70話 リースと攫われた子ども達との再会
子ども達を【ゲート】を使って屋敷の中庭に移動して待機しているように伝えた。
その場で機械戦闘着をから普段着へと【モデルチェンジ】で瞬時に着替える。その光景を見た子ども達は私の姿を見てその姿が予想外だったのか、目を大きくしながら口を開け、呆然としていた。
私はそんな子ども達を中庭に一旦置き去りにして屋敷の中に入り、みんながいる部屋へと向かった。
「あ、お帰りなさい!春人。帰って来たって事は子ども達は助けられたのよね?」
「もちろんだ。今は中庭に待機させてる。リース、約束は守った。なあ、リース。あの子達に会いたいかい?」
「うん!」
「分かった。案内しよう。……分かった、みんなも来て良いよ。だからその目をやめてくれ」
中庭にみんなで移動する。
中庭に向かう途中で、メイドのラナさんとシリカさんと偶々会ったので一緒に行くことになった。任せたい仕事もあったしな。
「待たせてすまなかったな」
「あの、私達は一体どうなるのでしょうか?」
「それに関してだが、孤児院に君達は行くこととなる。ラナさん。このメモに書いてある孤児院に行って、院長に言伝を頼みたい。内容は、シリウスが屋敷の中庭で待っていると伝えて欲しい。あと、出来るだけ早めに来るようにとも伝えて下さい」
「分かりました」
そう言ってラナさんは、孤児院へと向かった。
「リース、君に提案がある。リースさえ良ければこの屋敷で働く気はないか?」
「私なんかが良いの?」
「私の眼には人の能力を調べることができる『鑑定眼』という魔眼を持っている。だからこそ、能力が高い君を手元に置いておきたいんだよ。この屋敷での役職は私の専属補佐官兼屋敷のメイドという身分を与えたいと思ってはいるが、その前に軽くテストを受けてもらって、その結果次第では給金も上げようと考えている」
「分かった。そのテスト受けさせて」
「君は……とその前に、来たようだな」
「旦那様、院長をお連れしました」
「遅くなり申し訳ありません。シリウス様」
「気にしてないから安心しろ、ハダル少尉。すまないのだが、この子以外の子ども達を君のところで面倒を見てくれないか?」
「お任せください。ですが、その子はよろしいのですか?」
「この子はこの屋敷で雇う事にしたからな」
「分かりました。では、この子達は私の孤児院にて引き取らせていただきます」
「ああ、頼んだぞ」
「了解」
そう言って、子ども達を連れて孤児院へと行った。
子ども達を見送った後、部屋に戻ってテストの準備をしている間に勉強ができるように範囲の参考書を渡す。テストは、国語、数学、法学の3つだ。テストを作成している間の勉強時間は自由だが、テスト解除3分前になったら参考書は回収、その後からの勉強時間は10分間とする事とした。
「リース、このテストの結果次第で君の給料が上がるか、そのままかが決まる。だからこの短時間でどれだけ問題が解けるかが鍵になる。期待しているよリース」
「はい!」
参考書を渡すと、リースは早速勉強を始めた。さてと、私は私で問題を作るとするか。
問題自体ならばそう、時間は掛からないのだが、リースの勉強時間の事を考えて、敢えてゆっくり作成したので問題のミスなんかはない事は何回も確認して確認済みだ。
そして、作成したテストをリースのいる部屋へと持って行き、参考書を一旦回収する。
「これよりテストを開始する。準備はいいか?」
コクリとリースが頷く。
「始め!」
一教科目の国語のテストを開始した。
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