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不死身ドロップ   作者: 愛原 桜
3/13

とりあえずの学校生活

崎「おい!待てよ!!龍!!」


追いかけて着いた場所が、森だった。


龍「よくあるだろ?森の中で木にロープをつけて…首吊りだよ!苦しまないで死ねるって前に本で読んだんだよ」


崎「待て!!落ちつけ!第一、あの話が本当なら飴の効果は切れてるだろ?

死んだら本当に…とにかくやめろ

お前が辛いのはわかってるから

お前が普通の生活を笑って過ごせる様に俺がサポートするから!(ん?これ恋人みたいになってーか?違うぞ!違う…これは本音だけど誤解だ。でも死なれるのもまずいし俺が見てるのにも関わらず目の前で…いや犯人にされる!?やばい沮止だこれは阻止だ)なっ?だからやめて帰ろうぜ?俺がなんとかするからよ!なっ?」


龍は手を止め、崎の強い気持ちが心に届いたのか、やめて崎の方に行った。


龍「崎の熱すぎる思いにめんどくさくなっただけだけど、死ぬ事はまだ諦めてないから(それにまだ、不死身ドロップの謎も残ってるし)」


崎「おう…良かった…。じゃあとりあえず暗くなってきたから帰ろうぜ?

飯何がいい?あれか?俺の手作りおにぎりか!」


龍「やだよ。崎のおにぎりぐちゃぐちゃだしご飯粒散らばってるから別のがいい。」


崎「ひでーな?あれでも強く握ってるんだぜ?あー!水が足りないのか!」


龍「そうやって水を大量につけるからボロボロにぐちゃぐちゃになるんだろ?」


二人で口喧嘩しながらも楽しく家に帰った


崎はニックネームで、名前は神崎 誠。かみざきと書いてこうざき。こうざきまことだ。崎は幼馴染で小さい頃からよく龍と遊んでいた。泥団子で雪合戦みたいなこともして服を汚しお互い親に怒られたこともある。


龍「ねぇ?本当に不死身ドロップって信じるの?表にはそれと賞味期限しか書いてないし。」


崎「まぁ、作ったのが人間だからな。これを売れば死なない人間が増えてなんかしようとしたんじゃね?俺は知らないけど。全部新聞とかに書いてあったからな」


龍「僕はこれからどうしたらいいんだ。」


崎「大丈夫だって!!とりあえずは学校に行くしかないな。つっても今の精神状態じゃなあ…。ならカウンセラーの所に行かねーか?あそこなら先生も勉強教えてくれるし、カウンセラーだからメンタルとかなんとかなるかもな!」


龍「崎はクラス違うし、担任がオーケーするか…」


不安しかない状況に顔が曇る。が、今の状態のままじゃ働くに働けないし、流石にずっと崎に迷惑をかけるわけにはいかない。


龍「わかったよ、そうする。」


崎「安心しな!俺も行くから!ずっと勉強わからなくてよカウンセラーの先生ちょー面白いから楽しいぜきっと!」


〜〜〜〜次の日、学校当日〜〜〜〜



言った通りカウンセラー室に来た。

崎のおかげで許可ももらえた。

後は…勇気のみ。


崎「おっはよ〜先生!今日は友達も一緒だぜ!!」


カ・先「神崎!いつもドアは静かに開けろと言ってるだろう。元気が良すぎて先生困ったんこぶ✊」


龍は表情変えず、無のままぽかーんとしていた。この先生は本当に面白いのだろうか…大丈夫だろうか?と疑問に溢れていた。


崎「なっ?龍面白いだろ?笑

たんこぶはちょっとぶりっ子なんじゃない先生?」


カ・先「そうかな?昨日考えたのに〜。

あっ!、改めてカウンセラーの田中です。名前普通でしょ?笑 固くならなくていいからそこに座ってね)ニコッ」


とまどいながらも椅子に座った。

龍は自然と落ち着いていた。


カ・先「事情は担任の先生と神崎から聞いたよ。辛かったね。ゆっくり龍くんのペースで進めていこう。もちろん話も聞くからね。そうだ、神崎に宿題出したよね?できた?」


ギクっと固まる神崎。そう、勉強が苦手である上にゲームばかりでサボり癖がついてる。


崎「片付けした時に間違えて捨てたかもしれないっすね〜笑笑 またもらえます?でもちゃんと今回や…やったよ?本当に」


引きつった顔に田中先生は気づいた。

やってないと。ためいきをつくと、


カ・先「まったくしょうがないな…。次はないからね?このままだと本当に卒業、高校も無理だろうね。」


二人の会話の様子に気が抜けたのか

ふっ、と笑った。


〜〜〜下校の帰り道〜〜〜

龍「崎は相変わらず勉強しないでゲームか?本当に高校無理かもね笑」


崎「龍まで〜。よし絶対やる!勉強して高校入ってバイトする!」



どこにでもある様な会話と雰囲気に

龍も少しほっとした。

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