表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

30/82

宇宙海賊vsグランドマスター、そして呑気な二人

 ゴーティマは、ガーゼインが飛び掛かってきたのを平然と受け流す。

 それを見て、リンが話し始める。


「えっと、どうしてタコ族のゴーティマがゴーティマを名乗ると、トラ族にとって侮辱になるんだ?」

「それ、今聞くタイミングかしら?」

「だってあの程度しか力出してなければ、どっちも本気ではないと思うし。殺し合うことはないでしょ」

「そういうことじゃないでしょ。ほら、作者が戦闘描写できなくて困ってるじゃない」

「ああ、また異世界の声が何か言ってきたのか。でもまあ、気にしなくていいんじゃない?」

「どこまで能天気なのよ!」

「まあ、落ち着いて。サラだったらそんな細かいこと気にしなかったと思うぞ?」

「そういう言い方は、ちょっとずるいんじゃないかしら、リン?」


 そんなことを言っている間、ガーゼインが攻め、ゴーティマが余裕を持って受け流す展開が続いていたのだが、しびれを切らしたガーゼインが、とうとう魔銃を抜いた。


「曲がりなりにもそれなりに強くて自称してるって訳かい。だが、どう考えても、1050年前にトラ族を蛮族から救った救世主様が、今も生きてるなんてありえないんだよ。

 アタイみたいな脳筋でも、それぐらいわかるわ!」

「ホッホッホ。伸ばせるのだ、寿命は。気を配れば、美貌に。使い方の一つだ、これも、魔力の」

「自分で脳筋って言っちゃうのね」

「ふむ。筋骨たくましいトラ族なら、あるいはニンゲンと異なって、神経系の中に筋線維が普通に混ざっていてもおかしくないな」

「は?何急に頭良さげな口調でバカなこと言ってるのかしら、リン?」

「いつも頭脳キャラ持っていかれてるから、たまにはカッコつけたくて、へへ」

「いや、そのポジションまでリンに取られたら、私とっとと作者に消されるから!それはやめて欲しいわ」


 そうして傍観者のリンとレイが仲良く話している傍ら、ゴーティマは、勢いを増すガーゼインの平然と攻撃を受け流す。

 一方のガーゼインは、やや焦燥した顔に変わり、魔銃を連射する。その銃弾は、ゴーティマに当たる前に、見えない壁に弾かれる。


「紛い物なのに、どうしてアタイの魔銃弾が通らないのさ?」

「ホッホッホ。力だ、これも、マハクの。

 思い出した、1050年前。攻めてきたのだったな、旧連邦共和国の感知できなかった、ある知的文明が」

「知ったような口を利くんじゃない!」

「ホッホッホ。お主だろう、それは。生きていないのに、たかが30年しか」

「アタイの実年齢をさりげなく暴くな!…いや、ちがう、そこじゃないわね。アンタは生きていたかのような言い方じゃないか、それじゃ」

「そうだ。見るか、真の姿を、我の」


 実は、受け流すことこそできても、ゴーティマもまた、ガーゼインの素早い動きに対して、攻める隙を見出せずにいたので、信じさせる効果も狙って、こう言った。

 すると、相手は、嘲りを含んだ口調で返す。


「へえ、そんなら見せてもらおうかい」

「よかろう」


 そして、ゴーティマの体からまばゆいばかりの光が発せられ、ゴーティマは、その本来の姿に戻った。


「こんなに早く年取る訳ないってんだ。アタイをバカにするのもほどほどにしな。それ、変装だろ?」

「終わらせよう、我が。よい、もう」


 言うと、結界を操って、ゴーティマはガーゼインを縛った。


「あ、アタイが動けないだと?」

「信じてもらえるか、これで?」

「分かった。負けは認めるよ。でも、アンタがあのゴーティマの姉御だなんて、信じられないって」

「ホッホッホ。懐かしいな、姉御とは。変わらぬな、トラ族は」

「アタイらのご先祖様にとっては救世主様なのに、姉御って呼べって言ったのは、アンタなんだろ?言い伝え通りならさ」

「そうだったな、それも」


 そしてまた光を纏って、ゴーティマは若い女性の姿に戻る。

 傍らで聞いていたリンとレイは、何かを思い出したようで、互いに言い合う。


「姉御ねえ…」

「1000年以上、変わらないところがあるのね」

「まあ、一応は頼れるマハクのグランドマスターなんだろうけど」


 一方のゴーティマたちは、また別のことを語り合う。


「だが、姉御が生きているんだったら、なぜあんなひよっ子に従ってるんだい?いくらアマカケの血筋を引くといっても、まだほんの少年じゃないか」

「強いのだ、あれでも。めくるほどにな、我のタコ足を」

「は?タコ族のタコ足をめくることの意味知っててやってるんだったら、アタイはそんなこと許せないわね」

「いいのだ、我は。いられるのだから、強き人と共に」

「姉御がそう言うなら、仕方ない、か」


 そして、ガーゼインは、リンとレイの方に向いて、大声で言う。


「今日からアタイは正式にアンタらの仲間だよ。でも、リン、アンタの命令は受けないからな。

 ここに姉御がいるから、ついていくだけのことよ。

 アタイは宇宙海賊なんだから、気が向いた時しかアンタは助けないから、よく覚えときな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
小説家になろう 勝手にランキング
感想を書く! / レビューする!
小説家になろうアンテナ&ランキング
カクヨムコンに全部門1作ずつ、計6作エントリー中です!こちらもよろしくお願いします。
カクヨムの小説一覧
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ