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異世界転生術師  作者: 青山春彦
第1章 スターズ
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9話 初任務

 シールズ第一部隊第九班班長に就任して早二ヶ月が経ち、私が先日技術課に提出した銃などが各部隊に配備されそれらを利用した射撃訓練や動きながらの実戦に近い訓練なども行なったりしていた。

 その訓練などによるおかげかみんな最初の頃に比べて、銃の扱いにかなり慣れたようだ。

 私も新しい制服(軍服と作戦着)そして、身分証も届き更には、私個人の拳銃を新しく新調したホルスターに馴染ませたりしていた。

 そしてそんなある日、私の班に初任務の命令が下った。

 そんな初任務の内容は、大陸の北東方面に位置しているロバーナク王国のナカラクという森の中にある小さな村の近くに空間の歪みが検知されたというのでその調査をするのが今回の任務内容である。


「今回の任務は、先程の通達通りロバーナク王国領内で検知された空間の歪みの調査である。そして、発生現場付近までは転移魔法で移動し、転移後現場までは、木々をつたって密かに抜けて移動。もし何かがいた場合はそのまま監視する。良いな!」

『ハッ!!』

「それでは今から10分後に出動する。10分以内までに準備を済ませこの場に集合せよ!」


 あーあ、こんな時に航空偵察隊みたいなのがあればもっと念入りな作戦を立てられるんだがなぁと思った。

 ……今度試しに作ってみるか。

いや待てよ。そういえば確か航空機などの設計図は、既に技術課に提出して、支援局、武具管理局、作戦局の三局が今共同開発中だったはずだしもうしばらくすれば、少しずつだが配備されるだろう。

 それに古代の魔法文明時代には、魔道航空機?だったか。

 そういったのもあったらしいし、全く未知のものというわけでもないし多分大丈夫だろう。

 それに、あの設計図通りに完成すれば、地球のどんな偵察機よりも高度なものになるから偵察任務も容易になるのは間違いないだろう。

 そう考えていると。

 部下では、副班長以外の部下全員が準備をしに行ったが私が思っいた以上に早く2分以内に全員が揃ったことに少し驚いてしまった。

 そして我々は、現場付近の森の中へと転移をした。

 この転移能力はこの新しくなった作戦着(機械戦闘着)の性能の一つで他の機能としては、通信や通話、録音や録画、位置情報などの地図、擬態などの機能があり、付与したものでは身体能力強化などがある。

 私は無線で命令をした。


「これより現場へは、木々の枝々を飛び越えながら向かう。これから先は出来るだけ音を出さないように命令並びに報告は万が一のことを考え必要最低限とする。以上」


 戦闘着は一応防音にはなってはいるが、それでもまだ微調整が必要なところもあるため、あまり音を出し過ぎると音が漏れる可能性があった。

 これらの機能などは、発動は大気中に存在している魔力を取り込み魔力がない場所や魔力が少ない場所では、使用者自身が保有している魔力とあらかじめ用意されている魔力タンクに貯めてある魔力を使用できるように作ったためどんな環境でも機能が使える仕様になっているのである。

 でもあくまでもこの世界の中だけの話で、他世界に行ってしまったら流石に通信、通達、マップなどの自身以外に使われる機能は使えないんだがね。

 現場に到着するとそこには、人が倒れていた。

 馬車から出ている積荷から考えておそらくは、商人といったところか。あれはもう、手遅れだな。

 その遺体に向けて銃を向けていた。アイツらがおそらく今回の任務対象だな。

 商人を襲う時点でこの世界に敵対意識ありの認識でいいな。仕方ない。予定通りアイツらを始末するか。

 

「各員に通達。今の状態から三部隊に分ける。それぞれをこれよりそれぞれの部隊をA、B、C班と呼称する。まずA班は私とこのまま待機。B班は、左側から回り込め。C班は、右側から回り込め。どちらの班も私の指示があるまでは行動しないこと」

『了解』

「こちらB班配置完了」

「こちらC班同じく配置完了」

「こちらA班了解そのまま指示があるまで待機せよ」

「ん?なんかそこの(しげ)みの中に何かいなかったか?」

「どうせ気のせいだろ?」


 そういうと一人がC班の待機場所へと向かった。

 まずいな、このままだと見つかるな。C班が見つかるな……。


「C班速やかに転移で見つかりにくい場所へ移動しろ」

「移動完了」


 そしてさっきのやつがさっきまでC班がいた場所の茂みを覗いた。


「ほら何も居ねーぞ」

「気のせいだったのか?」

「おいおい、しっかりしてくれよ。これから国を奪おうって話をしていたのに今からそんなにビビッてたら意味ねぇだろうがよ」

「そ、そうだな」


確かに居たような気がしたんだがなぁ。とその男は思っていたが気のせいだと思い直した。


「Cそろそろ良いだろう。元の定位置に戻り指示を待て」

「了解」


 アイツら相当油断しているな。今ならば簡単に確保出来るはずだ。


「B、C班状況はどうだ?」

「こちらB班相手側は相当油断しています」

「こちらC班警戒している人物が一人いますが、おそらくは問題ないと推測(すいそく)します」

「了解。B、C班に通達する。各班、包囲陣形(ほういじんけい)用意。いつでも突撃、確保が出来るように準備しろ」

「こちらB班、いつでも可能です」

「こちらC班、同じく」

「B、C二班は、同時に左右から包囲しろ。我々A班はこのまま正面から行く」

「突撃前に揺動作戦(どうようさくせん)として何発か適当に狙撃しろ場所は一番人が多い馬車付近とする。これはあくまで威嚇射撃(いかくしゃげき)であるため、アイツらに当てるのは厳禁だ」


 その命令後、直ぐに左右から銃声が聞こえてきた。

 馬車付近のヤツらがかなり驚いているな。どうやら動揺作戦は成功したようだな。

 よし、今だ!


「このまま一気に叩くぞ!先程の命令通り、B、C班はそのまま出ろ!」


 二班(ふたはん)が同時にヤツらの左右から出る。

 その出てきたことにヤツらがかなり驚いていた。

 まぁ、そりゃあ驚くのも当然だな。さっきまでその茂みの中には何もいなかったんだから。


「なんだコイツら!?さっきまであの茂みの中には誰もいなかったはずだ!いったいどこから出て来やがった。まぁ良い。テメェらコイツらを始末しろ!!」


 そろそろ出てもいい頃かな。と思い、懐から銃を取り出す。


「私達もそろそろ行くぞ」


 というと全員が銃を取り出しいつでも撃てる状態にしていた。うちの班員達随分と血の気が高くないか?

 下手に何もしないよりは、良いのか。

 そして、正面から出て行き盗賊の(かしら)と思われる男に銃を向けた。


「そこまでだ。先程までの盗賊行為までならば国への通報だけで済んだんだが、国取りしようという発言があった以上流石に見逃すわけにはいかなくなりました。よって、あなた方の身柄は、一時的に我々が確保させていただきます。その後、代わりの部隊が牢まで連行します」


 国の人間だと勘違いしてくれれば良いんだけどな。


「国家の犬風情がふざけんじゃねぇぞ!!」


 上手く誤魔化せたな。


「ふざけているのはどちらかなんぞ一目同然でしょうに?わかったら無駄な抵抗はせず、大人しく武器を捨て投降しなさい」


 ッチ。とその盗賊の頭が舌打ちをした。

 そしてソイツは、馬鹿な事に素直(すなお)に投降をしなかった他の盗賊とともに武器を持って襲いかかって来た。

 

(おろ)かですね……。それほどまでに死にたいのですか?まぁ良いでしょう。ならば私達があなた方の相手になりましょう」


 やっぱりアイツらよりかは手応えが無いな。

 そして私がストレージからあらかじめ取り出していた刀を抜く事なく相手の背後に回り込み気絶させた。


「任務完了っと。おい」


 と近くに居たヤツを手招きした。


「どうかされましたか?」

「悪いんだが支援局現場支援課に連絡して、この者達の連行とここにある物品などの回収。そして、戦闘の痕跡も消しておくようにと」

「了解です」


 戦闘の痕跡とは主に、この任務中の目撃者がいないかの調査と拳銃から排出された空薬莢(からやっきょう)の回収である。


「お待たせしました。現場支援課です。今回の内容は、確保した者達の連行と目撃者の有無の調査そして、この現場の戦闘痕跡を消すこと。で、間違いありませんか?」

「ああ、その通りだ。頼むぞ」

「お任せください」


 それぞれが移動を開始した。さてと、我々は帰還するか。アイツらなら大丈夫だろうし。


「第九班に継ぐ。これより我々は、本部に帰還する。繰り返す、これより本部に帰還する」

「了解」


 その後、我々は本部に帰還した。

 後の報告でわかったことだが、あの時の任務の民間目撃者がいないことが判明して良かったと思っている。

 なんせもしも目撃者ががいた場合その人のその一部の記憶を消去しなければならないし最悪の場合は一回ほとんどの記憶を消してスターズに半ば強制的に入らされてしまう。

 出来ればそんなことはしたくないので正直言って助かった。

 こうして、私の初任務はほぼ問題なく無事に完了した。

 平和主義の日本人なら人を殺す事に凄い躊躇いがあるんじゃないかと思われるだろうが、私にはそのような抵抗は何一つ無い。

 最初の殺しでも躊躇うことはいっさいなかった。

 前世では、日本にとって危険人物だったり国内にいるテロ組織または、そのリーダーなどを暗殺していたため、人を殺すのになんの抵抗も無かった。

『良かった』、『続きが気になる』などと思っていただけたのなら、評価やブックマークをしてくださると、嬉しいです。投稿日時はバラバラですがどうぞよろしくお願いします。

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