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異世界転生術師  作者: 青山春彦
第13章 建国
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123話 省庁建設と暗黒群

 城が完成した翌日、城から出て城周辺の設備を整えることにした。まずは国際交流に必要な外務省のを造るか。日本と同じ感じでいいだろ。そう思いながら外務省の完成図をイメージしながら【創造】で創造しながら造る。

 これで外務省は完成っと。次は国防のための防衛省だな。せっかくの機会だから防衛省ではなく、国防省にしようかな。見た目は防衛省と同じようにするけども。さっきと同じように完成図をイメージしながら【創造】で創造しながら造る。国防省もこんなもんで良いかな。でも対航空兵器なんかは設置しておきたいな。

 それからも各省庁を造ったりしたが、警察を最初は総務省の管轄にしようかと考えたが、警察庁を省にして警察省にしようかと思う。外観は警視庁と警察庁の庁舎を繋いでひとつにしたような形にするか。

 その後も各省庁を造っていき、大体の省庁は完成した。


「すごい建築施設ねぇ」

「この国の政治や経済、治安を守るための国家施設であるのと同時に国の象徴のひとつにしたかったから、スターズの建築物やその技術力の応用で造ってみた」

「スターズの施設って凄いわよね」


 アイリスがそんなことを言うが、その施設に少しだけだが、私が地球から持ち込んだ技術も存在している。 

 

「スターズの施設の大半は、アバロント文明時代の技術を使って造られているものが多い」

「それって今じゃ失われた技術じゃない!?」


 マリンが驚く。マリンは確かアバロント文明のことを調べたりもしていると以前レベッカ名誉子爵から聞いたことがあったな……。

 私が初めてスターズ本部を見た時もかなり驚いたし、それにアバロント文明なんて文明のことは当時は知ってるわけもなくかなり驚いたものだ。それに、私のような異世界人も時々いたようだし、そいつらの影響も多少はあるだろう。少なくとも料理に関してはかなりのものだったな。

 そういえばマリンは、バルハラン王国の大使って身分だから一応バルハラン王国大使館も何処かに建てておくか。その他にもベルンガ王国大使館とヴァース帝国大使館も同時に建てた方がいいだろうな。

 そんなわけで大使館区画という区画を設けることにした。一応この区画には世界中のほぼ全国家の大使館が入るようになっている。

 バルハラン王国大使館の中に入ろうとすると、突然ディアボロスが転移でやって来た。


「春人様、失礼致します」

「何のようだ」

「先程、春人様に謁見をしたいと申している者達が城におります。ひとまず謁見間にて、待機してもらっております」

「その謁見を申し出ている者達は何処の者達だ?」

「は。スターズの者達です。なんでも、アルマー王国支部のことでお話があるとのことです」

「そうか、わかった。今向かうからその者達には少しの間待っているように伝えてくれ」

「かしこまりました」


 ディアボロスが転移で城に戻る。


「というわけで、すまんが今日はここまでだな。あとのことはアイリスに任せる。このまま外にいるのなら2人一緒にいてくれ。まだ大使として登録してないから身分を証明する者が必要だからな。アイリスといれば大抵は大丈夫だろう。あとのことは頼んだぞアイリス」

「分かったわ」


 私も城まで転移して戻る。

 城に戻りすぐさま、謁見用に作るように言われていた服に着替える。見た目は、スターズの制服……言ってしまえば軍服のような見た目だ。ただし、色は黒に金メッシュの入ったものであり、その上には黒のマントを羽織っている感じだ。

 そして、着替え終わった私はすぐさま、謁見の間に入り玉座へと座る。

 私が玉座に座るのと同時にスターズの全員が跪く。


(おもて)を上げよ」


 私の言葉に合わせて面を上げる。


「今回、どのような用件でここに来たのか、聞かせてもらえるか?」

「はっ。我々はスターズ本部よりアルマー王国支部の配属命令に従いこちらへと参りました」

「そうか。それにしてもまさかお前がアルマー王国支部の支部長となるとはな。リリー」

「はい」

「それにしても久しいな。まさかあのキャリア養成訓練所の訓練過程をすべて突破するとは驚いたな。それも誰ひとり欠けることなく全員がとなってはますます驚いたぞ」

「皆、シリウス様の配下となるこの時を心待ちにしておったのです」

「リリー。君が支部長ということは、君の階級は少将か?」

「あ、いえ。私の階級は特佐です」

「ちょっと待て!?特佐の階級では支部長の役職には就けないはずだろ?」

「元帥閣下や五星使徒(ペンタグラム)のサルガス様達からの特例で支部長となりました」

「そうだったんだな。なあ、リリー。少し良いか?」

「はい。なんでしょうか?」

「実はだな…王国支部を我が国の暗部としても活動してもらいたいと思っている」

「流石にそれは本部でも許可が下りないと思うのですが……」

「私直属なんだから問題ないと思うのだがな。少し待て」


 私はスマホを取り出し、ソーラルに連絡をする。


『もしもし、どうした春人?』

「突然すまない。ソーラル」

『俺に連絡をして来たってことは、「暗黒群(クラヤミ)」の件だろ?』

「流石ソーラル。話が早くて助かる」

『で?さっさと用件を言ってくれないか?今、あまり時間が取れないんだよ』

「そ、そうか。なら早急に言うと、「暗黒群(クラヤミ)」を我が国の暗部としても運用したい」

『……は?マジで……?』

「私は至って真面目だが?」

『いやいやいや!流石にスターズの支部を一国家の国王の支配下に置くのはまずいだろ!』

「だが、その国王自体がスターズの最高幹部である五星使徒(ペンタグラム)であり、しかもその「暗黒群(クラヤミ)」は私直属の部隊なんだからなんら問題はないはずだ」

『そう言われれば確かにそうだな……分かった。元帥閣下には後で報告しておく』

「ということは、そういうことなんだな?」

『ああ、そういうことだ』

「感謝する」


 ソーラルとの通話を切る。


「あの……シリウス様。どうなったのですか?」

「許可が下りた。よってこれより、五星使徒(ペンタグラム)シリウス直属部隊「暗黒群(クラヤミ)」を、スターズアルマー王国支部およびアルマー王国国王直属特殊諜報部隊「暗黒群(クラヤミ)」として全員を駐屯させる」

『はっ!!』

「これにて謁見を終了する」

 

 謁見の間から出る。

 それにしてもあの時バルハラン王国の村で助けた者達があの訓練過程を一名の欠落なく終わらせたうえに、リリーに関してはもう特佐にまでなっているのにはかなり驚いたな。

 だが、新たに暗部ができたとはいえ、国としてきちんと機能できるかと言われれば、今のところはまだ国としては機能できてないな。そのためにも国としての機能が稼働できるための家臣が欲しいものだな。

『良かった』、『続きが気になる』などと思っていただけたなら、評価やブックマークをしてくださると、とても嬉しいです。投稿日時は土・日の予定ですが、ズレて投稿する場合があります。どうぞこれからもよろしくお願いします。

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