不良少年
南砂高校
2年前まで気性の荒い高校として知られてた
しかし 今では問題も起きずに 校内でも郊外でも問題を起こす人は居なくなった
「おい、コラ てめぇ なにしてんだよ?」
一人を除いて
2-b 総勢28人のクラス 一人一人個性のあるクラスだ
去年の文化祭では冥途カフェとかいうお化け屋敷をやったくらいだ
そんな クラスも朝は普通のクラスとなんら変わりない 友達同士で話したり課題をしていたり
いわゆる平和な朝の日常だった。
ガラっ
クラスの扉が不意に開けられた 一般なら入って来た人に挨拶をしたり絡んだりするところだが
彼の場合は違かった 「おい、あいつ今日も来たぜ」 「うわ 不良のくせ律儀だよな」 「顔も強面だし体も大きいし絶対危ないよねー」
など明らかに「嫌われ者」と分かる扱いをされている だが彼は微動だにせず席に座った
そんな彼を見てか クラスメートも自然にいつも通りに話やら自分の行動にでた。
彼の名前は 仙野 柳撞 強面のがっちりとした肉体でみんなから恐れられている
しかし学校では本を読んでいたりと冷静な一面もある
彼は 周りのことなど気にも止めず持ってきた本を読み始めた
キーンコンカーンコーン 校内にチャイムの音が鳴り響く その音を消し去る様に椅子の音が鳴り響いた
ガラっ チャイム音が鳴りやんだとたんクラス担任が入ってきた
「えー んじゃHR始めるぞー日直号令よろ」
「はい 規律 気を付け 礼」 「「おはようございます」」
「えーと 休みはいないな 具合悪かったら保健室行ってくれな~」
桐川先生 ホントに適当な先生だが人当りがよく好かれる先生だ
「今日の予定だが 多分何もない!」
「先生~はっきりしてください」
不満の声が立ち上がる それもそうだ 前に大切な予定を言い忘れ 生徒達から苦情の嵐だったことがある。
「先生 今日は会議があるから生徒は飯食ったら帰りっすよね」
割り込む感じで急に野太い、渋い声が響いた。柳撞だ。
「おぉ そうだった いやーすまないね仙野君ー」
先生の言葉に柳撞は小さく いえ と呟いた。しかし先生は笑い生徒は怪訝そうな顔をしている なんとも不思議な光景だった。
キーンコンカーンコーン そんな光景を切り裂くようにHR終了のチャイムが鳴り響いた。
「おっと もう時間か それじゃ今日も張り切って頑張ってくれな それじゃ解散」
即座に日直の号令が響く。 また今日も始まりを告げた。そう思い俺は再び 本を手に取り栞のページを開き 文字の羅列を読み始めた