孔をボルト締めに変更。

・第4ロンジ縦壁(機関室の内軸用と外軸用を仕切ってる縦壁)の延長(による水密区画増加)。

・注排水管、空気抜管を分散。集合部へ弾片防御を施す。

・昇降トランクの構造変更。

・コーミング・アーマーの強化、庇追加。

・バルジにエボナイトや石油缶を入れる。

・バルジ内を全て急速注排水区画に指定。

・水線下舷側隔壁最下方内側注排水区画の改正。

・前後部最下甲板以下を注排水区画に改正。

・舷側区画排水用ディーゼル・ポンプ増設。

・注排水装置強化。

・舷側燃料槽を未使用時に注排水区画として利用出来る様に改正。

・中心線隔壁に交通孔を設ける。


同型艦

1番艦:大和

2番艦:武蔵

3番艦:信濃

4番艦:出雲

5番艦:加賀

6番艦:土佐

7番艦:紀伊

8番艦:尾張

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