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不死身ドロップ   作者: 愛原 桜
8/13

卒業式の前の前

キューはあれからずっとしゃべっている…。

話はいつ終わるのか…。そう思っているとやっと終わった。


龍「だいたいわかった。率直に聞くけど、キューの目的は何?」


キュ「知りたいなら、教えよう。ワタシが猫になる前、薬や毒、いろんな研究をしていた。不死身ドロップもその中の一つだ。

ある人間が作り出したウイルスを阻止するためにワタシは寝るまも惜しんで研究し続けた。ふと思った、そのウイルスを利用できないかと。それでも良かったが、万が一失敗すると取り返しがつかなくなる。厄介になるのは嫌だからね。とりあえず不死身ドロップが完成し、この森のそばには宿泊施設がある。人もたくさんくる。見つかるとめんどくさいので隠さなくてはと森の木にたくした。その後に足を滑らせて気を失った。そこから記憶がない。」



龍「じゃあ、キューの目的はウイルス阻止のため?信じてもいいのか?」


崎「いやいや!明らかに悪い奴だろ?毒とかも作ってたんだろ?信じるのかよ!」


キュ「嘘をついてなんになるというのだ小僧。ちなみに目が覚めたときにはもうこの姿だったよ。まったく災難だ…記憶が曖昧で思い出せんのだ…。」


龍は真剣に考えて、信じることにした?が、まだ半信半疑だ。神崎は、警戒心maxで、ずっとキューを睨みつけていた。


龍「わかった…。とりあえずは家にいてもいい。けど、変なことしたり怪しいことしたら即捨てるからね?でも、ドロップのことを詳しく知ってから…だけど。」


キュ「構わないよ。そうだな、この家に置いてもらってる恩で不死身ドロップの詳しい情報と、いろいろおしえてやろう。

ただ、条件として、ワタシのこの体になるまでの記憶を取り戻すための手伝いをしてもらう。まあ今の段階なら何もできない。安心したまえ。」


崎「なんか…上からで気に食わねーけど…

龍はほんとにいいのか?」


龍「いいよ。それに、まだやることが残ってるし。」


崎は少し不服そうな顔をしながらも、

龍がそれでいいならと無理矢理自分に納得させていた。


崎「なぁ?やることってなんだ?」


龍は呆れた顔で、ため息をついていた。

神崎は大事な事をすっかり忘れているらしい。


龍「崎、忘れたのか?卒業式に向けて書く課題があったろ?僕はもう書いたから明日提出するだけだけど…。まさか…」


崎「忘れてました…。すっかり忘れてたー!!卒業式いつだったっけ?まだ書いてねー!!(汗)」


龍「まったく、相変わらず忘れっぽいな。

卒業式はあさってだよ。明日には提出しないと。」


崎「やべ!急いで書く!」


・・・・・・2時間後・・・・・・


崎「やっと終わった…。」


龍「おつかれさま。はいコーラ。」


随分とかかっていたが、終わったのでとりあえずはよかった。

もう卒業なのだと実感する龍。

神崎は無事勉強も進んだ。受かる事間違いなしだ。龍は、この一件が片付くまでは、高校とか言ってられなかった。行くところは決めてあった。


龍「もう卒業なんだな…。」


崎「そうだなぁ~。長かったようで短い。

そういうもんだろ?」


龍「そうだね。卒業したらどうする?」


崎「あー…休みがあるよな…。どっか行くとか?でも、お前調べものあるんじゃねーの?」


龍「今のところまとまってるし、キューがいるからなんとかなるよ。それにキューが人間から猫になった理由を探しに行かなきゃいけない。」


崎「じゃあ!あの森いくのか?」


龍「行くよ。」


龍が、家族みんなで行った、迷い道という名前の宿泊施設に、神崎と二人で行くことになった。

龍は、学校生活のこともあってか、メンタルが強くなってる?気のせいか?と神崎は龍を見守っていた。


崎「なぁ…?ここに置いておいた俺のせんべいしらねーか?」


龍「さぁ…知らないけど。僕はこれ片付けてくる。」


龍はおやつのゴミや、コップなどを片付けに台所へ。神崎は、せんべいがなくなったことに疑問し続けていた。


キュ「あまりに美味しそうなお菓子があったんでいただきましたよ)ニコ」


崎「はーっ?!!猫はお菓子食っちゃダメだろ!しかも俺のだ!!

なんだよその顔…笑うなよ…猫が笑ってると不気味だよ…」


キュ「別にいいではないですか?たまには美味しいものを食べたいんだよ。カリカリばかりじゃ飽きますから。あと、中身は人間なんで当たり前ですよ」


崎「なんだよ!今までタメ口だったくせに、急に敬語だと、対応に困るわ…」



なんやかんやで、神崎とも仲良く?なったみたいで良かったと片付けをしながら

会話を聞いていた。



龍は、幸せな時間ってこういうとのなのか、そう思いながら不思議と笑みが溢れる。


卒業式はあさってだが、終わり、帰宅したら即、出かける準備をしなくてはと

頭の中で計画をたてていた。

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