復讐
「結局復讐できなかったわ」
花嫁衣装を身に付けたファリンは物騒な事を呟く
本物の花を頭やベールに付けたファリンはとても可憐だ。
「ファリンを利用出来なくなっただけでも充分復讐になったんじゃないかな?」
「それもそうね!ざまぁみろだわ!!」
これから俺はファリンの実家の領地で暮らす。
王都に居ては今まであった魔獣の資料をまとめる事位しか出来ない
ここなら魔獣の研究のフィールドワークが出来るし
なによりファリンが生き生きと楽しんでいる。
いい事尽くめだ。
王都での令嬢の格好をしたファリンは見ていられなかった
毎晩のように舞踏会に窮屈なドレスや靴で乗り込んで行き結婚相手を物色する
つまらない格好をしていても内から輝くファリンの魅力に気付いてしまう者が居た
オスカーだ。
見る目はあるがファリンを俺から奪う事は許さない
オスカーに思いを寄せる公爵令嬢に
俺の作った惚れ薬を渡す。
暗示をかける強いものだ。
父に軽く薬を盛り
夜会の名代にファリンを送り込み
公爵令嬢によって暗示をかけられたオスカーとのやり取りを目撃させた。
ファリンは怒った。
王都にいるつまらない令嬢とは全く違う
その小さい唇からは昔からぽんぽんと
虹色のような毒を吐く
俺はファリンと居ると全く退屈しない。
「さぁ。教会に向かおう。俺の可愛い魔獣ちゃん」




