第145話 13年後の再会(シュラの過去編②)
《13年後》
「なんでそうなるかなぁ」
ハルは苛立つ感情を滲ませつつ隣にいるフユリに向けて不満を言った。
「だってさぁ。仕方ないじゃん、急に仕事振られて断れなかったんだ。生活が苦しいから埋め合わせるためにいろいろやらないといけないのは分かるけど...いつまでこんな貧乏続ける気なんだよ」
ハルの感情を受けてフユリも不機嫌になる。
「仕方がないでしょ。お父さんが事故で長い間入院していた挙句、死んじゃって。お母さんもさ、後を追うようにして病気で亡くなって。お父さんが生きてた頃の入院費を支払いながら生活しなければならないんだから」
「後、いくら残ってんの?」
「これくらいかな」フユリの疑問にたいしてハルは指で金額を示す。
「まだそんなに⁉ マジか! 眩暈がしてきた」
フユリは大袈裟に驚く素振りをして、顔面に右手を添えた。
(もう、分かってるくせに。大袈裟なんだから)
ハルは呆れながらもどこか憎めない弟に期待を込めて叱咤した。
「だから、フユリも大変なのは分かるけど、協力して」
フユリはしかめっ面で不満をぶちまける。
「ちっ、ったくよう。親父たちもどうせ残すんなら借金じゃなくて莫大な遺産でも残してくれりゃ良かったのに。寄りにもよって借金とはね。こんな家に生まれるんじゃなかったぜ」
「フユリ!」大声でたしなめる。
どんな理由であれ、大切な家族を悪く言うことは許さない。
「ごめん。悪かったよ。言い過ぎた」
フユリもそんなハルの性格を知っているので、素直に自分の非を認め謝った。
「姉さんもつらいな。リトラスバーグさんが生きていればこんな苦労を背負い込むこともなかったのに」
「仕方ないでしょ。こればっかりは。ショウのためにも頑張らないとね」
ハルにとって何よりも大切な宝物。一人息子のショウは隣の部屋でスヤスヤ寝ている。
「そうそう。デントさんのところの子供、見つかったって」
フユリが話題を変えた。
先日、近所のデントさんから子供が見当たらないと連絡を受けていた。もし、こっちに来たら連絡すると伝えたが、見つかったらしい。よかった。
「そう。良かった。みんな心配してたものね」
「いや。そうじゃなくて...」
フユリがバツが悪そうに言い淀む。翳のある表情を見て、ハッとする。
(そんなバカな!)
最悪の事態が起こったことを確信する。
私の想像の先をフユリも感じたはずだが、否定の言葉は出てこない。口元をギュッと結んでいる。
「嘘...。そんな...嘘でしょ」
嘘だと思いたかったが、嘘だと思い込もうとすればするほど残酷な現実に気持ちが押しつぶされそうになる。
フユリはそんなハルの気持ちを察してるのか敢えて気づかないふりをしているのか、声を落として自分の知る事実を淡々と話す。
「扼殺だって。俺も詳しい話は聞いてないから状況とか分からないけど、デントさんのこと考えると気の毒で、何て声かけていいのか分からないよ」
「...例の殺人鬼かしら」声が震えている。
「分からないけど、俺は間違いないと思う。隣町の問題だと思っていたけど、この村からも犠牲者が出たということは、この村に来ているということだ」
フユリは一段と声に力を込めて、ハルに訴えた。
「姉さんもショウくん絶対目を離しちゃダメだよ」
フユリの言葉を受け力強く頷く。
「うん。分かったわ」
4日前、リデンの町で子供が2人立て続けに殺された。町は騒然となり、警察と町人達が総出で犯人探しに乗り出した。犯人は2人の殺害だけでは飽き足らず、警戒を強めた町を避けるように、この村にやってきて再び罪を犯した。
(いったい何人子供を犠牲にすれば気が済むの? まだ生まれて数年しか経ってない子供ばかり。狂ってる。狂ってるわ)
ハルは部屋の隅で寝ている愛しい我が子ショウに目を向ける。
(ショウ・・・)
(ショウは、ショウだけは何があっても私が守る)
ハルは年を重ね26歳になっていた。6年前にイエローシティの実業家のリトラスバーグと知り合い、すぐに結婚、妊娠をし、男の子を生んだ。家族3人幸せな日々を送っていた。しかし、夫であり大黒柱のリトラスバーグの突然の死によって、幸せだった日々に終止符が打たれた。
リトラスバーグの死は、それまで良好だったリトラスバーグの親族とハルの関係性を一変させた。親族達はなんだかんだ理由をつけてはハルとショウを邪魔者として扱った。親族達の当たりの強さとエスカレートするハラスメントにいたたまれなくなったハルは、ショウを連れてイエローシティの住居から半ば逃げ出すようにして、デグレトの実家のある漁村へ戻ってきた。追い打ちをかけるように父親が事故に合った。入院して治療を行っていたが事故の傷が悪化して1年後死亡した。父の看病に明け暮れた母親も父の死後すぐに病気で亡くなった。現在は弟のフユリと息子のショウの3人で慎ましやかに暮らしている。
そんな不幸を一身に背負いながらたくましく生きるハルに好意を寄せる男性が現れていた。
部屋を出て行こうとするフユリが入り口で立ち止まると振り返って声をかけてきた。
「ネガバラックさんだっけ。いい人そうだね。良かったじゃん、姉さん」
「うん。私にはもったいないくらいいい人」
「今までが今までだったからな。ようやく姉さんにも幸せが訪れると思うと感慨もひとしおだよ。今度こそ幸せになって欲しい」
フユリは心から姉の幸せを願っているようだった。
「あんただっていつまでもフラフラしてないで、早くいい人見つけなさい」
「姉さんの幸せを見届けたらね。じゃあ、出かけてくる」
フユリはそう言い残すと家を出て行った。
 
波打ち際を一人の少女がたどたどしく歩く。
「なんか微妙にずれるんだよね」
そう言って立ち止まると、片足ずつ浮かせてブラブラさせてみる。
自身の白く透き通った足を見つめて考え込んだ後、再び少女は歩き出す。
「歩くっていう感覚。だいぶ身になじんできたけど、このスピード感のなさったらないわ。本当によく我慢できるわね。じれったいったらありゃしない」
誰にともなく悪態をつく。
「それに方向感覚が全然つかめない。目指すべきはどっちなの!」
周囲を見回してみても、同じような景色ばかりだ。
来てみれば何とかなると楽観的に考えていたことを少し後悔する。
「仕方がない。道に出てみて誰かとすれ違った時に聞いてみよう。ハルって人を知っていますかって」
少女は肩で大きく息を吐くと「よしっ」と言って力強く歩き出した。風に靡く髪がキラキラと光り輝く。
海岸を彷徨いながら1時間近くかけてようやく目的の場所にたどりついた。
「あれね」
古びた家に見覚えがあった。だいぶ遠回りした気がする。
「こんにちは」
声をかけると、奥から返事が聞こえて一人の女性が現れた。
「はい。あのどちら様でしょうか?」
ハルさんだ。
懐かしさに目を細める。
十三年ぶりの再会だった。少女だった頃の面影を残しつつすっかり大人の女性に変貌していた(いい意味で)。
「お久しぶりです。昔、ハルさんにお世話になった者です」
感激のあまり声が少し上ずっている。
元気そうな姿に心の底から安堵した。
しかし、ハルさんは困ったように眉を寄せて私を眺めている。
「はて? えーと。ごめんなさい。思い出せない。いつ頃の話だろ?」
しまった。再会に浮かれていて肝心なことを忘れていた。ハルさんが今の私を見ても、そりゃ何のこっちゃ分からないだろう。
姿勢を正してハルさんを見返す。そして笑顔。
「分からないのも無理ありませんね。あの時の私は小さかったから。13年前、ハルさんに助けていただいた者です」
そこでハルさんは遠い昔の記憶を思い返すべく、顎に手をやりながら宙を見据え考える仕草をする。
「13年前っていうと私が中学生の頃ね。誰か助けたかしら...記憶にないわね」
と言いつつ、突然何かを思い出したようで、声を張り上げた。感情が一気に高まっていくのが声で分かる。
「あっ。あっ。あっ。えーっ⁉ まさか、あの時の...嘘...」
驚いて目を丸くしているハルさんを見て可笑しくて笑いそうになったが、努めて冷静に返事をした。
「はい。あの時の人魚です」
私の返事を聞いて、いろいろな部分で合点がいったらしい。すぐに表情が落ち着いた。
「まあ。随分きれいになって。見違えちゃったわね」
「あれ。でも足あるわね」
ハルさんが私の足をまじまじと見つめる。
(ですよね。やっぱり、そこ引っかかりますよね)
「人魚は特殊な能力を使って、人間の姿に変身することができるんです。あっ、これ内緒ですよ」
「ふーん。そうなんだ。便利にできてるのね」
なんの疑いもなく信じてしまうところがハルさんらしい。
「へーでも、懐かしい。元気そうでよかったよ。本当に。ずっと気になってたんだ。傷がまだ治ってない状態で海に戻っていったから、途中で傷口が開いて出血してたらどうしようとか鮫に襲われないかなとか。心配したところでどうしようもないんだけど」
「そっか。ありがとう。わざわざ会いに来てくれて」
そう言って私の頬に両手を添えて嬉しそうに顔を寄せる。
本当にうれしそうだ。この顔が見れただけでも遠路はるばる来た甲斐があったと思ってしまう。
「せっかく来たんだ。上がってきなよ。何もないけどお茶でも飲んでって」
「じゃあ。遠慮なく。お邪魔します」
ハルさんの言葉に従って、家に上がらせてもらう。
「久しぶりの来訪ですが、あの頃と変わらないんですね」
少女は家の中を見回しながら呟く。
「いやー。なかなか貧乏から抜け出せなくってね」
ハルさんが苦笑いで答える。
「ん。貧乏って何ですか?」
「ああ、そっか。えーと、貧乏とはお金がなくて生活が苦しい状態のこと。食べたり飲んだりするくらいはできるけど、新しい物を買ったりする余裕は全くないの。だから家の中は古い昔のまんま」
大真面目に貧乏について解説するハルさんに吹き出しそうになるのをぐっと堪える。
「なんとなく分かりました。苦労なさっているのですね」
「まあね」
「で、傷はどお? 完治した?」
「はい。もう全然大丈夫。背中にうっすらと跡は残りましたけど」
「そっか。大丈夫なら何より」
上機嫌のハルさんに思い切って話を切り出してみる。
「あのー。私、少しの間こちらに置いていただいてよろしいですか?」
「いいけど。何でまた?」
 
・・・私の名はシュラ。
人魚の一族の娘。正真正銘の王女様。
王族の者は18歳になったら知見を広げるため人間界へ研修に行くことになっている。
人間なんてはっきり言って興味はないんだけど、どうしても会っておきたい人がいる。
ハルさん。私の命の恩人だ。
5歳だった私はクジラの親子を追いかけている内に気付いたら一人になっていた。
陸地のシルエットがはっきり見える。
「島が見える。人間の住む島...。遠くまで来すぎちゃった。帰ろう」
沖へと顔の向きを変えた瞬間だった。
何か大きな影が見えたと思ったら、背中に痛みが走り、体は空中を浮いていた。
「うわぁぁぁぁ」
見たこともないような大きな鳥が私を捕まえて空中を飛んでいる。
(しまった。空への結界を張ってなかった)
「放して!」
大きな声を叫んだが、風の音にかき消される。
そうこうする内にどんどん陸地に近づいている。
このままではまずい。陸地に到達したらアウトだ。
その前に何とかしなければ。
瞳が真紅に染まる。
「放してって言ってるでしょ!」
体中を帯電させ、溜まった電気を放電すると鳥はビクッとして、爪を緩めて私を手放した。
そのまま海に落下する。
落下の衝撃と背中と肩の傷の痛みとで、そのまま気を失ってしまった。
痛い、痛い。背中が痛い。
背中の痛みで意識を取り戻した。
(声が聞こえる? それに何だこれ? 体の上にふわふわしたものが乗っている)
声のする方を見ると、人間と目が合った。
(人間⁉ 嘘⁉ 人間に捕まった⁉)
(どうしよう⁉)
恐怖で固まる。
絶望的な状況にどうしていいか分からなくなった。
人間は私を見ると明らかに動揺しながら、声をかけてきた。
「あ、あー。大丈夫。大丈夫だよ。私達はあなたの味方だから。だから怖がらないで。怖がらないでいいんだよ」
(一生懸命落ち着かせようとして、声と感情を抑えて話しかけてくるけど、無理! なんで人間がいるの? 何で私は捕まってしまったの? 何で? 何で?)
泣きたい気持ちを必死に抑える。
「あなたは怪我をして海岸で倒れていたの。そのままだと危険だったから家に連れてきて傷の手当てしたんだけど。怪我は大丈夫? って言葉分かるのかな?」
(...怪我! そう言えば背中と肩が...。なんだこれ? 何か体に巻いてある)
(...もしかして治療してくれたの?)
手で体に巻かれた白いものを触ってみる。
腕を動かしたことで、肩口、続いて背中に痛みが走り、激痛で顔を歪める。
その様子を見て人間が、心配そうにのぞき込む。
「寝てて。その方が早く治るから」
「大丈夫。傷が良くなったらすぐ海に返してあげるから、だからさ、大丈夫。不安にならなくていいんだよ」
(やっぱり。傷の手当てをしてくれたんだな)
(人間は怖い、けどこの人は私を助けようとしてくれている)
それは会話と態度から十分すぎるほど伝わる。
気が付いたら、言葉が自然と出ていた。
「ありがとう」
人間は、私の言葉を聞いて隣の人間に興奮しながらしゃべりかけている。
(特段興奮するようなことは言ってないんだけど、人間って不思議だな。まあ、いっか!)
気持ちから険しさが抜け、顔が綻ぶ。
(なんかこの柔らかくふわふわしたものはかぶってた方がいいのかな? よく分んないけどこれも治療のひとつだろうか?)
心は少し軽くなったけど、体はまだ重い。動きたくても動けない。
(仕方がない。とりあえず今はゆっくり休もう。体力が戻ったら魔法を使って少しずつ傷を治そう。2~3日安静にしていれば泳げるくらいには回復するだろう)
人間はさっきまで騒がしくわーわー言っていたが、急に静かになってそのまま部屋を出て行ってしまった。
シュラは部屋のドアをぼーっと眺める。
(治療をしてくれた人間に悪意はない。それは分かる)
(でも、だからと言って信用できるとは限らない。いざとなったら自分の身は自分で守らなければ。人間がもし私を利用しようとするならば魔法を使ってでも阻止しなければならない)
翌日も人間はよく私に声をかけてくれた。おしゃべりが好きというのもあるだろうけど、気遣ってくれているのが伝わる。
人間全員を信じることはできないけど、この人間は信用してもいい、そう思えるようになった。
この私が人間を信用するなんて、なんか不思議だ。
ハルさんと言ったかな。この人間からはちょっとだけ心地いいものを感じる。心のつながりってやつなのかも。容姿で差別をしない、それどころか人魚の私をリスペクトしてくれているところも嬉しかった。
翌々日、魔法による治癒の効果もあって、傷による痛みはかなり和らいだ。傷はまだ治っていないけど、この分なら泳ぐのに支障はない。それに早く帰らないと、みんなも心配してるだろう。
人間の世話になっていることはどうなんだろう、言うべきか言わないべきか。
(うーん、後で考えればいいや)
まめに世話を焼いてくれるハルさんには「感謝」以外の言葉が見つからない。人間と絆を深めるチャンスではあったが、そうは言っても傷が回復してきているなら、一刻も早く海に帰りたかった。
「ハルさん。治療の効果で傷は早く回復してきている。体力も戻ったし、家族が心配しているから今からでも海に帰りたい」
意を決して、そう告げると少し疑わし気な目で「本当に⁉」「もう治ったの⁉」そう言って、肩と背中の傷口を確認する。
「あれっ本当だ。完全ではないけど、傷が塞がっている」
ハルさんから感嘆の声があがる。
そこでパッと顔を輝かせる。
いよいよ帰れるかと期待したが、ハルさんから「もう夜だし、明日の朝にしましょう」と言われた。
そこで、明日ハルさんの両親が出かけた後、海に連れて行ってもらうことになった。
翌日、日差しが燦燦と照り付ける中、ハルさんに背負われて海に向かった。フユリくんは両親と一緒に出かけたらしく、既にいなかった。なので、ハルさん一人で私を背負った。
私が倒れていたという入り江に着くと、ハルさんは肩で息をしながら私を背中から下ろした。流石にこの道のりをずっと背負ってはきつかったようだ。
心配そうな顔をすると「大丈夫」と言って微笑む。
波打ち際で相対する。
「いろいろありがとうございました。ハルさんのお陰で痛みも引きました。普通に泳いで帰えれそうです」
「本当に大丈夫?」
ハルさんは尚も心配そうに見つめる。
「はい。大丈夫です」
「元気でね」
ハルさんの目にはうっすらと涙が浮かんでいる。そんなハルさんを見て私の目にも涙が溢れてきた。
「はい。ハルさんも」
それだけ言って背を向けた。これ以上面と向かっていたら、泣いてしまうかもしれない。だから、振り向くことをせずそのまま海の中へ向かって一直線に進んだ。
久しぶりの海。
痛みは残っているけど、この程度ならゆっくり泳げば大丈夫。
傷に触らないように、体力を失わないように、気遣いながら海中を進む。
ハルさんの面影が脳裏に浮かぶ。
いい人に巡り合えてよかった。死んでいてもおかしくない状況でこうして生きていられるのはハルさんんおお陰だ。感謝してもしきれない。
人間と人魚、住む世界が違えど、お互いが歩み寄ることで分かり合える、つながれる。そんな期待を抱かせる出会いだった。
幼いシュラにとって、ハルとの出会いは心の中に強く刻まれたかけがえのない思い出となった。
 
あれから13年。18歳。人間界に行くことが許される年になった。ようやく大手を振ってハルさんに会える。そう思うと心の鼓動が抑えられなかった。
早く会いたい。会って成長した姿をハルさんに見てもらいたい。
「じゃあ。行ってきます」
見送りの人魚達に挨拶する。
まだ幼いルナが一歩前に出て、シュラに声をかける。
「シュラ。気を付けてね」
「ルナ。良い子にしてるんだよ」
そう言って頬にキスをする。
結局、それがルナとの最後の会話になるとはその時は思いもしなかった。
まずはカリキュラム通り、デグレト島のイエローシティで人間として過ごす。
シュラにとって人間界での実習は決して快適なものではなかった。生活習慣の違い、価値観の違いが苛立ちを生み、人間への嫌悪に変わっていく。
(はあ。人間って何でそんなにあくせくと働くんだろう。限りある人生なら、もっと楽しさに満ちたものにすればいいのに。人魚も遊んで暮らしている訳ではないけれど、それにしてもそんな分刻みのスケジュールなんて、頭がおかしくなりそうだわ。私にはついていけない)
シュラの中で、人間達への嫌悪が深まれば深まるほど、逆にハルへの期待が高まっていった。
(カリキュラムは早めに切り上げてハルさんに会いに行こう。その方がよっぽど有意義ね)
マジで暑いですね。
数日前、熱中症になりかけました。
体中がだるく頭がクラクラして動けなくなりました。
水分補給して、椅子に座ってじっとしていたら、体調が戻りましたが、
暑いこの時期、皆さんも熱中症には十分気を付けてください。
 




