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プロローグ1

今作もよろしくお願いします!

とある日の朝。


 定期的に遠くから銃声や爆発音響く、このPMC前線基地で目が覚めた(シュラング)は、眠いせいで重くなった瞼を開ける。


 毎朝、五時には起き点呼に参加、その後朝食をとりブリーフィングに参加する。


 徐々に自分の実力も付いてきており、それに伴って会社より支払われる給料も増えてきている、まぁその分危険な仕事にも行かされているわけだが。


朝食を取り終わると俺はブリーフィングルームへと向かった


ブリーフィングルームには沢山の同僚がおり、椅子に座り暫くしていると、前線基地長、わかりやすくいうと役人様が部屋に入ってきた、役人様は壇上へ向かい、今日の仕事の説明を始めた、、、、





その日中に俺プラス同僚10名(内1人は新人)は、デザート迷彩等の装備を着込み、必要な武器を3台のハンヴィーに乗せ、目的地へとハンヴィーで向かった、どこで手に入れたのかは詳しく聞かない方がいいだろう


移動中は割と会話をする方で、同僚のガバスとはこっちにきてからずっと同じ部隊にいる馴染だ


目標が通る予定の場所から数百メートル離れた場所にハンヴィーを止める。


ハンヴィーに見張りを2人残したのち


目標ポイントまで徒歩で移動した、気温37度、いつも通りではあるが新人にとっては強烈な暑さのようで、軽装にも関わらず疲れを見せている、がここで仕事をしていればいずれは慣れるだろう


ポイントに到着すると疲れ気味の新人に言った


「今回は君にとっては初めての人殺しだ、だが、といっても遠慮する事はない、こいつの使い方は習ったな?あとは全て私がやる、いいな。」


そう言いながらTOWの近くに新人を寄せた


新人は汗を拭き、顔を上げながら

「わかりました!」

と言った


新人のおもりを同僚のガバスに押し付けると、俺は砂でできた丘陵にピッタリとくっつきその時を待った、俺が使っているのはFALだ、いくら近代化改修したとはいえ旧式には変わらないし砂塵にも弱いのだが、やっぱり慣れというものは大事で、一時期AK系に浮気しようとしたが、どうも慣れずこいつに戻ってきた


そんなことを考えていたら、目標がキャタピラ音を響かせながら接近してきた

M113が1両と随伴の軽装歩兵が4名そして物資を積載したトラックが2両


その頃ガバスは新人に対し

「おい新人、ミサイル撃ったらそいつでじっくり見とけ」

といい、双眼鏡を横に置いた

数秒後、乾いた大気を切り裂くように「バシュゥゥゥッ!」という鋭い噴射音が二方向から響いた。視界の端で閃光が走る。

 誘導ワイヤーを曳きながら滑るように飛んでいく二発のミサイルは、獲物を確実に捉え、次の瞬間にはM113が爆炎に包み込まれた。鼓膜を突き破らんばかりの轟音とともに、車体は金属片と炎の塊となって四散する。俺の頬に細かな破片がかすめ、焼けた鉄の熱がじりじりと皮膚を刺した。

 思わず目を細めながらも「やるじゃねぇか」と心の中で呟く。敵は予想以上の損害に混乱し、叫び声と怒号が入り乱れていた。

 絶好の好機――俺たち六名は一斉に飛び出した。

 最初に照準を合わせたのは随伴の歩兵だ。銃声が重なり、四人が砂埃を上げて崩れ落ちる。耳の奥で甲高い反響音が残り、焦げた火薬の匂いがさらに濃く漂ってくる。

 次に狙ったのはトラックの荷台。逃げ腰の兵が慌てて身を乗り出した瞬間、俺は手榴弾を放り込む。金属の響きとともに転がり、直後に轟音と閃光。肉と鉄と木片が混ざり合ったものが空中に散り、熱風が頬を叩いた。血と焼け焦げた脂の臭気が鼻腔を満たし、思わず舌に苦みが広がる。

 まだ動く影が一つ。俺は息を殺し、狙いを定めて引き金を絞る。7.62×51mmの反動が腕に重く伝わり、次の瞬間には肩と首を撃ち抜かれた男が泥に沈んだ。

 戦闘の余韻がまだ耳に残る中、俺たちは死体ごと積み荷を爆破した。火柱が上がり、焦げ付く臭気とともに空気が揺れる。燃えさかる炎を背に、俺たちは帰路についた。

 

新人は戦闘の様子を見て驚いたような顔をしていた


帰路に着いた3両のハンヴィーではシュラングと新人は別の車両に乗っていた、新人は先の戦闘についてガバスに聞いていた


「ちょっといいですか?」


「ん?どうした」


新人は動揺したようにして言った

「何故、戦闘の時、笑っていたんですか?」


「あぁ、それか」


「あいつな、ガキの頃から此処で戦ってるんだよ」


「え?確かに若そうではありますが、ここで少年兵が数年も生き残って、傭兵会社に入るまでになるなんて聞いた事も、、、」


「俺も初めてだよ、ただ別に笑ってるからと言って理性無くして暴走してるなんてことじゃねぇ、至って冷静だ。だけど、笑ってる間は心の中で相手を殺す為の言い訳つらつら並べてんだろうよ」


「........」


「んまぁそんなとこだ」


その頃シュラングは胸の端末入れに挟んでいた写真を眺めていた


「またお姉さんのことでも考えてるんで?」


「まぁな…」


次の瞬間、ハンヴィーは強く揺れ、その衝撃で運転手が気絶したのだ

助手席に座っていた仲間から声をかけられる

 

「おいシュラング、そっちは大丈夫か」


「俺は大丈夫だ、敵襲の可能性が高い、取り敢えず運転手の足どけて停車させろ!」


「了解」


次の瞬間、フラッシュバンのような眩い光に包まれ、俺は意識を失った

 

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