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不死身ドロップ   作者: 愛原 桜
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8月23日の迷い道

本当は望んでなかった。

終わりの来ない日なんて憂鬱以外の何物でもない・・・


これはある夏の出来事だった・・・


もう時期梅雨が明けて、暑い…暑い夏がやってくる…。


8月の初めに、水着を買った。

カレンダーには「8月23日、家族で海へ。」


出かけることはあまり好きじゃないし、むしろ家で、ゲームをしてた方がよほどマシだ。

もちろん夏はエアコンの涼しい部屋で、勉強も即終わらせる。

これが僕、「佐藤(さとう) (りゅう)」15歳のルーティーン


 〜〜〜〜〜〜8月23日、当日〜〜〜〜〜〜


山の上に建つ家、「迷い道」という名の宿泊施設に到着した。

山のテッペンにポツンとこの家だけが立っているので、他は木や森ばかりで何もない。

道も一つの道からしか道路へ出ることができない。不思議な事に、此処の宿泊施設を今日は僕達だけの貸し切りらしい。


なぜなら山の上にまで登るのに時間がかかるのと、ある噂があったから。


今日の日付には必ずお客が来ない。

うちの家族はそういうのには疎い方で、前に幽霊が出るという噂のホテルにも泊まり

変な音や影を見たこともあるのにも関わらず普通に過ごしていた。


龍(僕はあまり得意じゃないし、家に居たかったけど、せっかくだし…)


「とりあえず暇つぶしに海で遊ぶか」と水着に着替えて一人海に向かった。


海へと続く道を足元確認で慎重に下っていると、何やら木の葉にドロップと書かれた飴を見つけた。まだ開いてない上に賞味期限も大丈夫だった。


龍「なんでこんな所に飴なんか…。でも食べられるみたいだし、ちゃんと新品だ…。

誰か忘れていった?勝手に食べるのもアレだけど…もったいないし…食べ物を粗末にしては行けないと祖父に言われたし…ちょうど甘い物を食べたいと思っていた所だし。」

大丈夫だろうと安心して一粒食べて、美味しかったので持って帰ることにした。


その日は時間を忘れるくらい楽しかったし、夕食も豪華で美味しかったから

こんな日も悪くないか。と眠りについた。


・・・・・・次の日・・・・・・


父の仕事場からの急な連絡により帰らなくてはいけなくなった。急ぎの用事らしい。


帰る途中に宿泊施設のおじさんに

『降りる時気をつけて行くんだぞ。昨晩の雨で道が滑りやすくなってる。

あそこは昔から事故に遭いやすいんだ。前の客みたいに…』言いかけた所で父がわかりましたと話を遮って急いで車に乗った。


龍(前の客みたいに?あのおじさん何を言いかけたんだろう…特に気にすることもないか)


おじさんに言われたことを忘れ山道を急ぎ降りる。と…⁈何かにぶつかった…石だろうか

そのまま滑り落ちてもうすぐ道路だという所でひっくり返り転倒した。


僕はヘッドレストを掴み、強く握り締めていた。案の定事故だ。


父も母も気を失っていて、急いでスマホで救急車を呼んだ。

どこにぶつけた訳でもないのに視界がふわっとゆがんだ…


龍(あれ…?前が…み…えな…い…)

僕も気を失った。



目が覚めると、天井が見えた。真っ白くて

消毒の匂いがする…。


すぐに病院だとわかった。


窓から外が見える


龍(家族で海に遊びに行って、泊まって…思ったより楽しくて…。っ!?父さんの仕事場から電話で急いでて帰りにじ、事故にあって

思い出した…)



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