最後の軽油
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最後の軽油が確認された朝、地域網では燃料一日から人力とゴーレムへ切り替える作業を開始した。湊は全体の緊急停止だけを担当し、現場判断を専門班へ返した。
最初に確かめたのは人の安全、帰路、設備の限界だった。端末の推奨や所有者権限があっても、地上の橋、薬、食料、睡眠を飛び越えて計画を進めない。
今回の基準は「生物の休息と機械の摩耗を無視しない」ことに置かれた。賛成だけでなく反対、保留、参加不能を記録し、沈黙を同意や敵意へ読み替えない。
最後の軽油に関する変化は一段進んだが、局面全体の解決とは数えなかった。未確認の座標、人数、発信者は空欄でなく《未確認》と記し、次の照合条件を添える。
生活在庫は食料七日、燃料通常配分ゼロ。農業区画の作物、遠隔地の支援予定、世界の声が示す報酬は在庫へ入れず、医療、浄水、冷却、葬送を優先した。
小春は体調確認を先に行い、異常がなくても交代と睡眠を削らない。能力表示だけを診断には使わなかった。
岳たちは工具と部材の戻り数を記し、迷宮設備が動いたことを物資の無限生成へ置き換えなかった。
三避難所の人数と在庫は移動札で重複を消し、支援予定を到着済みとして配給へ加えなかった。
旧小学校の授業と休息は続け、児童を危険観測や通信当番へ組み込まない規則を守った。
世界の声が成功と得点を表示しても受領せず、生活台帳の改善と本人同意を別に確認した。
湊は緊急停止だけを持ち、設備、医療、物流、住民代表の拒否権を越えて単独決定しなかった。
県庁へは個人名を外した必要数だけを送り、中央命令と現場支援の承認欄を混ぜなかった。
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