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第十四話

更新大変遅くなりました。長めですが最後まで読んでいただけると幸いです。

 謁見までの一週間は、本当に忙しかった。

 城付近までの護衛をギルドに頼んだり、普段着とは違う特別な時のためのシエナ用の服を仕立てたりした。特急料金も相まって本当に高かった。懐は相変わらず寒いままだ。

 慌ただしくしているうちに、あっという間に謁見の日はやってきた。

 領主様がいる城は、この街の隣の街にあるので、隣街の中心地付近まで馬車で移動し、城の近くのギルドでギルド長と合流する。それから城の門の前で衛兵に紹介状を渡し、待合室のような場所に通される。その後、打ち合わせなどをして、会議室のようなところへと向かった。この先では、領主様に失礼がないように、一挙手一投足に気をつけなければならない。

 平民と貴族の間には、差はあるものの、平民でも功績で男爵の位を授かることがあったり、なんならそこから爵位が上がることもあるので、全力で努力すれば平民でもなれる人は貴族になれる。

 しかし、領主となると違ってくる。

 領主となるためには、国王から領主として取り立てられる必要がある。それはその一族に代々続くもので、その一族に対する大規模な粛清がない限り、その一族がずっと領地を治める。一応領主一族の養子になった例もあるが、領主一族の血が流れていないと領主候補となる可能性はほぼないらしい。

 つまり、領主となるためには国王に認められた、一族の血筋である必要があるのだ。しかも、領主の血は男爵、子爵、伯爵、侯爵、公爵の並びの一番上の公爵位よりも高い。だから、ほかの貴族よりも失礼がないようにしなければならないのだ。

 …というような説明を、リキとシエナの二人に事前にしておいたのでおそらく大丈夫だとは思うけれど…

 何事もなく終わればいいなと思いつつ、会議室の入り口に着いた。それから跪いて長ったらしい挨拶をしたあと、席について話が始まった。



 挨拶のあと、席に着く。私がいたところでは平民と貴族はかけ離れた存在で、会うことすら出来ないものだった。一応私は貴族だったから、平民と接することはほとんどなかった。そして会ったことがある数回すら、会話を交わすことはなかった。

 今はそんな平民の立場になっているのに、こんなにもなじめているのは私がありふれた中級貴族で、領主様と接する距離がちょうどこれくらいだったこととかがあるんだろう。あとは、あまり思い出せないけれど両親がいなくなった後は、あまりいい扱いじゃなかったこととかもあるのかもしれない。わからないけど。

「この度はお招きいただきありがとうございます。私はソラリスレイト地方のギルドのギルド長です。そして、こちらの三人がリッカ、リキ、シエナです。」

ギルド長に紹介されて、領主様やその側近から視線が向けられた。そして、二人のマネをするようにお辞儀をする。マナーはある程度身につけたものの、やっぱり緊張する。前にいた所とは、全然違ったから。

 そのまま事前に聞いていたような、襲ってきた人たちの処罰の話や、後ろ盾を用意するなどの話をされた。襲ってきた人たちは、子爵位を持つ貴族がやったものだそうで、確実な証拠はないので罰することはできないということ。子爵位を持つからといって、平民を攫ったりするのは罰金になるらしい。

 だけれども、これから侯爵などさらに高位の貴族に攫われたりすることがないとは言えないので、後ろ盾は必要だという。選択肢は複数あるけれども、一番手っ取り早いのは領主専属の冒険者の証を貰うことだと言っていた。専属と言っても、依頼された時に可能な範囲の素材を渡すくらいで、別の通常の依頼も受けれるとのこと。便利だね。

 それから少しして、本題にはいった。領主様が、口を開く。

「ところで、私も風属性の魔法を使うのだが、光魔法についても興味があってな。少し訓練場を借りて、見せてくれはしないか?」

こうして、私たちは騎士達の訓練場へと向かった。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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