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異世界転生術師  作者: 青山春彦
第4章 ベルンガ国王暗殺未遂
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39話 不死生物と創造

「えーと、今回の依頼ってなんだったけ?」

旧王城跡地(きゅうおうじょうあとち)に住む魔物の討伐です」


 私の問いかけにトワが答える。


「だよね。それにしてはやけにアンデット系やウルフ系が多いな。ここは二手(ふたて)に別れよう。まず、あのグレーターウルフをアイリスと信女そしてトリスが、で、こっちのデュラハンやレイスは私とトワで相手をする」

「そちらがやけに不利だと思うのですが?」

「問題ない。それに必然と私はアンデットの方に回らなくてはならない。それと、私の【ストレージ】の中にも対アンデット用の武器があるからこっちの事は心配せず、そっちはそっちに集中してくれ」

「わかりました」


 そもそもこのレイスとデュラハンについてだが、まずレイスは、ゴースト、ファントムなどと同じく、実体(肉体)のない不死生物(アンデット)である。次にデュラハンは、「首なし騎士」とも呼ばれ、文字通り首の無い騎士の姿をしている。

 まあ、今はこんなことどうでもいいか。

 そして、二手に別れて私とトワはデュラハンの所へと向かう途中で刀とホルスターにしまっているベレッタ 92FSを【ストレージ】にしまい、代わりのH&K P2000をモデルとした霊銃(れいじゅう)を取り出す。

 この霊銃とは、霊力を込めた霊力部品で作った銃のことであり、その銃の弾丸をも専用の物でなくてはならず、さらにその使用者が霊力を流し込むことによって威力は変わってくる。

 元の世界でも時々、遠距離からの攻撃方法としてたまに使っていた、霊力を利用した銃であるため(あやかし)にも絶大な効果がある。

 もちろん、アンデットもまた同様である。

 そして、銃に流す霊力を増やして撃つ。

 すると、撃たれたレイスは消滅しデュラハンは(よろい)の内部が消滅して鎧だけが残った。


「よしっと、そっちも終わったみたいだね」

「なんとか片付けたわよ!ったく100匹近くいたわよ!!」

「妙だね、それは……いくら群れを作るウルフ系の魔獣と言ってもいくらなんでもそんな数で群れる事は普通だったらあり得ない。もしかたらこの辺で何かあったのかも知れない。ギルドに戻ったら念のため報告をしておいた方が良いかも知れないな」

「ですが、ここが王城跡地と考えると、ここはクラウディウス大公爵に報告するべきではないですか?」

「確かにトワの言う通りなんだが、報告をしたとしても初期調査の場合は、冒険者ギルドで調査隊を編成して調査を行うから、ギルドに直接報告した方が早いし、もしギルドの調査で何か異常が見つかったら国の方で調査を進めることになっているから大丈夫だと思うよ」


 すると突如、どこからか『ぐぅううううーー』という音が聞こえてきた。

 思わずその音源の方を見ると、信女が顔を赤くしながら腹を押さえていた。どうやら空腹の様だな。


「そろそろ昼だしあそこの開けたところででも食べようか」


 べつにこのままでも良いかと思ったけれども、せっかくの食事なんだから、ゆっくりとくつろぎながら食べたいと思い、無属性魔法のひとつ【創造】を使って丸テーブルと人数分の椅子を創造した。

 この【創造】などの様に一部の無属性魔法はなぜか、英語ではなく日本語なのだ。不思議な物だな……。

 あっという間にこれらを作ったことにトワ以外の三人が驚いていた。


「一瞬でテーブルと椅子が!?どうなってるの!?」

「すごいです……」

「春人殿は本当に規格外ですね……」


 アイリスはかなり戸惑っていたが、トリスと信女は驚いてはいたがアイリスに比べるとかなり落ち着いていると言える。


「これは私の生産系の無属性魔法のひとつ【創造】だよ。この魔法は便利な反面、能力的に神級魔法扱いになってしまうからあまり大勢の前では使いたくない魔法のひとつでもあるけど、ここなら人が少ないしせっかくの食事なんだからもっとくつろぎながら食べたいだろ?」

「まあ、それはそうだけど……。でも良かったの?」

「? 何が?」

「だから、そんなすごい神級魔法を私たちに見せて持ってことよ。本来そういう魔法って見せないものじゃないの?」

「なるほど、確かに普通ならそうかも知れないな。でも、君たちの事は大切な仲間だからこの程度なら全然見せても問題ないよ。仮にもし、君たちと敵対するとしても奥の手くらいいくらだってあるし、それによほどでない限り君たちと敵対する事はないだろ?さてと、そんな事はどうでも良いとして、そろそろ食べようか。信女も早く食べたいみたいだしね」


 そう私が言うと信女は、少し照れ臭そうにあははと笑いながら答えた。

 そして、椅子に座りテーブルの上に弁当を置いてみんなで世間話をしながら食べる。

 本来なら周りの景色を楽しみながら食べたかったのだが、残念なことにここは王城跡地。周りにあるのは見渡す限り、崩れた瓦礫(がれき)の山だけでとてもくつろげる様な景色ではなかった。

 そんなことを呑気に考えていたが、この時の私は知る由もなかった。

 まさかアレがこの近くに封印(ふういん)せれていた事に。

 そして、それを私たちが解いてしまう事にも……。

『良かった』、『続きが気になる』などと思っていただけたのなら、評価やブックマークをしてくださると、嬉しいです。投稿日時はバラバラですがどうぞよろしくお願いします。

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