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異世界転生術師  作者: 青山春彦
第6章 王都マサラ
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61話 銃と射撃訓練

 朝、朝食を済ませようと城の食堂へと向かうと、そこにはたまたま遅く起きた、エリアとトリスがいた。


「おはようございます。春人さん」

「あ、おはようございます。春人さん」

「おはよう2人共」


 朝食を食べ終えてから2人に今日予定が空いているか聞いたところ、2人共予定が空いている様なので一緒に出かける事にした。ちなみにアイリス、トワ、信女はバルハラン王国騎士団とベルンガ王国騎士団の合同訓練に混ざって参加するそうなので、今回はエリアとトリスと私の三人で出かける事になった。

 まあ今回の目的は、この2人の武器の事だからかえって都合が良い。

 森の中ならば誰にも邪魔されずに武器製作などが出来ると考えて、精霊の大森林の奥の方へと向かう事にした。もちろん、途中までは空間魔法の【ゲート】を使って向かった。


「さてと、今から君ら後衛組の武器製作をする」

「あの、武器といっても私達が使えるのは限られると思うのですが?」

「ああ、エリアの言う通り君らに剣を渡しても意味はあまりないだろう。だから今回は、これを渡そうと思っている」


 そう言って私は、懐から銃を取り出した。


「そ、それを私達に渡しても良いのですか!?」


 そう言って、トリスが驚いた表情を見せた。 


「問題ない。既に許可は取ってあるし、それに君達はスターズの最高幹部である私といるという観点から許可がすんなりと出た。だから君達が銃を携帯(けいたい)していても問題ないというわけさ」

「な、なるほど……」


 その時エリアとトリスはそれで良いのだろうか……?と思っていた。


「とりあえず、この中から好きなデザインのを選んでちょうだい」

「分かりました」


 そう言って私はスマホを取り出して、銃の種類がいろいろと載っているサイトを見せる。

 トリスが選んだ銃は、カール・ワルサー社が開発した自動拳銃である『ワルサーPPK』で、エリアが選んだ銃は、あるグロック社が開発した自動拳銃である『グロック17』を選んだ。

 この二人には、実弾17発+マガジンに入れた17発×4の他、ゴム弾を入れた17発入りマガジン×3をそれぞれに渡した。

 ちなみにだが、流石にこの量は嵩張(かさば)ると思ったので、【ストレージ】を付与(エンチャント)したネックレスを渡した。


「「ありがとうございます。春人さん!」」

「どういたしまして」


 この2人に渡したネックレスには、【ストレージ】の他にも色々な機能を搭載(とうさい)しているのだが、それは使ってからのお楽しみという事で。


「あ、そうだ。せっかく人のいない森の奥まで来たんだから、射撃訓練もしていこう。実戦でいきなり使ってもある程度なる慣れていなければ反動がキツイと思うしね」

「それほどまでに、反動が凄いのですか?春人さんは簡単に撃っていますけれど……?」

「私の場合はかなり慣れているからね。拳銃程度の反動じゃびくともしないさ。分かったら訓練に取り掛かろうか」


 【創造】を使って、簡易射撃訓練場(かんいしゃげきくんれんじょ)を即座に創り、的の前に立たせる。


「まず、構え方なんだけども、このようにしてトリガーを引くほうの手を銃に添え、親指と人指し指の指間部のいちばん深いところにグリップの後部をあてがう。次に、グリップしている手とは反対側の手は、グリップ側面に隙間ができないように手のひらをしっかり添える。銃を支える指すべてに隙間ができないように揃えて、サポートハンドもできるだけ上のほうを握る。そして、両手でグリップを下方向に絞り込むような感覚で握るとブレが抑えられる。グリップの下のほうを握ると、手とグリップの間に隙間ができてしまい、しっかり握ることができないことから銃が暴れてコントールしにくくなる。さらに反動も抑えることができなくなってしまうため、注意が必要だよ」

「こ、こうですか?」

「そうそう、そんな感じ。2人共問題なさそうだし、次の射撃に移ろうか」

「は、はい!」

「まず、可能な限りフレームの高い位置を握り、親指のつけ根と中指がフレームの高い位置に密着していることを確認する。ちなみに、このハイグリップは重要で、命中精度向上、速射性向上、作動不良防止に影響するから注意するように。そして、反動は銃身で発生し、発射時に手首を支点にして跳ね上がる『マズルジャンプ』という現象が起こるからそれを最小限に抑えるには、銃身からこんな感じに支点までの距離が可能な限り短くなくてはならない。低い位置でグリップすると激しくマズルジャンプするため、フレームの後退量が大きくなり、これがスライドの後退を相殺することで装填不良(そうてんふりょう)が起こりやすくなる。今言ったのはあくまでもさっき説明した狙い方の補足説明も含めたおさらいだ。今度こそ射撃する時のポイントを説明する。このトリガーガード内に指を入れるのは射撃するときだけだ。指先をトリガーガードに乗せる方法は安全ではなく、タクティカル・シューティングではトリガーを引くまでの反応が遅くなるのでお勧めしない」

「あ、あの。タクティカル・シューティングとは何ですか?」

「タクティカル・シューティングは、素早い反射動作よりも戦術や注意力が重要となるって感じかな」

「そ、そうなんですね……」

「続けるよ。銃の中心線が手首を通るようにグリップし、親指の付け根で反動を受けないように気をつける。次に右手でグリップをして、次に左手の掌低をグリップに密着させ、右手と同様に左手も可能な限りフレームの上の方をグリップする。左人差し指はトリガーガードの下に押し付けられる。左親指でフレームを押しすぎると銃口が右へ動きやすくなるため注意が必要となる。と、長々しい説明はここまでにして、実際にやってみるか」

「それじゃあ、ヨーイ テ!(用意 撃て)


 その掛け声と同時に銃に入っていた全ての弾が無くなったみたいで、撃たなくなったので、人型の的を手前にあるスイッチを押して手前まで移動させて確認する。

 トリスの命中率は普通よりも少し良かった程度だったが、エリアは全弾ともに、急所を確実に射抜いていたので驚いた。まあ、エリアは弓も元々上手かったから同じ的を狙い撃つという接点から、納得いく事はいくけれども。


「2人共射撃技術は問題ないね。特にエリアは素晴らしいと言っても過言ではないほどの腕前だ」

「ありがとうございます!」

「次は動く標敵に対する射撃訓練だ。これは実戦により近づいけた訓練だからこれが当たらなければ、実戦でも当たらないと思って欲しい。ヨーイ テ!(用意 撃て)


 それからも何回か途中休憩を挟みながら射撃訓練をやって、夕暮れが近づいた頃に終わった。


「今日はもう城での晩御飯の時間は過ぎてるからどこかで食べて帰ろうか」

「はい。でしたらこの国の郷土料理(きょうどりょうり)のオーメンというのを食べてみたいです」


 そう言ったのはトリスだった。


「分かった。なら今日はそれを食べに行こうか」


 そう言って、マサラの人目につかない路地裏に【ゲート】を開いて向かった。

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