表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/18

ハッピーエンド?

どうやら、佐藤さん

佐藤 悠里に嵌められたらしい。


先輩の話では、

私は後で来るから。と部室の裏に呼び出され。

そこで、しつこくストーカーのように付きまとっている人が影から見てるから。恋人の振りをしてくれ。と、言われたらしい。

最初は断ったが、こちらを見てる人の気配がするのに、話しかけも立ち去りもしない。携帯だけがこちらを向いているのに気づいて。協力する事にした。って………


おい!!その影は私だよ!!

確かに盗撮したよ!

こめんなさい。


それに中学時代に私のゴタゴタの話まで出されて。

同じ中学でもない彼女が、その事を知ってるなんて、本当に私と仲が良いのだと思った。と、

同じような悩みを経験した、私からも先輩に頼んであげるから……と千代が言ってくれた。聞いてませんか?

と言われたんだって。



怖い!!

中学の話なんかしたことないし

ただ去年も今年も同じクラス。ってだけで、仲良くない。

向こうは親友。とか言っているけど、

テスト前とか男子の前で都合が良い時だけやって来て、ノートをコピーさせろと言ってきたり、引き立て役にされたり………

そんな、関係だ。


私もこないし、部活の時間だから戻る。と言うと、

しつこくLINEのアドレスを聞いてきて、何か嫌だった。と

でもストーカーの話を出されると、千代のことを思い協力してあげたい。

だから、千代とのグループLINEでなら話を聞くから、私に招待してもらえ。と、言ったらしい。


あー。だからか

悠里ちゃんから、やたらとLINEが入っていた。

既読すら、してないけど。


「………で、雑誌は別の男経由で届くし」


男って、あなたの後輩ですけど


「いつもくる連絡はこないし……

LINEも電話も返信ないし……

会えないし……」


土日は練習試合があって、これなかったけど、朝なら会えるかも。

と、朝食も食べずに門の前で大樹が出てくるのを待ってたらしい。


はい。一歩間違えればストーカーだよ。


で、いま朝食を目の前で食べてる。


なんだろう男子って。

かわいいな。


「先輩。ごめんなさい。

勝手に誤解して、怒ってた………

わたし、ゆう…佐藤さんに何も頼まれてないよ」


麦茶を飲んで、私をみる。


「だよなー。なんか変だとはおもってたんだ。でも連絡できなくて……

試合なんて無視して会いに来れば良かった!!」


「私の方こそ、ごめんなさい。

ちゃんと電話に出れば良かったんだもん。

大切な時期に、本当にごめんなさい。」


下を向いてると涙が出てくる。


3年生は、これから負けたら引退の公式戦の予定がつまってる。

公式戦がない日も、練習試合がたて込んでる大事な時期だ。

U-18の練習もあるかもしれない……


私、何回間違えるんだろう。



手が暖かくなる。

顔をあげると、目の前に先輩が膝をついている。


「俺のせいだよ。ごめん。

でも、そのせいでキレイになってるのは、なんかくやしいな。

髪型、本当に似合ってる」


片方の手が私の頬に移動した。

うわー、どうした?先輩??


「雄一郎くん。

千代、夏休みの間はずっと俺の実家に行くから、よろしくなぁー」


後ろから、父の声がした。


先輩の動きが止まる。

私は、止まりっぱなしだけど。


「えっ??ずっーと?実家って?」


そうだよ。

ここデッキだよ!!

親、後ろにいるよ


「そう。夏休みに入ったらすぐにな。

雄一郎君、部活だろう?勝ち上がったら夏休みなんてないも同然だよな。

ならいいだろう。受験生だから勉強もあるし。

U-18の遠征だってあるらしいじゃないか?」


父がコーヒーを飲みながら、こっちに来た。


「部活はありますけど、お盆は休みです。

遠征も9月に入ってからで……

部活終わったあと花火大会とか、祭りに行こうと………」


私の方をチラリと見る。

うん。何も聞いてないし、誘われてないな。


「千代に確認した時には、何の予定も言ってなかったぞ。

もう決まった事だから。諦めな!!」


父と塚本先輩が

ギャーギャーと言い争ってる。 


「千代、本当??」


確認してくる。なんだ?


「うん?」


ごめん。聞いてなかった。


「ダメだ。スゲーかわいい。何この拷問。

いや、夏休みずっーと予定がある?って」


あー、そうそう

夏休みの話ね、


「夏休みに入ってからすぐに諏訪に行くのは決まってるよ。帰りは、わからないけど……すぐには、帰ってこない。と、思う」


「ほら見ろ」


父よ、子供に戻っているぞ。

塚本先輩は、落ち込んでる。


「ほら見ろ。じゃないわよ!!

お父さん。会社に遅れるわよ。

雄一郎君ごめんね。

千代、夏休みは始まってすぐから、帰省するけど、ずっーとって訳じゃないと思うから、予定を決めておいてちょうだい。

花火ってお盆の時だったわよね?

その時に一度帰ってこさせるように伝えとくわ」


母が父の後頭部を引っ張ったいた。

……お母さん、お父さんの頭は手術が必要な病気だったような。

父を2階に追い出しながら、


「千代も制服に着替えてらっしゃい。

一緒に登校するんでしょ。」


もう7時30分になりそうだ。

大樹はすでに学校に行っていた。

学校までは自転車で20分だけど、

余裕をもって7時40分には出たい


「雄一郎君の分もお弁当作ったから持っていってね。食べ終わったら千代にお弁当箱を渡してくれれば良いから」


たぶん。それ。お父さんのお弁当だよね



「……お母さん、ありがとー

先輩、ちょっと待ってて!

!支度をしてくる。」


慌てて、2階にあがる。



はぁー、朝から疲れた。


でも先輩と仲直り?出来て良かった。

部活を休ませたのは、申し訳なかったけど……


夏休み……

その前にテスト!!

そっちも頑張らなければ。


先輩、部活に代表に受験勉強。

邪魔は出来ないけど、

でも、ちょっとは遊べると良いな。


『良かったね。』


心のなかでリリアーヌちゃんの声が聞こえた気がした。


うん。良かった。


『リリアーヌちゃんのおかげだよ。

ありがとう』


私も心の中でお礼を言った。



終わり

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ