砂漠の箱
初めての投稿です。
砂漠の世界と美女、神秘的な世界に一般人が迷い込んだら果たしてどうなるのか。
「ここは何処だ?」
気づくと俺は砂漠に一人で立っていた。
水が欲しい。水はどこだ。
50度くらいあるんじゃないかという暑さに気を失いそうになる。
ワイシャツは汗で体に張り付き、革靴は足元の砂に沈む。
ひたすら歩き続け、遠くにオアシスが見えた所で目の前が真っ暗になった。
「大丈夫?」
顔に風があたる。誰かが扇いでくれているみたいだ。
ゆっくりと目を開くとそこには小麦色の肌をした美しい女がいた。
そこは薄暗い空間だった。壁には奇妙な絵が彫られている。
松明による明かりが神秘的な雰囲気を引き立てていた。
「ありがとう。君が助けてくれたのか」
「あたしはディアナ。ここはあたしの仕事場よ」
ディアナの後ろには人が入るくらいの大きな箱と包帯、きつい臭いの漂う壺があった。
なんだか前にテレビで見たことのあるミイラ作りの部屋みたいだ。
誰かの足音が聞こえてきた。
「まずいわ、隠れて」
俺はディアナに言われるまま箱に入った。
「ディアナ、いつまで残っているの?早く帰るよ」
「わかったわ、フェリス。すぐ行くから」
「もう、先に行ってるからね」
フェリスは部屋から遠ざかっていった。
「もう出てもいいか?」
俺は箱の蓋を動かそうとしたがびくともしなかった。
「おい、ディアナ!ここから出してくれ」
「ごめんなさい、しばらくそこにいて」
そう言うとディアナは部屋から出て行ってしまった。
俺一人を残して。




