12 閑話 骨折の治療
始めの町でこき使われていた頃の話です
効率よい治療のために人体実験する話ですね
何かあったらギルドに責任を押し付ける気満々だったころの話です
この後、ギルドを辞めて旅にでます
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「おい、次はこっちだ」
治療が終わるなり、すぐさま次の患者を診るように指示が飛んできました
今、治療を終えたばかりなのに
思わず文句を言いそうになりました
でも思いますが言えません
だってヒーラーのギルドでの地位は低いですからね
最底辺です
・・・なんか自分で言っていて泣けてきましたよ(涙)
「・・・はい」
素直に返事をする自分が悲しいです
社畜ならぬギ畜ですね
指示された次の患者はというと骨折していました
見事に折れてましたね
そして骨が折れていた処でズレていたため腕が
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って感じになっていました
血は出てませんけどちょっとグロイですね
背筋がゾワゾワってする系のグロさです
もっともそれを治すのは私なんですけどね
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
「おい早く治せ」
痛みで顔を顰めている患者からも催促がきました
まあ患者はギルドの冒険者ですからね
ヒーラーの私よりは偉いんです
つまりは私が最底辺
トホホ、ですね
ギルドは脳筋の集まりですから早く治療しないと言葉だけでなく拳骨が飛んできます
ですから即座に動きましたよ
普通のヒーラーならばそのままヒールをかけて腕が変な風にズレたまま治療します
ですが前世の記憶持ちの私は違います
まずは
「ちょっと見せてくださいね」
と言って腕を観察する振りをして折れてズレていた腕の骨を戻します
「痛いっ!」
怪我人が骨を繋いだ際の痛みで怒鳴ってきました
「す、すみません」
即座に謝ってヒールを掛けます
もう痛みはありません
ですから文句も少ししか出ませんでした
「ちっ、気を付けろよ!」
・・・治療して貰いながらこの言い草
ギルドの冒険者には感謝の気持ちはないらしいです
まあ、骨を接ぐ人体実験ができたからいいやも?
そう思い直しました
人体実験、プライスレスで0円(笑)
折れたところをそのままにしてヒールを掛けると無駄にロスが多いんですよ
でも折れたところを接いでからヒールを掛けると魔力の減りが結構少なめになるんですよ
体感で1/10くらいってところですね
ただ問題は折れた骨って皮膚の下にあるんで見えないんですよ
ですから骨を接ぐのは簡単ではありません
現在試行錯誤して見えなくても骨を接げるように特訓中なのです
もちろん上手くいかないときだってあります
でもそんなときはギルドに丸投げです
そのためのギ畜(ギルドの社畜)ですからね
こんな感じで腕を磨きながら出て行く機会を窺っています
治療の経験値獲得のため黙ってギルドにこき使われている私です
経験値を十分獲得してギルドが不要になったらサッサと捨てて差し上げましょう
ギルドへの仕返しを考えるだけで幸福感で満ち満ちてきます
どうやって仕返しして差し上げましょう?




