表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

理不尽な世界

面倒だな そんな気持ちを抑え込んで俺は今ここにいる 今ここで休んだりしたらきっと周りも俺を侮辱するだろう。それは俺の気が許さねぇ 絶対にな。

 「…つまりここの問題は…」

ったく 授業中になに考えてんだか…。空は青く澄んでいる 雲が程よくありアニメでよく見る空のようだ。 そんな空が彼の考えを加速させた。 

 そもそも なんで俺はこんなに悩むんだろうな あんな空みてーに悩み吹っ切れて透き通る日はくんのかな… てかこの見た目だよな… つか悩んでてもしゃーないよな 普通に生きてぇとこだがあいつらもうぜぇしな… 

 「え~ではここに関する意見を柳撞君はどう思います?」

「やっぱ知らしめる必要ありますね」

「えっ…」

「すみません 考えごとが口にでただけです」

「むっ…今後は気をつけてくださいね」

ちっ…余計なこと考えてたせいか 下手に言葉にでちまった。

周りからこそこそと声が聞こえる、「こわっ」「やっぱ不良じゃん」など明らかに、今まで以上に彼の印象を悪くしてしまっている。 最悪だぜ… 彼の考えはここで終止符をついた。


そんなこんなで一日が終わりを告げる 今日はある意味最悪な日だった。いつも通り軽く時間を潰してくるか…。彼は足を進めた、その一歩と共に彼はまたも考えを進めた。

 ったく今日のせいで変な印象がついてしまった、まぁもとよりいい印象はねーけどな…この制服のせいでもあるよな。 

 彼の制服は中学から使い続けている学ランだ、この学校はブレザー、学ランどちらでも可な学校で、大抵の生徒はブレザーだが彼は校長の許可を得て彼は中学の制服を着ている 当然彼の体にはもう合っていなくボタンが閉まらず 不良 のようになっている。

 ホントは変えてーんだが金銭を裂く訳にはいかねーし どうすっか… 

…そういえば 今日は部活休止だったな… 

 すでに校舎には人の気配がない状態だった。

「おい、てめー 金がねーとはどうゆうこったぁ?」

かすかに声が聞こえた。 おそらく人が周りにいたら聞き取ることはできなかっただろう。

彼は声のする方へ近づいて行く 

「昨日約束したよなぁ?2万持ってくるってよぉ!!!」

「ひぃっ で、でももうお金なくて…」

「あぁ?お前金ねーなら盗んででもわたせや!」

「ご、ごめんなさい!あ、明日は絶対…」

「今日だって言ってんだろ!」

やれやれ またあいつらか いい加減分からせねーと 分かんねーのか?

 彼の目つきが変わった子供を襲った動物をにらみつける 肉食動物のように

「おい コラてめぇ なにしてんだよ?」

「げっ 柳撞…」

「お前らまだこんな事してたのかよ いい加減体に刻まねーと分かんねーか?」

さっきまで威勢の良かったいじめっ子の顔はだんだんと青白くなっていくのがわかる

「うっ…な…くそっ…!」

 言葉を振り絞り 捨て台詞をはき全力で逃げて行った

「ふぅ 大丈夫か?」

「ひぃ!」

彼の言葉など耳に入らないというように いじめられっ子は逃げて行った

 「理不尽だよな…」

青空の下 柳撞はそっと呟いた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ