第四章時点
【あらすじ】
志乃が人妖兵として承認される間、沢綿島に滞在していた直武一行。そこへ、明らかな状態異常を抱えた鼬の妖怪たちが急襲してくる。狸側の味方として助力した直武一行だが、中でも志乃と芳親は妖雛であるが故に狸とすれ違いを起こし、志乃に至っては一触即発の空気まで醸し出してしまう。
本来なら空気を悪くしても気にしない志乃だが、何故か気にかかって考え込むことになる。
【直武一行】
花居志乃(追加)
妙術を使うようになるが、雷を放つのみ。操作に精密さは無く、直撃させるというよりは威嚇や注意を逸らすことを目的に使われる。
悲哀を元とする感情が殆どないことが発覚。そのため、他者を悼むということを知らない。
境田芳親(追加)
志乃同様、哀悼の感情を知らない。
常世の深見草庵にて、芳紅と名乗る仙女に育てられた過去を持つ。彼女から何やら意味深なことを言われているが……。
産形紀定(追加)
何らかの呪術を行使できることが判明。姿を消すことができ、撤退や隠密の際に役立てている。
【沢綿島】
双岩史緒(追加)
鼬に襲われて重傷を負う。一命は取り留めたものの、何らかの後遺症が残る可能性が高い。
双岩史継(追加)
正門にて鼬を迎撃、指揮を執った。戦闘時は性格を厳しいものに変えるが、根は変わらず穏和なため、鼬がされた仕打ちを飲み下せなかった。
【雷雅陣営】
雷雅(追加)
鼬が急変した裏側に、利毒という鬼が関わっていることを掴んでいる。また、〈特使〉を調べるにあたって直武と協力しているが、独自に動いてもいる。
【他勢力】
鼬/鎌鼬
凶暴化し、狸たちを急襲した。対話はできず、敵と見做せば襲い掛かって来る。紀定に何とか情報を伝えた者もいたが、落命。
何故か戦う前から重傷を負っている状態であり、そのせいもあって終始劣勢、全滅に至った。
利毒
黒幕の鬼。毒の扱いに長け、蟲を使い魔として利用する。雷雅曰く陰湿で、人間からすると外道な研究を行っている模様。
現在、雷雅陣営が独自追跡中。
芳紅
芳親の育ての親であり、常世の深見草庵にいるという仙女。芳紅という名前は便宜上のものであり、本名は別か、あるいは元々持っていない可能性もある。