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異世界転生術師  作者: 青山春彦
第10章 監獄島
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96話 敵艦戦闘態勢(突入)

「──以上をもって、突入部隊のメンバー編成の読み上げを終了する。それぞれ呼ばれたアルファAからアルファDまでの部隊の隊長を先頭に整列せよ」


 各部隊ごとに並び変える。


「では、これより作戦内容の説明をする」


 空中に作戦用のホログラムを映す。


「これは、我々が観測した敵艦の映像だ。作戦は、アルファAからDはそれぞれ小型武装艦船で敵艦まで向かい、近くになったらエンジンを止め、敵艦まで移動。その後、前部左舷(ひだりげん)にアルファC、右舷(みぎげん)にアルファD。そして、後部左舷を私率いるアルファA、右舷にアルファBとする。総員、艦船乗り込め!」

『イエッサー!』


 突入部隊が各艦船に乗り込む。


「バロー艦長。これより突入部隊は、敵艦に向けて出撃する。よって、当艦の防衛に専念し、他の敵がいた場合を想定し厳重警戒命令を発令する」

「了解。金剛はお任せください、シリウス様」

「言っておくが、本来艦長である君がこういった指示を出さなくてはならないんだからな。これから離れるが、指揮は一任するからな。あとは頼んだぞ」

「了解」


 そして私もアルファAの小型武装艦船へと乗り込み、全突入部隊の艦船が敵艦に向けて抜錨(ばつびょう)した。


『こちらアルファA。現在、無線状態確認中。各部隊無線状態を報告せよ』

『こちらアルファB。無線状態異常なし』

『こちらアルファC。同じく無線状態異常なし』

『こちらアルファD。同じく異常なし』

『アルファA了解。では、これより作戦概要の最終確認を始める。まず、我々アルファAは後部左舷。アルファBは後部右舷。アルファCは前部左舷。アルファDは前部右舷から突入する。ただし、この突入の際に激しく抵抗されることが予想される。十分注意し、突入せよ』

『了解』


 艦船がアルファ目標に近づいてきたため、エンジンを切って近づく。

 それぞれの部隊の艦船が配置に着く。


『これより、アルファ目標への突入作戦を実行する。4箇所から一斉に突入した後、敵を確保殲滅する。突入準備』

『アルファB、準備完了』

『アルファC。完了』

『アルファD。準備完了』

『了解。アルファAも準備完了した。各員突入開始』


 私はそう命じて、敵艦に取り付けた自動昇降機に乗って、各場所から突入する。

 敵艦に乗船すると、ライフルを携帯した警備隊と思わしき人物と遭遇した。

 そしてそいつが大声で言う。


「敵襲!敵襲!至急攻撃態勢!!」


 これでこの戦艦に乗船したのはバレたな。だが、他の所からも一斉に突入するため、全部に対応することは難しいだろう。

 すると、敵はライフルをこっちに向けて発泡する。

 トワは、防弾用の結界やシールドを張ることが出来ないし、まだスターズになりたてだから武装も私が渡した拳銃くらいなので、トワの方にシールドを張る。


「【プラズマシールド】」


 この【プラズマシールド】は、高圧電流を()びたシールドであり、これに銃弾が触れた瞬間に銃弾の軌道が乱れて、威力が一気に低下して、シールド内にいる人物に当たる前に弾丸が止まる仕組みとなっている。

 ちなみに、スターズが使用している主な実弾の弾丸は、徹甲弾(てっこうだん)である。


※徹甲弾とは、戦車や軍艦の装甲,要塞(ようさい)などのコンクリート壁を貫徹破壊する弾丸。 弾体は強靭(きょうじん)な硬度の高い特殊鋼。 銃用は実体弾,砲用は頭部の肉を厚くし少量の爆薬をつめた中空弾である。


「トワ予備大佐。今君の周りにシールドを展開した。だから、決してそのシールドの範囲内から出るなよ」

「分かりました」


 次々と艦内からライフルを持った敵が出て来て撃ってくる。

 面倒だからここは一気に制圧するか。


「【ダークブレイズ】」


 その魔法名を(とな)えると、空中に漆黒の剣が複数出現する。


「速やかに降伏せよ!さすればお前達の命だけは取らない」


 その言葉に何人かが銃を下ろしたが、(いま)だに撃ってくる者達もいた。仕方ないので、降伏した者以外の者達に向かって、空中に出現させた【ダークブレイズ】を無雑作(むぞうさ)に放つ。

 そいつらの身体は、穴だらけになっており、ほぼ人としての原型(げんけい)をとどめていない程に無惨(むざん)なものだった。

 そして降伏した者達に関しては、手錠を掛けて鉄柵(てっさく)などに固定して、念のために3人程残して、他の部隊と合流する為に甲板へと向かった。

 甲板にて、合流した我々は、一気に敵艦内へと突入する。

 まずは、この船を制圧するためにブリッジへと向かった。その道中で敵と幾度か交戦となったが、なんとかブリッジに辿(たど)り着き、ブリッジを制圧した。

 しかし、この船の艦長らしき人物が何処にも見当たらなかったので聞いてみたところ、どうやら艦長は現在、艦長室にとのことだったので、何人かを見張りに残して艦長室へと向かった。

 艦長室へと着き、他の者達と目で合図をして、ドアを蹴破(けやぶ)り突入した。

 艦長席の後ろの壁には、この空母の名称であるだろう「ガンビア・ベイ」と書かれたのがあり、その前にある艦長席には、艦長と思わしき人物(どう見てもそうだが)が座っていた。

 空母ガンビアは、言わなくても分かる通り、『フェアラート』海軍の空母のひとつだ。そしてその艦長は、元作戦局海上作戦課吹雪(ふぶき)型駆逐艦係響班班長キスカ大佐だったが、突如として『フェアラート』へと寝返り、以降は第1級指名手配犯として指名手配された。当然、大佐の身分も剥奪(はくだつ)された。しかし、キスカは『フェアラート』にとって現在、幹部の1人であることに間違いない。


「スターズだ。席からゆっくりと立ちながら両手を頭の後ろに組め」

「誰かと思えば、五星使徒(ペンタグラム)のシリウスか。まさかお前が来るとは予想外だったな」

「そんなことはどうでもいい。キスカ、お前のことは目にかけていたのだがな……残念だ」


 私はそう言って、彼に手錠を掛けた。

 捕縛した者達を護送してもらうため、本部に無線を飛ばして連絡する。

 すると、護送としてやって来たのは第一号型輸送艦(だいいちごうがたゆそうかん)をモデルに改造した輸送艦の護送部隊だった。

 捕縛した者達を護送担当者達に引き渡して、私達は金剛へと戻った。

 そして、金剛へと戻った私達は、改めて監獄島へ向けて出発した。

『良かった』、『続きが気になる』などと思っていただけたなら、評価やブックマークをしてくださると、とても嬉しいです。投稿日時はバラバラですが、どうぞこれからもよろしくお願いします。

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