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異世界転生術師  作者: 青山春彦
第10章 監獄島
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95話 敵艦戦闘態勢(突入準備)

「春人様、それってどういう意味ですか?」

「どういう意味って、そのままの意味だが」

「いえ、そうではなくて。なぜ私が行く流れになっているのかっていう話です」

「ああ、そういう意味か。それなら答えは簡単だよ。トワは予備とはいえ、大佐の階級にいるし、万が一には十分な戦力となる。そして、ここからなんだが、今回は転移魔法を使えない所にある施設に行くから、スターズが保有する軍艦(ぐんかん)で行くことになる」

「軍艦ですか!?というか、スターズって軍艦まで保有していたんですか?」

「ああ、この世界のどの国の軍艦よりも設備や装備が充実している。まず、見た目からして驚くだろう。だからトワには先に見せておきたいっていう意図もあったりするんだよね」

「なるほど。でも、なんで転移魔法では行けないんですか?」

「いや、正確には行けないこともないんだが、あそこは、かなり厳重に管理されている人工の監獄島(かんごくとう)でね。その管理は徹底されていてね。例え元帥であったとしてもあそこには転移魔法を使って行ってはならないという決まりがあるんだよ。だからあそこには船でしか行くことが出来ないんだよ。それにあそこには、この本部以上に強固な転移阻害結界だったりが張られているから民間人は決して入ることが出来ない。スターズが1番恐れているのは『フェアラート』によって、監獄島に幽閉(ゆうへい)されている囚人(しゅうじん)脱獄(だつごく)してしまうことなんだ」

「ああ、なるほど。春人様が言いたいことは大体理解しました。つまりは、私がその監獄島へ春人様と一緒に軍艦に乗って行けばいいということですね?」

「ああ、まあ簡単に言ってしまうとその通りだな。それと、船はもう既に待機させている状態だからそろそろ向かおうかあと、身分証を提示させられるから身分証を提示できるように準備しておいて」

「はい。分かりました」


 私達は、船がある軍港(ぐんこう)へと向かった。


「な、なんですか……この軍艦は!?」

「紹介しよう。これは金剛型イージス艦金剛だ。この軍艦はイージス艦の中でも戦艦に分類される軍艦だ」

「イージス艦、ですか?」

「イージス艦っていうのは、イージスシステムっていうのを搭載(とうさい)したあらゆる艦艇(かんてい)の総称のことでな。そして、戦艦クラスのイージス艦には、他のクラスのイージス艦と違って、多数の主砲が存在しているんだよ」


 艦艇の姿としては、大日本帝国時代の戦艦金剛にプラスでイージスシステムなどを搭載したようなものである。

 そして、その金剛から艦長をはじめとした船員達が下船して、舷梯(げんてい)の左右に船員達が並び、艦長ともう1人が私の前へとやって来る。


「初めまして、シリウス様。私は、この金剛の艦長を務めている、作戦局海上作戦課金剛型戦艦係係長バロー大佐です。そして、私の隣にいるのが情報局海上探索課戦艦係のクラッド大佐です」

「シリウスだ。そして、私の隣にいるのが、作戦局シールズ総隊所属トワ予備大佐だ」


 そして、トワが軽く会釈(えしゃく)をする。


「では、どうぞ」


 艦長がそう一言言うと、私達はそのまま、金剛へと乗船する。

 そして、金剛の操舵室へと行く。


「これより出航する。今回は、敵も予想されるため十分に警戒しながら向かう」


 金剛が本部から監獄島へ向けて抜錨(ばつびょう)した。

 そして監獄島へ向けて抜錨してから数分後、CICの方から不審船を探知した他のことで、私と艦長、その他にクラッド大佐やトワも一緒に向かった。


※CICとは、(Combat Information Center)の略称で、軍艦における戦闘情報中枢のことである。レーダーやソナー、通信などや、自艦の状態に関する情報が集約される部署であり、指揮・発令もここから行う。日本では、作戦指揮所とも呼ばれている。そして、航空母艦(こうくうぼかん)において、このCICに相当する部署は、CDC(Combat Direction Center)と呼ばれている。


 CICに着き、艦長と私で指揮を執る。

 艦長がマイクによる放送で、甲板(かんぱん)にいる船員に対して退避命令を行う。


「甲板にいる乗員は至急避難!繰り返す!甲板にいる乗員は至急避難!」


 甲板にいた乗員達が艦内へと急いで避難する。


「目標及び距離の報告!」

「アルファ目標感知!距離7000!」

「アルファ目標だと……!?」


 私が少し驚く。


「敵艦にロックされる前に全速離脱」

「アルファ目標、依然変わらず本艦にまっすぐ突っ込んで来ます!」

「シリウス特佐。如何(いかが)なさいますか?」

「普通、こういうのは艦長であるバロー大佐が命令を下さなければならないはずなんだが?まあ、良いだろう。対艦警戒!発光信号送れ!!」

「了!発光信号弾用意」

「発光信号弾……発射!!」


 畑船務士(はたせんむし)が発射ボタンを押すと、船首甲板(せんしゅかんぱん)で信号弾が空高く上がり、上空で光る。その様子をCICで私達が来る前から映していたモニターが全面真っ白になる。


「反応は?」

「ありません」

「……本艦はこれより、アルファ目標を敵艦と判断。これより本艦は、アルファ目標に対する戦闘態勢に移行。要撃準備!!」

「本当によろしいんですか?」

「ああ。魚雷発射用意!出力いっぱい取舵(とりかじ)!」


 私がそう叫ぶ。


「魚雷発射!」

「魚雷、発射!」


 私の合図で、魚雷発射管から魚雷が放たれ、そのままアルファ目標へと向かう。しかし……。


「アルファ目標、デコイ発射により魚雷ヒットならず」

「デコイまで積んでるのかよ……」


※魚雷とは、魚形水雷の略称であり、水中を自走する葉巻形の兵器。水中を航行し、目標の艦船類を爆発によって破壊することを目的とした兵器である。他の兵器と比較して、その発射装置、維持管理が困難であるため、国家規模で運営される軍事組織でしか運用されず、攻撃兵器としてしか用いられていない。


※デコイとは、敵を欺瞞(ぎまん)して本物の目標と誤認させる目的で展開する装備の総称のこと。 音波領域で動作するもののうち、魚雷発射管から発射されるものを囮魚雷と呼ぶが、本物の魚雷よりもずっと小型なこともある。


 今度は、艦長であるバロー大佐が指示を出す。


「全主砲、発射用意!」


 全主砲がアルファ目標方向に向けられる。


「全主砲、発射!」

「全主砲発射!!」


 備え付けられている全主砲が一斉にアルファ目標へ向けて発射された。


「報告!アルファ目標付近に突如出現した艦艇に全弾命中。アルファ目標は以前としてヒットならず」

「いったいどういうことだ?」

「恐らく、無人小型艇を近くに配置し、そこに命中するように調整したものと思われます」

「確かにその可能性は高いな。ここまでして駄目となると最後の手段だな」

「シリウス様?まさかとは思いますが……」

「突入する」

「やっぱり……」

「これより突入部隊の編成を行う。この艦艇に乗船している船員の名簿(めいぼ)を用意してくれ」

「それならこちらのパソコンに入っています」


 なんでこんなところに船員の名簿入りのパソコンがあるんだ?だが、早く済むのならば、この際どうでもいい。

 名簿を見て、所属などを確認して編成を考える。


「よし、突入部隊の編成が決まった」

「はや!?」


 艦長がそのように驚く。


「まず、今から呼ぶ船員を甲板に集めてくれ」

「了解」


 私が選んだ船員を名簿を見ながら名前を呼んでいく。


「──そして、最後にトワ予備大佐をアルファAとする。なお、アルファAの指揮は私が執る。そして、アルファBの隊長をアームス少佐、アルファCをザハロフ少佐、アルファDをフィリップ少佐とする。以上で今作戦の突入部隊編成を終了する。今言った者達を甲板に集めてくれ」

「艦長バローより連絡。これから呼ばれる船員は速やかに甲板に集結せよ!アームス少佐──」

「──以上の呼ばれた船員は、速やかに甲板に集結せよ」


 私はそう言って、甲板へと向かう。

 そして数分もすると、部隊員が整列した状態で待機した状態となっていた。そろそろ全員揃ったな。

 彼らの前へと行き、話す。


五星使徒(ペンタグラム)のシリウス特佐である。今、皆に集まってもらったのは、皆周知であろうが、本艦は『フェアラート』の海上部隊と思わしき艦船によって攻撃を受けようとしている。よって、これより我々はその艦船へと突入し、敵艦全員を捕縛する!」


 突入部隊編成をまとめた名簿を取り出して、それぞれの名前を呼ぶ。


「では、突入にあたり各部隊編成を伝える。まずアルファA──」

『良かった』、『続きが気になる』などと思っていただけたなら、評価やブックマークをしてくださると、とても嬉しいです。投稿日時はバラバラですが、どうぞこれからもよろしくお願いします。

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