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不死身ドロップ   作者: 愛原 桜
9/13

卒業式と新たな旅へ

〜〜〜〜卒業式当日〜〜〜〜



無事に卒業式を迎えた二人は嬉しさと同時に不思議な気分になった。

学校生活ってこういうものだったのかと。

緊張でガチガチに固まっていた神崎は、石のように硬かった。


龍「大丈夫?崎、肩の力抜きなよ…まあもうすぐ終わるし、気楽にさ?」


龍は緊張よりも、卒業出来ること、ここまで来れたことに感謝が込み上げていた。


崎「そ…そうだよな!終わるもんな!

なんとかなるよな?」





卒業式が無事に終わり、二人は解放されたかのようにほっと息をつく。


特に神崎は…


崎「終わったぜぃ!!よし龍、あそこに行こうぜ!」


テンションが高く、さっきの緊張は嘘のようで、龍にいつもの場所に行こうと声をかけていた。


いつもの場所とは、カウンセラー室。

二人が多くの時間を過ごした場所。

そして…田中先生も…


カ・先「いや〜。゜(゜´Д`゜)゜。先生は嬉しいよ〜無事に…卒業できて…

会えなくなるな〜!でもいつでも来なさい君たちは卒業しても僕の生徒だからね〜

うぅ〜〜…ぐすっ。」


崎「泣くなよ…(^^;;先生…。

お世話になりました!!でも、またどこかで会いましょう!ちゃんと高校合格したら連絡しにくるからさ!!」


龍「僕も!ここまで来れたのは、崎と、田中先生のおかげです!ありがとうございました。お世話になりました」


二人が立派になったと、田中先生は号泣しながら、ハンカチを手に、大きく振ってお見送りをされた。


二人は帰り道に、ドロップの話をしていた。


龍「終わったから、帰ってあの場所に行く準備しなくちゃ。早くドロップの謎を知りたいし…僕は…」


崎「大丈夫だって!!俺がいるし!あの猫も連れてくしよ!学校が終わったんだから

ゆっくりできるじゃねーか!(・∀ー✴︎)

俺も手伝うからよ!」


龍「ありがとう…崎^_^」


崎「あー腹減ったな〜今日の夕飯何がいい?」


龍「昨日冷蔵庫見た時、ケチャップと…玉ねぎ…にんじん…卵とかあったからオムライスでいいんじゃない?」


神崎のお腹はぺこぺこで、帰り道

ずーっと、ぐぅ〜ぐぅ〜、と鳴っていた。


崎「いいなそれ!オムライスか〜

あーー早く飯だ!」


平和な日常の、夕暮れの下、青春という学校生活が終わった。と言っても、まだ中学生の生活だ。高校が残っている…


それまで、たくさんの時間を使い、徹底的に"不死身ドロップ,,を調べ尽くし、キューのことも調べなくてはいけない。

それが条件だからだ。


崎「ただいま〜腹減った〜!

飯だ‼️飯〜〜」


龍「落ちつきなよ…。僕が作るから、ちゃんと手洗い、うがい、消毒して来て」


崎「お前…wwなんか母ちゃんみたいだな?wwwうちのおふくろもそんな感じだったな〜。親父は親父で、靴下脱ぎっぱなしにして、おふくろに怒られてたっけな~」


龍「崎のお母さん優しいからね、そんな一面を想像すると、なんだか笑っちゃうなw

そうだね。親とかってそんな感じなんだよね。」


神崎は、我に返ったように笑顔をなくして

余計な一言を言ってしまったと…下を向いていた。

けど、龍は


龍「そんな顔するなよw

僕は大丈夫だよ!家族の話するのは、最初、避けるように見ないふりしてた。

けど今は、その家族のために生きて、不死身ドロップを知って、僕は今までの分頑張るから」


龍の言葉に、ほっと胸をひと撫でした。 




崎「じゃあ、飯にするか!」


龍「その前に!手洗いとかちゃんとしてよ」


崎「あっ…忘れてた…。wしてきますー」



龍は、手際良く野菜を切り、炒め、オムライスを作った。


心の中で、崎がいたおかげでもあると、ニコッと、なんだかほっとしていた。

ここに今いること、学校生活に戻れたこと、思い出という大切な物が出来た事、卒業出来た事、ほんとに嬉しくて、気が緩んだら泣いてしまいそうだった。



龍「崎ー?オムライスできたよ^_^

ひき肉あったからハンバーグ作った。」


崎「めっちゃ豪華じゃん!卒業だしいいか!本っっ当!!!腹減ってずっとお腹なってたぜ〜

いっただきまーす!」


龍「^_^いただきます」



敵だったキューも、たまには人のあたたかさもいいもんだと、普通の家庭風景がいつまでも二人の時間にあり続けること、

陰からそっとキューも見守っていた。


ちなみに、キューの夕ご飯は…


魚と豪華なかつおぶしトッピング、スペシャルメニューだった。



夕ご飯を食べ終わり、片付けも素早くし、

楽しい時間はあっという間に過ぎて行った




そして・・・・




さっそく、出かけるための準備と、

必要なものを念入りに確認して、

二人とキューは眠りについた。


  ・・・・・・・おまけ・・・・・・・



龍「崎…あのさ…キューの頭についてるあれは何?」


崎「えっ?あれはリボンだよ!!

どうだ?少しは可愛くなったろ?」


キューの頭には赤い、キラキラとしたリボンがつけられていた。


キュ「たまにはおしゃれもいいね〜!!」


龍「なんでキューもノリノリなの…?……」


その日、キューは崎に3時間もおしゃれコーデをさせられた。

当の本人はノリノリで、あの時の悪い感じが消えている…

ちょっと引き気味の龍をよそに、この後永遠キャッキャとはしゃいでいた。

         


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