表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生術師  作者: 青山春彦
第7章 日常?
65/176

65話 タルタロスの実験

 バルハラン王国から屋敷に戻って来てから2ヶ月が経ち、私達はベルンガ王国とバルハラン王国の同盟を成立させたのに大きく貢献したのと、両国の推薦によって、Bランクへの昇格とドラゴンスレイヤーの称号がギルドから送られていた。

 そして現在、私とエリアとトワの3人で依頼を受けに来ていた。ちなみにあとの残り3人は体調不良(あの様子だとおそらく月経(げっけい)だろう)のためしばらくあの3人は仕事を休みにした。

 そんな中、依頼の掲示板を3人で見ていると後ろから図体のでかい男2人組に声をかけられた。


「ガキが邪魔なんだよ!」

「すまんな。だが、後から来ておいてその言い草はどうかと思うぞ?」

「なにガキが一丁前(いっちょまえ)に逆らってるんだ!!だが、俺たちもそこまで小さくはねぇ、だからよぉ。そこの女どもを俺らに数日間貸してくれるんなら許してやっても良いぜ?」

 

 その時、その発言に私はキレる。

 そして周りも「アイツら終わったな」といった声がちらちらと飛び交っていたが、その声が私には聞こえてはいなかった。

 そして、蹴りを一撃思いっきり()らわせて3mほど離れたテーブルまで飛んで行きそのテーブルを破壊した。

 残りの男も剣を抜いて襲いかかって来たが、常人には見えない速さで刀を抜き、そしてヤツの剣を切り刻んで、やつが切れた剣に動揺(どうよう)している間に発勁(はっけい)で同じ方向に吹き飛ばした。


「おいお前ら、今回はこれで勘弁してやるが、もしこれ以上私の仲間に手をだそうとするのであればどうなるか分かるな?」


 そう言って私はギルドカードを見せる。


「び、Bランクだと!?それにそのマークはドラゴンスレイヤー!?」

「その通りだ。もし私の仲間に手を出してみろ、その時はこの世の地獄を見せてやる。それと、私の仲間も私と同じBランクのドラゴンスレイヤーの称号持ちだから意味はないと思うぞ。わかったらとっととこの場から立ち去れ!」

「「は、はい!すいませんでした〜!!」」


 そう言いながら男達はギルドから立ち去って行った。

 そして私の攻撃によって壊してしまったテーブルを【修復(リストア)】で修復させてその場にいた人達に謝る。


「迷惑をかけてしまってすまなかった」

「気にすんな。それよりも気をつけた方が良いかもしれんぞ」

「どうしてだ?」

「アイツらは、此間まで隣町のギルドで活動をしていたドクヅメていうパーティなんだが、自分達をこけにした奴らは手段を選ばないと聞くから念のため注意した方が良いぞ」

「そうか、情報ありがとな。今の情報のお礼と迷惑料という意味で今日は、私が全部支払おう」

『ヨッシャアーー!!』

「飲むぞ飲むぞ!」

「兄ちゃん気が効くじゃねーか!」

  

 私が代金を支払うと言うと、全員喜んで酒の注文などをし始めた。

 そして度掲示板を見て依頼を決めた後、ギルドを出てその内容の目的地へと向かった。

 今回受けた依頼は、マジックディアーと呼ばれる魔物で、その名の通り、魔物の中でも数少ない魔法を使う魔物である。

 コイツの特徴は、魔法を使うこと以外にもあり、普通の鹿に比べて(ツノ)が異様に長くなっている。

 コイツは魔法が使える事もあって、倒すのに少し苦労した。普通に倒すだけならそう問題はないのだが、コイツは魔法を魔石無しで使えるため、宮廷魔術師や研究者などが研究のためにコイツを全身欲しがる。

 角だけなら報酬分しか貰えないが、全身ならば報酬分プラスその2倍の額が貰える。

 そのため、なるべく全身を傷付けずに倒すのに少し苦労した。

 そしてその帰り道で、面倒な奴らに絡まれた。


「よう、さっきは世話になったなぁ」

「さっき言った事をもう忘れたか?これ以上私達に関わるのであれば、容赦はしないぞ?」

「それがどうしたんだ?いくらBランクのドラゴンスレイヤーでもこの人数相手じゃ敵わんだろ」


 (あわ)れだな。その程度の数で私に敵うとでも思ったのか?そうなの思うのであれば本当に哀れだな。

 そこにいた人数は、ドクヅメのメンバーだと思われる者が18人、それに雇われたと思われる傭兵が20人、その他の(あら)くれ者などが10人。計48人といったところか。

 たしかに普通の人間だったら勝つのは難しいだろうが、私にとってこいつらはひよっこにすぎない。

 そいつらは全員明らかに殺意を持って武器を(にぎ)っていた。


「ちなみにこいつらは全員、お前に何かしらの(うら)みがある奴らだ」


 改めてそいつらの顔を見てみると、アバリアに初めて来た時に路地裏でアイリスとトリスに(から)んでいたチンピラ2人やその他にも私が殺さなかったチンピラ共がいた。

 せっかく殺さなかったというのに。敵対するのであれば……殺す!!


「今なら降参しても良いぜ?」

「舐めるなよ、小僧。エリア、トワは私の後ろに待機。こいつらは全員、私が(ほうむ)る。2人はこれから起こることはあまり見ない方が良い。君達が見るような光景ではないからな」

「わ、分かりました」


 2人が目を(つむ)っているのを確認して、(ほとん)どを斬り殺した。


「テメェ、正気か?本当に殺しやがった……」

「散々忠告して無視したんだ。もうお前達にはここで死んでもらう。もう、生かさない。精々長く、そして苦しみながら死ぬが良い」

「俺は雇われただけなんだ!頼む!命だけは助けてくれ!!」

「駄目だ。仕事を受けた時点でもう、お前の運命は決まっていたんだよ。まあ、その運命ももうここで終わりだがな」

「クソッ!死ねやこのくそったれが!!」


 そう言いながら剣で斬ろうとして来たが、私は逆にそいつの右腕を刀で一瞬で斬り、そいつが持っていた剣で更に膝関節のところで足を切断する。

 すると、そいつは斬られた事に気づくや否や(おぞ)ましい悲鳴をあげた。

 そうしているうちに逃げ出そうとしていた奴がいたが、それを私が逃すはずがなく結界を張り、逃げ出せないようにする。

 逃げ出せない事に気づくや、やけになったのか私に一斉に攻撃をして来たが、私はそいつら全員を一刀両断(いっとうりょうだん)して殺した。

 そうして残ったのは、ギルドで私達に絡んで来たドクヅメのメンバーの2人だけとなった。


「な、なんでだよ!?どうしてこうなったんだ……」

「お前達がこんな愚かな復讐などと考えなければ、少なくともお前達は死なずに済んだのかもしれんな。だが、もう後悔しても遅い。お前達にはこれから永遠たる地獄の苦しみを味わってもらう。本来今から使う魔法は、こんなところで(お前達には)使う魔法ではないが…私の怒りを買ったという事で、永遠と苦しみの中で生き続けるが良い。神級魔法……【タルタロス】」


 この【タルタロス】とはギリシア神話(しんわ)を元にして魔法創造で作った、オリジナルの神級闇属性魔法だ。

 そして、この【タルタロス】を発動させると同時にあたり一帯が暗闇に包まれ、その中に大扉が現れ、その扉が開くと2人がその扉に吸い込まれ始めた。

 2人は必死に抵抗していたが、最後には中から手が現れて、2人を引き込んで2人が中に投獄(とうごく)されると、その大扉は閉じて、やがて暗闇も夕焼けに変わった。


「は、春人さん……。最後のあれは一体なんだったのですか?」


 エリアがそんな事を少し怯えたように尋ねてきた。


「あれは神級闇属性魔法【タルタロス】だ。【魔法創造】で創った私のオリジナル魔法だよ。能力は、敵を亜空間に閉じ込め、永遠の生き地獄を与える事だな。まあ、この魔法は初めて使うから実験の意味もあったが、上手く発動したようで良かったよ」

「なんというか、その、恐ろしい魔法ですね……」

「魔法だけでなく、春人様自身も恐ろしい気もしますが……」


 2人共少し好き勝手言い過ぎじゃないか?まあ、べつに良いけどさ。


「まあ、それはともかくとして、この死体は誰かに見つかる前にさっさと片付けるか」


 金品(きんぴん)はこっそりと【ストレージ】に収納した後、死体を全て【デリート】して跡形もなく消した。


「さて、今ここで起こった事は誰にも言わないようにね。もちろん他の3人にも」

「…分かりました」

「ならば良い。それじゃ、もう夕暮れ時だから早くギルドで依頼完了の報告なんかを済ませたら家に帰ろうか」

「そうですね。クリスさんの料理が冷めてしまっては申し訳ないですしね」

『良かった』、『続きが気になる』などと思っていただけたなら、評価やブックマークをしてくださると、とても嬉しいです。投稿日時はバラバラですが、どうぞこれからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ