112話 反乱終結
朝になり、私達は屋敷の庭へと集まっていた。
「ヴァース皇帝、動ける程度には回復したとはいえ、あまり無理はしないようにして下さいね」
「心配無用だ」
全員揃ったみたいだな。
ちなみに、この場にいる作戦参加メンバーは、私、エリア、アイリス、トリス、トワ、信女、リース、ビエラ、コハク、ヤト&ユカリ、ベルンガ王、アルドー率いる第一騎士団の騎士数名、ヴァース皇帝、テレス、フラーシュ、メリッサ。以上のメンバーで帝都へと向かう。なお、ベルンガ支部の者達は、車両などで移動しているため、夜中に支部を出発している。航空機もとっくに出発している。おそらく、全出動部隊ももうとっくに帝都近くまで来ているだろう。
「それでは、準備はいいですね?【ゲート】」
【ゲート】を潜り抜け、帝都の片隅、高台にある建物の屋上へと出た。
私は、スマホを取り出し時間を確認する。7時58分、そろそろだな。
「ヴァース皇帝。時間です。この紙に書いてある内容を今から皇帝の頭の記憶領域に付与します。その内容をここを見て話して下さい」
「分かった」
「【メモリーエンチャント】」
紙に書かれている内容は、宣戦布告の内容である。そろそろ時間だし、カメラの映像を帝都上空に投影するとするか。
ところが、皇帝が私に待ったをかける。
「ん?ちょっと待ってくれ、春人殿!」
「どうかしましたか?」
「宣戦布告の少し前にある、春人殿に話を振るというのはどういう意味だ?」
「ああ、そのことですか。それは、世間にスターズの存在を公表するということです。そして、スターズがどういった組織なのかも話すつもりです」
「それで良いのか?」
「決定した以上、私がその決定を覆すことは難しいですね。特に今回は、元帥命令もあるのでほぼ確定なんですよ。分かったら準備して下さい。もう時間もないですので」
「あ、ああ」
スマホのカメラをヴァース皇帝に向けながら、懐から取り出した懐中時計で時間を見る。1秒たりとも時間がズレてはならないからな。
《シエラ、放送2秒前に帝都上空にこのスマホの映像を投影してくれ》
《開始2秒前になります。速やかに実行します》
帝都上空には、今スマホで撮影している映像が帝都上空に投影される。
そしてヴァース皇帝に喋るように合図を出す。
『帝都民に告ぐ。余はヴァース帝国皇帝、ラギア・クライン・ヴァースである。此度の反乱は一部の軍の者が暴走したことが発端である。皆に迷惑をかけてしまったこと、深く侘びよう。しかし、それもすぐに鎮圧される。そこで、今回の帝都の制圧に力を貸してくれる者を紹介しよう。望月春人殿だ』
ヴァース皇帝に言われ、スマホをトワに渡す。その瞬間、帝都の中に軍用車両や軍用ヘリなんかが続々と入って来た。予定よりも早く入って来たことに驚いたがすぐに驚きの感情を抑え込む。
そして、ヴァース皇帝のいた位置に私が立ち、話をする。
『ヴァース皇帝に紹介された望月春人だ。私は神級魔術師の中で『魔剣の魔術師』とも呼ばれている。だが、今ここで話しているのは、神級魔術師としての私ではない。皆驚いていることだろう、帝都に入って来たもの。それらに搭乗している者達「スターズ」の最高幹部である五星使徒の一柱としてこの場に立っている。スターズは諜報機関ではあるが、高い戦闘技術や文明の技術力を保有している。そして、今回の帝都内で発生した反乱事件を防げなかったことをスターズでは、重く受け止めた結果、スターズの存在を世間に公表してでもヴァース皇帝の協力のもと、帝都の反乱を鎮圧することを決定した。これより我々スターズは帝都奪還作戦を開始する。だが、ヴァース皇帝に話を続けてもらおう』
そして私は再び、ヴァース皇帝に話の主導権を譲る。
『これより、帝都奪還に移る。帝都内にいる民間人は決して家から出ないように願いたい。そして反乱を起こした軍の者に告ぐ。余に不満を持っていたのだろうが、罪のない民間人を巻き込んだことは許すことはできん。だが、投降は認めよう。今より十数える数える間に軍服を脱ぎ、余に従うのであれば罪の減刑をしよう。ただし、十数え終わっても軍服を脱がない者には容赦はせぬ。今一度よく考えて行動せよ。1……2……3……』
《シエラ。現在の軍属の者を赤、投降兵を青で私の目の前に表示せよ》
《表示します》
映し出されたモニターを確認すると、投降兵の数は増えているが、未だに軍属の者達の数の方が多い。
『9……10。譲歩はここまでだ。これより帝都の奪還を開始する』
上空に投影された映像が消えた瞬間に車両やヘリなどに搭乗していた者達が一斉に降りる。
「軍属の者達には攻撃を行いますがよろしいですね?」
「仕方あるまい。ただし、殺すのはなるべく避けてほしい」
「少し了承しかねますが、出来るだけそうしましょう」
そうした話をしていると、私達の上空に4機のCH-47JAチヌークがホバリングする。それと同時に4機の中から4人がこっちに降りて来た。
その4人は間違いなく五星使徒のメンバーだった。これで五星使徒の全員が集結したわけだな。
「こうして直接会うのは久しぶりだな」
「ああ、そうだな。そして五星使徒の全員が揃うのもこれが久しぶりだな」
「其方達が五星使徒なのか?」
「そいつは誰だ?」
「無礼ですよ!?」
「別によい。彼らからしたら私も民間人同然なのだからな」
「軽く紹介します。まず、左から順番に五星使徒第1席デストロイヤーのサルガス。第3席ブルーミスのアケルナー。第4席キャットアサシンのベラトリックス。第5席ヴァルキリアのカプラ。そして私、第2席ダークロードのシリウス。これが五星使徒のメンバーです」
「シリウス。今、こっちに元帥閣下も向かっている。それまでに片付けるぞ」
「なんで向かっているんだ?」
「ヴァース皇帝と話があるんだとさ」
「な、なるほど?」
「とにかく、俺達も参加して来るからお前は、あの悪魔と例の将軍の方を頼んだぞ」
そう言って、建物から降りてそのまま行ってしまった。
そして、無線ではあちこちから情報が流れてくる。
『こちらシールズ第1部隊、西門制圧完了。また、軍属の者達を拘束』
『ベルンガ支部機動総体。投降兵を拘束完了。帝城前に移動する』
『ヴァース支部了解。速やかに臨時の牢を作成する』
『五星使徒カプラより各作戦部隊に告ぐ。軍属の兵達にも極力殺害は回避されたし。繰り返す。殺害は極力回避されたし』
『シャドウ部隊了解』
『ベルンガ支部作戦部隊了解』
『ヴァース支部作戦部隊了解』
『シールズ総体了解』
『ランス教国支部作戦部隊了解』
『ノーヴェラ王国支部作戦部隊了解』
『ヴァース支部より緊急連絡!反乱軍指揮官の2人を拘束。拘束したのは、第三軍団長コノッソス将軍及び第四軍団長カタコンド将軍』
『こちら五星使徒サルガス。了解、絶対に逃げられないように拘束しろ』
『こちらヴァース支部了解』
あっちの方は問題なさそうだな。それにしても、いきなり指揮官級を2人も捕えるとはな。さて、そろそろこっちもやるとするか。
《召命───雷獣》
《召命───鵺》
《召命───白虎》
《召命───玄武》
《召命───青龍》
《召命───朱雀》
《召命───鬼神》
私が呼び出した妖に全員唖然としていたが、全員我に返った。
そして、その他にも昨日のうちに契約した契約獣達(リザードマン、リザードナイト、グリフィンなど)を呼び出す。
「みんな、準備はいいか?」
「もちろん」
「準備なんて、とっくに出来てるわ」
「いつでも行けます」
「はい!」
「その言葉を待っていました」
「ならば良い。エリア、アイリス、トリス、信女は向こうの方をトワとリースは向こうの方を頼む。あとリース。今回は補佐官としてこの場にいるため、銃の使用を許可する」
「分かりました」
他のみんなも地上に降りて、反乱兵の対処に向かった。私もアイツのところに行くとするか。
アイツがいる帝城へと向かう途中であのアークデーモンが現れた。普通こんなところで切り札を出してくるかね?まあいいか。早く片付けるとするか。
「アークデーモンよ。お前に本物の悪魔を見せてやろう。【闇よ来れ、我が求むは悪魔王、ディアボロス】」
現れたのは、執事服によく見かけるようなネクタイを着けた男だった。ただし、眼は黒いが瞳孔が紅く、背中には漆黒の翼が2枚生えていた。
「お呼びでしょうか?春人様」
「久しいな、ディアボロス。20年振りか?」
「そうですね。それで本日はどのようなご用件でしょうか?」
「あそこにいる上位悪魔を頼めないかと思ってな。私がやっても良いんだが、デーモン相手ならお前の方が適任だと思ったんだが……ダメか?」
「いいえ。久しぶりの仕事に少々張り切ってしまいそうです」
「あまり暴れて周りに被害が出ないようにしてくれよ」
「もちろんです。春人様」
私はそのままクラディールのところまで向かった。
一方、ディアボロスの方はというと……。
「クフフ。この程度の雑魚、春人様のお手を煩わせるわけには参りません。ここで活躍し、再びお側に置いてもらわなくては。さて、さっさと片付けるとしましょう」
ディアボロスは、アークデーモンを一撃で倒し、悪魔の魂ともいえる核を二度と復活出来ないように破壊するのだった。
「待たせたな、クラディール第二軍団長将軍」
「いったい何なんだ、アレは……」
「アレは、お前が呼び出したアークデーモンよりも遥かに格上の存在、デーモンを呼び出すぐらいならこの存在を聞いたことはないか?『原初の七大悪魔』の存在を」
「ま、まさか!?」
「ああ。その『原初の七大悪魔』の一柱である闇の悪魔王こそが、お前のアークデーモンを倒した悪魔の正体だ。そして、アレは私が昔から契約している悪魔の一体だ」
「チッ。だが、それがどうした?こっちにはこの「吸魔の指輪」と「鉄壁の指輪」がある。この2つがあれば私は無敵だ!」
《シエラ、あの「鉄壁の指輪」の効果を製作者権限で解除してくれ》
《製作者権限により効力の解除に成功しました。これにより、クラディールは「鉄壁の指輪」の使用が不可能となりました》
試しに銃を懐から取り出して奴の膝を撃つ。すると、銃弾は見事に膝を撃ち抜いた。その撃ち抜いた膝からは血がどくどくと流れ出た。
「ぎゃあああぁぁああぁ!?なぜ……なぜ攻撃が!?」
「お前の声は私には耳障りだから教えてやる。その「鉄壁の指輪」は元々私が製作した物だ。だからこそ、製作者権限によって、物理攻撃が効くようになったんだよ。分かったら諦めて投降しろ。そうすれば、その傷の治療もしてやる」
「誰が諦めるものか。皇帝は死ななかったようだが、帝国はもはや私のものだ。私が新たなヴァース帝国。いや、オリナ帝国の誕生だ!」
オリナという家名だったのか。いや、今はそんなことはどうでもいい。やはり帝国を自分のものにするのが目的だったか。
それにしても、あの痛がり方でよくもまあ、そんな無駄口を叩けるもんだな。
今回、このクラディールの反乱に加担したのは確か、第三軍団長コノッソス将軍と第四軍団長カタコンド将軍の軍団もだったな。
「もう諦めろ。先程、第三軍団長コノッソス将軍及び第四軍団長カタコンド将軍を拘束したとの連絡があった。これで残るはお前だけだ」
「だからなんだ?それで私が諦める道理がどこにある?」
「そんなことはどうでも良い。拘束させてもらう」
拘束するためにクラディールに麻痺弾を撃ち込み気絶させる。あとは手錠をかけるだけだな。
「よし、これで完了だな。あとは、この2つの指輪を回収するだけだな」
「春人様。アークデーモンが消えました」
「ディアボロスか。ご苦労だったな。アークデーモンに関しては、召喚者のこいつが魔力が流せなくなったことが原因だろう。あとはこっちで処理するからお前はもう戻ってても良いぞ」
「春人様。恐れながらお願いしたきことがございます」
本来、悪魔に仕事をしてもらう時には報酬が必要となる。今回の報酬にはいつも通り魔力をと思ったんだが、他に何か欲しいみたいだな。私が叶えられる範囲なら、今回のこともあるから出来るだけ叶えてやるか。
「私を今後とも春人様のお側でお仕えする許可をいただきたく存じます」
「そんなことがお前にとって本当に報酬となるのか?」
「もちろんでございます」
「そうか。なら、今後ともよろしく頼むぞ」
「はい」
悪魔に関してはもう心配はないだろう。あとの問題は反乱兵だが……さっさと片付けるか。
そうして私が指揮を行い、帝都に残っていたすべての反乱兵を全員拘束することが出来た。残念ながら、全員を生け取りにすることは出来なかったが、ある程度の人数は生きて捕えることが出来た。
そして【ゲート】を開き、ヴァース皇帝たちをこちらに呼び寄せた。
「まさか本当に1人でこれほどのことをやってのけるとは……」
ヴァース皇帝達がそうやって唖然としながら帝都の様子を見ていた。
「それにしても春人殿?あれはいったい誰なのですか?」
「ああ、あれですか?あれはアークデーモンよりも遥か上位の悪魔である悪魔王ですよ」
「悪魔王なんて聞いたことがないのですが」
「そりゃあ、悪魔王の数自体が圧倒的に少ないですしね。まあ、そんなことよりもヴァース皇帝。こいつの身柄は私達スターズが回収させてもらいますね」
「待ってくれ春人殿。クラディール将軍はこちらで断罪させてもらえないだろうか?元々、クラディール将軍は私に憧れ軍に入隊した。だからせめて私の手で終わらせたいのだ」
そう言って皇帝は、私に頭を下げた。……ハァ、仕方ないか。
「分かりました、許可しましょう。ただし、私達も欲しい情報があるので、その情報が入手できるまでは殺さないようにして下さい」
「分かった」
「では、その欲しい情報をまとめた書類がこちらになります。1つでも多く吐き出させて下さい」
「思ったよりも多いんだな……」
その時、他の所での作業を終えたソーラル達が私のところへとやって来た。
「こっちは終わったぜ。あとはそっちだけだな。あ、スターズのことを公表したんだから、スターズの捜査権限や身分証についても公表しておいてくれ。勝手にスターズを名乗って余計な火の粉が飛んでくるのはごめんだからな」
「分かっている。それではヴァース皇帝。帝都民に反乱が終結したことを伝えて安心させてやって下さい」
反乱が終結したことを帝都民に伝えるために、ヴァース皇帝にスマホを構えて、再び映像を流す。
『帝都民よ。迷惑をかけた。既に反乱の首謀者は捉え、帝都は我らの手に戻った。どうか安心してほしい』
私は、気絶した状態のクラディールにスマホのカメラを向ける。
『二度とこのようなことの無きよう、国政などを正すことを約束しよう。いま一度、ここに謝罪の意を示したい。申し訳なかった』
皇帝がカメラに向けて小さく頭を下げる。ここで謝るんだな。30年前に比べて随分と丸くなったもんだな。病にかかってからその苦しみで性格が丸くなったのか?
『そして、今回帝都奪還に大いに貢献してくれた春人殿から話がある』
『私からの話はスターズについてだ。スターズは、存在公表によって、民間人とも捜査の協力体制を築きたいと思っている。そのためにまず、我々が表立って捜査を行うのは、ヴァース帝国、ベルンガ王国、バルハラン王国、アース王国の4ヶ国とする。また、捜査を行う際にスターズの者だと分かるよう身分証を必ず提示する。その身分証がこれだ』
私がスターズの身分証を見せる。画面越しでも大体は分かったはずだ。
『この身分証でない者は、スターズではないため注意してほしい。これにて、スターズからの捜査協力に関するお知らせを終了する』
そして中継を終えると、ヴァース皇帝は気絶したままのクラディールを見つめていた。
「どうかしたのですか?」
「今思えば、余も病にかからなければ、こやつと同じ末路だったのかも知れないと思うと哀れに思ってな……」
「だとしても、民間人に多数の死傷者や悪魔を呼び出し生贄を捧げ、さらにその悪魔を使い、他国間における戦争を起こそうとした罪は許されるものではないですよ?」
あの後確認した結果、クラディールが生贄として使っていたのは、死刑囚などの帝国内に収容されている犯罪者だけでなく、獣人などの亜人種や非戦闘員などの民間人も含まれていることが分かった。
これが許されざることではないことぐらい、ヴァース皇帝なら分かっているはずだ。
「わかっておるよ。罪は罪。償わなければならん。此度のことで春人殿には大きな借りを作ってしまったな。この借りはいずれ返す。だから何かあったら言ってほしい。できるだけの便宜ははかろう」
すると、謁見の間へとドタバタとヴァース帝国の騎士達が雪崩れ込んできた。無事に地下牢から救出されたようだな。そして、その騎士達の中でも一際厳つい顔つきの騎士がヴァース皇帝の前で膝をつく。
「陛下!!……よくぞご無事で!それになんだかお身体の方も良くなられて……。いったい何があったのですか?」
「エルハーデ騎士団長か。そこにいる春人殿のおかげだ。余の身体を治してもらったうえに、クラディール将軍を倒し、そこらにいるスターズの者達に指示を出しながら対処にあたってもらっていた」
「なんと……!?春人殿と言ったか?此度、帝国を救ってくれたことを感謝する」
普通は信じないだろうが、この状況とヴァース皇帝の言葉に嘘はないという忠誠心から、私がやったと信じたようだな。
そう言って、クラディールの方を見る。クラディールは帝国軍の中でもかなりの権力を持っていたから、未だに信じられないところがあるんだろう。
するとそこへコハクに乗ってエリア、アイリス、トリスがやって来た。遅れてビエラに乗ってトワ、信女、リースがやって来た。ヤトとユカリはミニサイズの状態でやって来た。おそらく本来の姿だと歩くのが遅いからだろう。
それにしても君らはなんでここまで乗って来たんだ?
「こっちは一応終わったわよ。軍属の兵士達はスターズの人達に身柄を預けたわ」
アイリスがコハクから降りながらそう報告する。みんな無事なようで良かった。
「よし、反乱兵達を捕縛しろ。ただし、事前に投降した兵士達に関しては、捕縛の際に手を出さぬように」
『はっ!』
「あ、捕らえた兵達は既に帝城入り口前に事前に投降した兵とそうでない兵とで分けて即席牢に入れているので、担当の者に話せば引き渡すはずです」
「そうか。それは助かる。お前達!行くぞ!」
皇帝の命によって、エルハーデ騎士団長を先頭に帝国騎士達が謁見の間から出て行った。
あとは帝国に任せてスターズは撤退するとしよう。
『五星使徒シリウスより作戦参加各員に告ぐ。反乱は終結した。繰り返す、反乱は終結。あとは帝国に任せ、我々は事後処理に移る。反乱に加担した帝国兵は帝国に引き渡すものとする。事後処理の内容は、遺体の回収や怪我人の治療等とする』
これで終わりかな。あとは呼び出した召喚獣達を戻したら終わりだな。
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