表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1、私は…

 もしも、私が…特別な人間だったのなら…、それはどんなことよりも嬉しかっただろう。

 ある意味、私は特別な人間である。

 また、ある意味、普通の人間である。

 私は特殊な力を持って生まれ、裕福な者の娘だった。

 誰だったかは覚えていない。

 とにかく、東国東国(こきょう)小夜(さよ)に城を建てられるくらい裕福だった。

 私は、全ての見たもの、聞いたものを覚えられ、いろいろな人に期待された。

 そんな私の人生は全て父親に決められていた。

 十四になるまではずっと、城にこもっていた。

 正確には外に出してもらえなかった。

 趣味は書物を読むこと、勉学に勤しむことだった。

 まあ、大半は取り上げられたけど。

 私の十六の誕生日、私は暗殺された。

 いや、暗殺ではない。

 自分の父親の命令で領地の視察に行った時、嫉妬に駆られた平民に刺殺されたのだ。

 そうだ、私は…着物を着ていた…。

 だが、今はどうだろうか。

 いかにも裕福、という重いドレスを着ている。

 私は、小夜ではない。

 私は…今の私は、ライリティア・シュノック・アノンツィツェ。

 私は、大陸の三大国家、シュレンティー帝国のアノンツィツェ公爵の唯一の娘だ。

 小夜だった頃は考えがつかないを髪色していて…

 ライリティア・シュノック・アノンツィツェ…?

 すごく聞き覚えが…。

 鎖国にも関わらず紛れ込んでいたあのすごく綺麗な本だ!

 題名は覚えてないけど、話の内容は覚えている。

 ライリティアは私が小夜だった頃と似ている。

 とにかく自由が…ない。

 もう一度生を得たんだ!

 今度こそ自由奔放に生きてやる!

「ライリー。起きたか?」

「はい、起きました」

「今日の日課は侍女に伝えてある。聞いておけ」

「いやです。なぜあなた方に私の日課が管理されないといけないのです?」

「は?」

 兄に思いっきり肩を掴まれ力を入れられる。

「お前は、刃向かってはいけないのだ。絶対に」

 ライリティアって、今は6,7歳くらいだよね?

 ってことはさ、子供に暴言を吐く兄って…

「お兄様、なぜなのですか?」

「お前が…いや、なんでもない。忘れてくれ」

 どうしたのだろうと、私は首を傾げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ