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異世界転生術師  作者: 青山春彦
第7章 日常?
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68話 子ども達の行方

「せっかく、街に来て悪いんだけど、今から開く【ゲート】でその子を連れて屋敷に戻っていてくれないかな?私は私でやる事があるから」


 そう言って【ゲート】を開いて後、リースに声を掛ける。


「大丈夫だ。その子達は私達が必ず助ける。安心しろ君が心配することは何もない。ただみんなと待っていれば良いだけだ」

「お願い、みんなを助けて!!」

「ああ、私に任せろ」


 私はそう言い残し、ある所に【テレポート】した。


「お久しぶりです。陛下」

「久しぶりだな。春人殿」


 そう。やってきた場所はベルンガ国王の所だった。


「して、今日は何の用だ?」

「実は話がありましてね」

「なんだ?」

「約3日程前に発生した浮浪児集団誘拐事件についてです」

「そんな報告は受けていないが……。我々が知らないだけで、スターズは知っているのか?」

「いいえ、残念ながらこの事件を知ったのも、偶然路地裏で襲われていた少女を助けて、その少女が話してくれたことがきっかけで判明した事件なんです。今現在はスターズが拉致したと思われる馬車を捜索中です」

「それで、ここに来た理由はなんだい?」

「スターズ五星使徒(ペンタグラム)第2席シリウスとして、ベルンガ国王に対して本事案に対し、協力要請をします。内容としては、我々が確保した者達をベルンガ王国の法に則って裁く事と、この確保した者の護送担当は、ベルンガ王国第一騎士団としたい。頼めるか?」

「分かりました。すぐに出来るよう待機準備をさせよう」

「協力感謝します。ベルンガ王」

「そして、裏ではスターズが動きますが、表向きには、私が神級魔術師として捜査を行っている事とします」

「待て待て。春人殿いや、今はシリウス殿か。神級魔術師と公表する気なのか?」

「私はべつにベルンガ王国に仕えている訳ではありませんし、本来なら私は神級魔術師だとバレてもそこまで気にしません。今まで公表してこなかった本当の理由は、私が神級魔術師だとバレてしまうと、馬鹿な貴族連中が私を利用しようと、今一緒にいる仲間に何をしでかすか分かったものじゃありませんし、色々と面倒ごとが増えそうだったので公表をしてきませんでしたが、今は他国のゲス貴族にまだ幼い子ども達が奴隷として売られようとしているのです。神級魔術師なんて気にしている(ひま)はありません」

「そ、そうか。シリウス殿が良いのならいいんだが」


 そして、この場を去ろうとした時、ベルンガ国王から思い出したかのように話してきた。


「あ、忘れる所だったが、先月フルア魔法王国にある魔法協会本部から連絡があって、今月から登録ならびに更新をする者には各階級のライセンスカードを導入する事になってな。春人殿の分は既に準備しておいた。これに春人殿の魔力を流し込むと、そのライセンスカードに刻印された特殊な刻印魔法によって春人殿の情報が映し出される仕組みになっているそうだ」


 そう言ってベルンガ国王から渡されたのは、プラチナで作られたカードだった。

 言われた通りにカードに魔力を流し込むと、左側には私の顔が映し出され、右側には上から順番にこう表示されていた。


【名前】望月春人

【階級】神級魔術師

【別称】─────

【種族】エンシェントヒューマン

【性別】男性

【年齢】327歳


 私の魔力だけでこれだけの情報が分かるとは……思っていたよりもフルア魔法王国の魔道具の性能技術はかなり高いようだな。

 懐にしまっていた、財布のカードケースにライセンスカードを入れて再度懐にしまう。


「春人殿。最後に気になっていた事があるのだが良いだろうか?」

「ええ、構いませんよ」

「例の拉致事件の際に話していて気になった事があったのだが、ここ王都マナフィアスには(いく)つか孤児院があるのだが、そこにはまだ、余裕があったはずなのにそこまで浮浪児が多いのが少し気になったな……」


 ベルンガ国王がそう言って手を2回叩くと、突如カメレオンの諜報員が天井裏から現れた。

 

「孤児院への基金管理していたのは誰だ?」

「……ベルセルク子爵です」

「そこのカメレオン。今ベルセルク子爵と言ったか?」

「はい」

「どうかしたのか?」

「ベルセルク子爵はスターズの捜査対象になっています。罪状は2つ。1つ目は、横領罪(おうりょうざい)。おそらくこの横領は孤児院への基金だと思います。問題は2つ目です。2つ目は、ベルンガ王国に対するテロ等準備罪です。こっちが今我々スターズがベルセルク子爵を捜査している罪状です。ベルセルク子爵は、隣国ヴァース帝国に国家情報を流している疑いがあります。それと、横領に関する証拠は既に我々が持っていますので、ベルセルク子爵の拘束は我々に任せてもらってもよろしいですか?」

「ああ。だが、ベルセルク子爵の身柄はこちらに引き渡してもらえないだろうか?」

「……分かりました。今回に関しては貴方のお力をお借りするので、構いませんよ。ただし、こちらの状況によってはベルセルク子爵の身柄は回収する事になりますがよろしいですね?」

「ああ、それでいい。よろしく頼む」

「こちらこそ。では、私はこれで失礼します」


 【テレポート】を使って、ベルンガ支部まで行き、ある程度の情報を入手してからこの王都にある3つの門うちの南門へと向かう。

 そして、ある門番に話しかける。


「少しよろしいですか?」

「はい。なんでしょう……て、春人さんじゃありませんか。門に来るなんて珍しいですね」

「カイゼフさん。今日は少しお話があって来ました」


 そう。私が話しかけた門番は、ここの門番の中で唯一親交のあるカイゼフだった。

 そして、私は神級魔術師のライセンスカードを見せて、真剣な声で話を続ける。


「神級魔術師として、ベルンガ国王の捜査協力により捜査を行っています。ここの責任者はどちらにいますか?」


 カイゼフもライセンスを見ると、大体の事を察したようで、笑顔だった表情が真面目な表情へと変わり、私の質問に答える。


「隊長は、今門内にある隊長室にいらっしゃいます。私でよろしければご案内します」

「助かります」


 カイゼフに隊長室へと案内され、入室許可が出て中に入る。

 私が中に入ると、私がその隊長に用事があるとだけ伝えると、すぐに自分の持ち場へと戻って行った。

 それと、話は変わるが、入ってすぐにここの隊長が女性だった事に驚いた。

 その人は、(りん)とした女性といった感じだった。

 貴族など、血統主義が多いベルンガ王国騎士の中では、珍しいタイプだと思った。


「私がこの門の警備隊長を務めている、イオリナス・リマです。それで、私に用事とは一体何でしょうか?」


 私は神級魔術師のライセンスカードをイオリナスに見せると、驚いた表情を見せるがその表情はすぐに凛とした顔へと戻った。


「神級魔術師様でしたか。……改めてこちらへはどのようなご用件でしょうか?」

「3日程前に発生した浮浪児集団誘拐事件の捜査をしています。実行犯の2人組は現在拘束済みですが、拉致された子ども達の行方は現在分かっていません。そのため、この門から出た荷馬車を調べています。なので、ここを通過した荷馬車の通行リストとその確認証を見せてもらえませんか?」

「ええ、構いませんよ。少々お待ち下さい」


 イオリナスがそう言って一旦部屋から出て、少ししてから荷馬車の通行リストを持って戻って来た。


「こちらが、3日前の通行リストです」

「確認します」


 通行リストを一つ一つ確認していく。すると、怪しいものが連続で続いていた。

 それの代表者を確認すると、全部同じだった。

 その記載内容は、犯罪奴隷の子どもの移送と記載されていた。

 国際的に犯罪奴隷の子どもも犯罪奴隷として登録する事となっている。その理由としては、犯罪を犯すと、子どもも悲惨な目に遭うという忠告であり、その目的は犯罪者を減らすことにあった。

 だから犯罪奴隷の子どもの移送に関してだけならば、特に問題はないとは思うのだが、私が気になったのは、リースから聞いていた子どもと特徴が一致していた子どもが多く、それに拉致された人数と移送されている人数がピッタリ一致した。

 おそらく、この奴隷商隊が子ども達を拉致しているのは間違いないだろう。

 そして詳しく調べた結果、その奴隷商隊が向かったのが、ネビリス帝国だということが分かった。

 やつらの行き場所分かったし、もうここにいる用はもうない。


「ご協力ありがとうございました」


 そう言って私は一旦、ベルンガ支部に戻って詳しい場所が分かるまで待つことにした。

『良かった』、『続きが気になる』などと思っていただけたなら、評価やブックマークをしてくださると、とても嬉しいです。投稿日時はバラバラですが、どうぞこれからもよろしくお願いします。

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