不死身ドロップ
前回のあらすじ
龍(家族で海に遊びに行って、泊まって…思ったより楽しくて…。っ!?父さんの仕事場から電話で急いでて帰りにじ、事故にあって
思い出した…)
〜〜〜〜〜不死身ドロップ〜〜〜〜〜
龍(僕が救急車を呼んだ後、意識が遠のいて…)
コン…コン…
看「失礼します。お加減はいかがですか?
」
龍「あの!父さんと母さんは?」
看「とてもいいにくいんですが、落ち着いて聞いてくださいね。龍くんのお父さんもお母さんも意識不明の重体で、頭を強く打ったようなの。今のところは様子見だそうよ。」
龍「そう……なん…ですか。」
看「龍くんも今はゆっくり休んで安静にしてね。軽い打撲でも油断は禁物ですから」
龍「はい…」
(はぁ〜…。どうしたらいいんだろう)
しばらくして眠っていたらしい。
あれからどれくらい寝たのだろうか…
時計は… ドア向こうから何やら話し声が聞こえてきた。
?「龍くんにはなんて伝えるんですか?やっぱり言わないままの方が…『でもこのままじゃ~ね…』困りました…」
龍(僕の話…?よく聞こえない…」
ドアの方に近寄り耳をすませると、
?『ご両親が亡くなったことを隠すのはやっぱり…「そっちのほうがかわいそうですよ…『そうだね』
龍(えっ………亡く…な…った…?!
なんだよ…それ…僕はこれからどうすればいいんだよ…なんで僕は生きてるんだよ
あ''〜〜!!)
頭の中が真っ白になった龍は、窓から飛び出し、とにかく遠くへ行こうと走って行った。
看「龍くん?開けますね。って…!?あれ?いない…っ!?」
看護婦さんは点滴セットが床に倒れてることからすぐに把握した。
看「大変です!!龍くんがいません!」
医『なんだって⁈すぐに探そう!君はみんなに伝えなさい』
病院内では龍がいないことに大騒ぎでバタバタしていた。
龍「はぁ……はぁ…僕はどうして死なないんだ…なんで…これからどう…すれば…」
?あれ?龍?こんな所でどうしたんだよ。って泥だらけじゃねーか
龍「…?崎…か?」
崎「おう!久しぶりだな?っていうか顔色悪いぞ?大丈夫か?」
龍は崎を見るなり気を失った。
崎「おい!?大丈夫か?おい!!」
カチッ…コチッ…カチッ…コチッ…
龍(…?ん…?時計の音…か?)
崎「おう!龍、目が覚めたか?もう心配したぜ、急に倒れるからびっくりしたぞ!大丈夫か?」
龍「あぁ…心配かけてごめん。大丈夫だと言いたい所だけど大丈夫じゃないんだ…
死にたいくらいだ…」
崎「そんなこと言うなよ!せっかく助けたのに!何があったたんだよ?
……。わり~…
別にいいたくねーんなら無理にとは言わねー」
龍はこれまでの事すべてを崎に話した。
両親が亡くなったことも。
崎「わり-…なんか…辛かったよな…」
気まずそうに崎はずっと頭をかいていた。
どうすんだこの空気と言わんばかりに一点を見つめていた。
龍「なんで崎が謝るのさ?悪くもないのに。それに僕だけ死ななかったことに疑問なんだよ…」
崎「生きてることに疑問なんかないだろう?こうして無事だったんだから。(まぁ途中で倒れたことにはちょっと未だに動揺してるけどな)何も不思議がることないだろ?」
龍「あるんだよ、疑問が…。宿泊施設に泊まりに行ったって言ったよな?海に行く途中に木の葉にドロップって書かれてる飴を見つけて、妙に珍しい形だったし美味しかったから持って帰ろうとして今、ポケットにあるんだよ」
ポケットからそのドロップを出した。崎はひどく驚いていた。
崎「お前…これ…絶対触っちゃいけないやつだし見える時点でおかしいだろ…。」
龍は何がなんだかわからなかった。
こいつはなにを言ってるんだ。
崎「この飴は普通は見えないんだよ。
あっ…そうか思い出したわ…そういえばお前霊感あったな…。説明するとこの飴は不死身のドロップっつって、死なない飴なんだ。ただし1日か2日くらいはな。毎日なめると耐性ができるというか死なない体になるらしいんだよ。あくまで噂だったが…もしかして…お前…」
龍「たしかに全部当てはまるけど、この世にそんな絵本みたいな話あるか?それに、僕は霊感ないから…。噂なんだろ……
じゃあ、今死んだらその話は嘘になるよな?」
そう言った後急に立ち上がり外へと走り出した。
崎「あいつ…何する気だ…まさか?!」
急いで龍を追いかけて行った。