月夜のランデブー☆30 years later

　月夜の林を抜けると、そこには真っ白な砂浜が何処までも広がっていた。

セシルはレイチェルとこの砂浜で再会する日を来る日も来る日も待ち望んでいたのだった。

そしてかれこれ30年の月日が経過していた。

セシルがレイチェルと別れたのにはある理由があった。　

その出来事がもとでレイチェルはヨーロッパへと旅立って行ったのだ。

そして二人は30年後のこの日に此処で会う約束をしていたのだった。

セシルとレイチェルにとって今日のこの日は記念日。そう二人が愛を誓った日となっていた。

セシルは長い間待ち続け、ようやく30年後のこの日が訪れたことに感謝していた。

彼はレイチェルが現れるのを心待ちにしながら、白い砂浜を歩き回っていた。

やがて、彼は遠くの方からレイチェルの姿を見つけた。

彼女は30年前と変わらぬ美しさを持っていた。セシルは歩み寄って、レイチェルを優しく抱きしめた。

「レイチェル、久しぶりだね。30年も経ったけど、今でも変わらず美しいよ。」

レイチェルはセシルの腕に抱かれながら、微笑んだ。

「セシル、あなたに会えて本当に嬉しいわ。30年も経つと、人は変わってしまうものだけど、私たちの愛は変わらないでいたわ。」

二人は砂浜に座って、30年間の話をした。

レイチェルはヨーロッパでの生活を楽しんでいたが、常にセシルを想っていたと話した。

セシルも同じように、レイチェルのことを忘れることができなかったと打ち明けた。

二人は再び愛を誓うことにした。30年前と同じように、二人はお互いに愛を誓い合った。

今度こそ永遠に離れることはないと約束した。

その日以来セシルとレイチェルは2人で砂浜を散歩したり、海を眺めたりすることが習慣となった。

二人は永遠に愛し合うことを決め、月日が流れても心の絆を絶やすことはなかったのでした。

セシルとレイチェルが別れた本当の理由について、二人は再会後も触れなかったのでした。〜〜〜

　セシルとレイチェルは、大学時代に出会い、すぐに恋に落ちた。

　二人は学生時代から付き合っていたが、卒業後にセシルがレイチェルに別れを告げた。

「レイチェル、君が海外に行くことになったら、私たちは遠距離恋愛をすることになる。でも、僕はそれに耐えられないかもしれない。」

レイチェルはセシルの言葉に驚き、涙を流した。

「セシル、私が海外に行くことは決まったけど、私たちは乗り越えられると思っていたわ。でも、あなたがそう思うなら、仕方がないわね。」

レイチェルは海外に旅立ち、セシルは彼女を忘れることができなかった。

何度も彼女に連絡を取ろうとしたが、距離のために疎遠になってしまった〜〜〜

そして30年後の今、レイチェルは再会した二人の愛の再燃の場面を繰り返し振り返ってみるのでした。

「レイチェル、30年ぶりだね。君は昔と変わらない美しさを持っているよ。」

セシルはレイチェルに微笑んで言いました。

「ありがとう、セシル。あなたも変わっていないわね。」

レイチェルはセシルを見つめ、優しい笑顔を浮かべました。

二人は砂浜で手を取り合い、静かに歩き始めました。

海の音と、月夜の光が彼らを包み込んでいました。

「セシル、私は30年前に海外に行った時、あなたを本当に愛していたわ。でも、私たちは別れを選んでしまった。今となっては、後悔しているわ。」

レイチェルはセシルに向かって言いました。

「私もレイチェル、30年前に君を失ってから、ずっと君を思い続けていた。でも、君が遠くにいることを理由に、私が別れを切り出したことが、僕自身にとっても後悔の種になっていたんだ。」

セシルはレイチェルに向かって語りました。

二人はしばらく静かに歩いていました。そして、セシルが口を開いた。

「レイチェル、私たちは再び出会えた。この時を逃したくない。もう一度、私たちをやり直してくれないか？」

セシルはレイチェルに向かって、真剣な表情で訴えかけました。

レイチェルは少し驚きながらも、嬉しさで胸が一杯になっていました。

「セシル、私たちは30年前の誓いを、もう一度やり直すことができるのね。」

レイチェルはセシルに微笑みかけ、彼の手を握りました。

二人はそのまま、砂浜を歩きながら、新たな恋愛を始めることを決めたのでした。

「セシル、何故私がヨーロッパへと旅立って行ったのか、 その理由を知りたくはないかしら?」

レイチェルはセシルを試すようなズルい目つきで様子を伺っているのだった。

セシルはレイチェルの言葉に驚いたが、彼女が何を言いたいのかを理解していた。

「もちろん知りたいよ。君が旅立った理由が、僕たちの別れの原因になったことを知らなかったら、僕はずっと後悔していたよ。」

セシルはレイチェルに対して言いました。 レイチェルは深呼吸をして、セシルに話し始めました。

「30年前、私はヨーロッパへ旅立つ前に、あなたに会いに行こうと思っていた。

でも、その前に私はある人から手紙を受け取ったの。

その手紙には、あなたと私が別れたことを悔いていると書かれていたわ。

私はその人と話し、あなたに会いに行くことをやめるべきだと言われたの。

私はその言葉に影響を受けて、あなたに会うことを諦め、ヨーロッパへ旅立ってしまったの。

でも、今になって思えば、その人の言葉に従ってしまったことを後悔しているわ。」

セシルはレイチェルの話を聞きながら、心の中で何度も謝罪を繰り返した。

彼があの時、もっと勇気を持ってレイチェルに会いに行っていたら、別れを回避できたのかもしれないと思っていたからだ。

「レイチェル、今からでも遅くはない。私たちの愛をやり直すことができるんだ。」

セシルはレイチェルに向かって手を伸ばし、再び彼女と手を取り合った。

「はい、セシル。もう一度やり直しましょう。私たちが再び愛し合うことができることを願っています。」

レイチェルはセシルに微笑んで言いました。

二人は再び砂浜を歩きながら、過去の過ちを取り戻すために一生懸命努力することを決めたのでした。

二人は再び愛し合うことを決めた後、その場で式を挙げることにしました。

砂浜に白い布を敷いて、そこに二人が立ち、彼らの友人たちが周りに集まりました。

「今日はセシルとレイチェルの結婚式です。二人が再び愛し合うことを願って、彼らを祝福しましょう。」

友人たちの一人が言いました。

二人は手を繋いで、誓いの言葉を交わしました。

「あなたと結ばれたい、永遠に愛し続ける。」

セシルはレイチェルに誓いました。

「私も、あなたと結ばれたい。永遠にあなたを愛し続けます。」

レイチェルはセシルに向かって微笑みました。

式が終わると、二人は一緒に砂浜を歩き始めました。

彼らはお互いに手を繋ぎ、夕日を見ながら、これからの未来を語り合いました。

30年前の過ちを取り戻した彼らは、今後はもう二度と別れることはありませんでした。

二人は永遠に愛し合い、砂浜の上で幸せに暮らしました。

ところがそこに何と津波が襲いかかったのです。月夜のせいで気づくのが遅かったのも仇となっていたのです。

　二人は立ちはだかる波に身を任せることしかできなかったのです。

セシルとレイチェルは、立ち向かうことができない津波に押し流されました。そして、二人はともに波に呑み込まれ、闇の中へと消えていきました。　

しかし数日後奇跡が起こりました。

セシルとレイチェルが遭遇した津波は、瞬間的に起こったものであり、海岸線にある街々も同様に被害を受けていたのでした。

　海岸線に残された砂浜には、二人が抱き合っていた軌跡がありました。

　周りには数多くの破片や残骸が散らばっていたにもかかわらず、彼らがいた場所は無傷で残っていたのです。

人々は、この奇跡を目の当たりにして、セシルとレイチェルが今でも愛し合っていることを信じていました。

　その砂浜は、二人の愛の証であると同時に、人々の信仰心を鼓舞する象徴として、広く知られることになったのです。

それから、多くの人々が砂浜に訪れ、セシルとレイチェルの愛の物語を語り継ぎました。

　砂浜には二人の像が建てられ、永遠の愛の証として、多くの人々に愛されるようになりました。

そして、セシルとレイチェルの愛の物語は、遥か未来にも語り継がれることとなったのでした。

しかしそう誰もに奇跡の二人ともてはやされていた日々は永くは続かなかったのです。

　数年が経ち、人々の記憶から徐々にセシルとレイチェルの物語は薄れていきました。

　二人の像も、周りに高層ビルが林立する中で、やがて見過ごされる存在となってしまったのです。

　しかし、ある日突然、セシルとレイチェルの像が消えていたことが発覚しました。

　調べてみると、像を管理していた団体が経営難に陥り、手元にお金が無くなってしまったため、像を売却せざるを得なくなったということでした。

人々は、この出来事に対して怒りを覚え、像を売り飛ばした団体に非難が集中しました。

　結局のところ誰もが二人の像を引き取ってくれるわけではありませんでした。

　この日ある人物が現れました。

　彼は、セシルとレイチェルの像を引き取り、別の場所に移動させることを提案したのです。

　その場所は砂浜から離れた場所にありましたが、人々は彼の提案に賛同し、移動させることを決定しました。

　そして新しい場所に移動したセシルとレイチェルの像は、再び人々の注目を集めることとなりました。

　彼らの愛の物語は、再び多くの人々に語り継がれることとなり、永遠に忘れられることはありませんでした。

実はその場所と言うのも月夜のいたずらのせいなのか、何と月の裏側の大地、月面のクレーターのなかだったのです。

「まさか、こんなところにいたの？」

セシルは驚きを隠せませんでした。

「ええ、月に住む人々の街から少し離れた場所にある、このクレーターに移住してきたのよ。でも、もうすぐあの星に戻るわ」

レイチェルが笑みを浮かべました。

セシルはレイチェルの手を取り、自分たちが月面にいることを実感しながら、クレーターの中を散歩しました。

　月の地形や星空を眺めながら、二人は静かに時間を過ごしました。

やがて、レイチェルはセシルに言いました。

「この先もう一度地球に戻ることができたら、一緒に過ごしたいわ。でも、もし戻れなかったら、あなたと過ごした時間は私にとって宝物よ！」

セシルはレイチェルの手を握り締め、彼女に向かって微笑みました。

「もちろん、一緒にいるよ。どんなに遠くに行っても、私たちは必ず再び出会える。約束するよ」。

二人はそう言いながら、月面を眺め続けました。

彼らが住んでいたクレーターから見る星空は、地球とは異なる光景でしたが、それでも彼らにとっては大切な思い出の場所でした。

そして再び地球に帰る日を夢見ながら、月のクレーターの中で、静かに過ごすのでした。

レイチェルには判っていました。セシルが月面の生活がキライなことを。

　彼はレイチェルにナイショで宇宙のウォー厶ホールのフォースを利用して他の星に飛び出つ夢を描いていたのでした。

　レイチェルはセシルの本心を理解していたので、彼が他の星に飛び出す夢を叶えるために手助けすることに決めました。

　二人はクレーターから出る方法を探し始め、やがて地下に通じるトンネルを見つけました。

　セシルとレイチェルはトンネルを進んでいくと、そこは謎の遺跡のような場所につながっていました。

　古代のテクノロジーが残る遺跡は、セシルの夢を実現するためのヒントが詰まっているかもしれないと二人は思いました。

遺跡を探索する中で、セシルとレイチェルは多くの謎を解き明かしていきました。

　そして彼らは、この遺跡が宇宙船の保管庫であることを発見しました。

　保管庫には、驚くべき数の宇宙船が保管されていました。

セシルとレイチェルは、保管庫に保管されていた宇宙船を修理し、彼らの惑星を飛び出し、他の星を冒険する旅に出ました。

　そして彼らは、多くの驚くべき場所を訪れ、新しい友達を作り、危険な冒険を乗り越えながら、最終的には彼らの夢を実現することができました。

セシルとレイチェルは、夢を追いかけることで、自分たちの人生を変えることができたことを証明しました。

　そして彼らは、その旅を通じて、一緒に冒険することができる人がいる限り、どんな困難な状況に直面しても、希望と勇気を持ち続けることができることを学びました。

そこでレイチェルは宇宙空間の様々な民に自分たちのオリジナル料理のレシピを語り継ぐためのツアーをプランニングしたのでした。

セシルはレイチェルの提案に興奮し、

「それはすごいアイデアだ！私たちの料理が宇宙中に広がるなんて想像できないね」と言いました。

二人は一緒にレシピを練り、それを宇宙の各地で試食してもらうために旅を始めました。最初の星はカラフルな果物がたくさん生える星でした。

　セシルは地球のフルーツを使ったデザートを作り、宇宙人たちに提供しました。

　すると宇宙人たちはセシルの料理に大変満足した。

「これは素晴らしい味だ！おい、もっと食べたい！」

と言いました。

次の星は火山が活発な星でした。そこでセシルは辛い料理を提供しました。

そこの宇宙人たちは

「これは私たちにとってちょっと辛すぎるけど、でもこの独特のスパイスがたまらなく好きだわぃ！」

と言いました。

こうしてセシルとレイチェルは宇宙の各地を旅しながら、彼らのオリジナル料理のレシピを宇宙中に広めました。

このように彼らの料理は宇宙中で大人気となり、人々の味覚を満たし続けるのでした。

更に他の星で出会ったレシピも加えながら二人はやがて星々にリストランテチェーンを展開するプランを画策し始めました。

セシルとレイチェルは星々を飛び回り、美味しい料理を提供するリストランテチェーンの展開に向けて着々と準備を進めていました。

その旅の中で、彼らは様々な文化や料理の違いを学び、それを自分たちの料理に取り入れることで、新しい味わいを生み出すことができました。

そしてついに彼らの夢は現実のものとなりました〜〜〜

セシルとレイチェルが手がけるリストランテチェーンは、多くの星々で人気を博し、多くの人々の舌を唸らせることになりました。

数え切れないほどの人々が、セシルとレイチェルの美味しい料理を食べるために星々を旅し、その味わいに酔いしれました。

彼らが創り出した料理は、星々の文化と人々を繋ぐ架け橋となりました。

セシルとレイチェルは、30年前に別れたあの日の約束を果たし、再び出会い、新たな旅を始めました。

そして二人が繰り広げた冒険は宇宙の多くの民に愛され、星々の歴史に刻まれていくことになるのでしょう〜〜〜

〜〜〜☆☆ Ｆin ☆☆〜〜〜