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来葉 龍の場合 その1 04


第七節


「変身決着の約束だ。俺の勝ちでいいな?」


 目の前で来葉の髪が元に戻って行く。当然ながら突き上げる乳房も同様だ。終わったのだから解除されてるってことだろう。


「…お前の能力も…セーラーってことか」


 無理して女性の声優さんが男の子の声を出してるみたいな声色になるが仕方が無い。声まで女になっているのだから。

 来葉は返事をせず、つかつかと歩み寄ってくると突然手を振り上げた!ビンタの体制だ。


「きゃっ!」


 思わず反射的に固まって小さくなってしまう橋場。これは仕方が無い。反射であるし、仕草にもメタモル能力が及んでいると考えられるのだから。

 次の瞬間だった!


「…っ!?」


 ガバリ!と抱きしめられる橋場。生まれたばかりのブラジャーに包まれた橋場の形のいい乳房が押しつぶされそうになる。

 目の前に来葉の顔が迫ってくる。


「お、おいバカ!何してんだ!おい!」


 必死に押し返そうとするセーラー服の女子高生姿の橋場。

 抱きしめられた背中側の腕が万力みたいに締め付けて来て痛い。


「いてててて!いた!痛い!いやぁっ!」


 思わず女の子みたいな声を出してしまう。



第八節


 膝下まであるスカートをばさばさ言わせながら暴れていた膝が偶然来葉の股間に決まったらしい。


「むぐっ!」


 拘束が緩んだ。

 その瞬間を逃さず、全力で押し返し、身体をひねって回転させるようにして引き抜いた。


「ぶはあっ!」


 ぜーはーぜーはーと息が荒い。

 抱きしめられた箇所が丁度ブラジャーの背中部分だったらしく、金具が食い込んで痛い。


「何やってんだお前は!この変態が!」


 精神的な動揺が酷くて戻る方に意識を集中できない。


「…何だよつれないな」

「アホか!」


 似たようなことをされたことはあったが、ここまで明確に無理やりキスされそうになったのは初めてだ。男のメタモルファイターに、女になった状態で。


「いいじゃねえか。減るもんじゃなし」

「オレのは減るの!ってかマナー違反だろうが!」


 あ゛~甲高い声がイライラする!



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