1.お金を儲けよう 1.3.株は必ず儲かる
株とは「財産」です。
大いに儲かって財産を築き上げていきましょう。
1.お金を儲けよう 1.3.株は必ず儲かる
下種な言い方ですが、投資で会社の株を買えば必ず儲かります。
必ず儲かります。
理由は簡単で、そもそも会社とは「利益を得るための集団」だからです。
利益を必要としない会社がまれにありますが例外は置いておいて、基本的に会社は事業を起こして商売を通して利益を得ます。
ですが会社が仕事をするには元手となる資金が必要です。
工場を建てたりオフィスを借りたりアイテムをそろえたり、なにかとお金がかかります。
仕事を維持していくにも資金が必要です。
一般的に会社員一人あたり一月に50万円の費用が必要になります。一般的なサラリーマンの売り上げ目標が100万円と言われるのは、売り上げから費用を差し引いた分が給料となるからです。社員が100人いるならば、一月当たり5000万円の費用が必要になります。一年で6億円です。
それを自分で賄っていては大変です。
そこで広く一般から資金を調達して、莫大な資金により大きな利益を得よう、というのが株というシステムです。
利益を得た会社は、株を買ってくれた株主に対して利益の一部を還元します。
これを配当金と言います。
しかし、配当金はごくわずかです。儲かるとは言っても出資額に対して年率で数%程度です。
配当金で十分な儲けを得るには、少なくとも一億円、基本的には五億円の資金が必要です。いわゆる億万長者です。
あゆしゃのようにこれから投資を始めて財産を築き上げて億万長者になりたいという人は、これだけの資金を持っていないでしょう。
そこで資金が少ないうちはインカムゲインではなく、キャピタルゲインで儲けます。
キャピタルゲインには2種類あります。
1つ目は、株そのものを売買することによって利益を得る方法です。
例えば100万円で購入した株を110万円で売却すれば、差額の10万円が利益になります。若干の手数料(0.2%)と税金(20.315%)が引かれるので、実際の手取りは8万円弱になります。
2つ目は、買った後の株価が上がることによって利益を得る方法です。
これを含み益と言います。
例えば100万円で購入した株が110万円になれば、差額の10万円が利益になります。若干の手数料(0.1%)がかかりますが、税金は一切かかりません。実際の利益もほぼ10万円のままです。
一般的に億万長者と言われる人たちは、含み益を資産として大量に持っている人です。
このキャピタルゲインは、企業に恩恵をもたらしません。
例えば株で100億円を調達した会社が、株が値上がりして1000億円となったから現金で1000億円を用意できるでしょうか?
無理です。
あくまでも新しい株として販売した時の100億円しか会社に残らないからです。
調達した後の値段がいくら値上がりしようとも、会社の懐に影響はありません。
実は、株とは仮想通貨のようなものであり、現金ではありません。
株とは「額面上と同じ価値の現金と交換できるクーポン券」です。
あくまでも「価値」という仮想的なイメージを数字で表したものが株です。
そもそもお金とは5種類あります。
1.金
2.金&銀
3.通貨
4.株式
5.仮想通貨
お金の言葉のもとになっている金は、昔から美しく希少価値が高く、広く通貨として認識されていました。
しかしあまりにも価値が高すぎたために扱いが難しいという問題がありました。
そこで、基本的には金だけど、価値を等価に交換できるもの、例えば金の15分の1の価値がある銀で代用してもいいよね、となったのです。
金だけに頼るより他にも頼れるものがあるほうが、経済が発展しました。
しかし困ったことに、戦争などで経済が不安定になるとすぐに金に頼る生活に戻ってしまう問題がありました。
そこで、貴金属の価値に頼らず、お金の価値を国で決めようとしたのが、通貨です。
日本では円、アメリカではドル、ドラクエではゴールドを用いるなど、国ごとに通貨の単位が違います。
通貨が異なると価値も異なります。
通貨の単位と価値を定めることこそ、国が行う最も重要な仕事のひとつです。
通貨によって、より経済が発展しました。
通貨が安定したので、商売を拡大しようとする商人が現れました。
彼らの頭を悩ませる問題が、資金調達でした。
貴族(日本では藩主)にお金を出してもらうか、貴族そのものが大々的に商売を行うことが一般的でしたが、専門家ではない貴族ではなかなか成功しなかったようです。しかも失敗したら商人のお家や貴族の領地がつぶれるなどの危険を孕んでいました。
そこで商人は、広く一般の人からお金を集めて資金として、事業が成功したら成功報酬をお返しする、というシステムを17世紀ごろに発明しました。
誰もが知っている「東インド会社」が初めて「株式」を作ったのです。
事業に成功したら一般人に成功報酬を払うけど、
事業に失敗したら一般人にも負債を抱えていただく、
というルールをシステムとして定着させたのです。
専門家の商人が商売を行うため(天災などを除けば)成功することが多く、成功報酬が多く支払われるようになると、今度は「株」という権利そのものを売買するようになりました。
「成功報酬が100万円になりそうな株がここにある。今なら、95万円で売却しますよ」
「購入したいけど高いにゃ。90万円ならいいにゃ」
「いや、情報筋によると成功報酬は110万円になるだろう。93万円出すからこっちに売ってくれ」
裏では、
「この株は50万円で買ったのに、風のうわさだと海難事故で船が沈んだから、成功報酬は0円になるらしい。今なら人気があるし、95万円程度で売ってしまおう」
「あそこの株はお気に入りの猫缶を輸入する会社だにゃ。安ければ買いたいにゃ」
「靴磨きの少年が110万円になる株を80万円で買ったらしい。俺も買って儲けよう」
みたいなやり取りがされるようになりました。
これが株式市場です。
「未来の」「仮想的な」価値をいろいろな情報や人々の思惑で「予見」して価値が激しく無限に乱高下することで、「見かけの」お金の流通量が飛躍的に増大して、経済が一層発展しました。
文字通りの「仮想通貨」は株式のことですが、一般的にいう仮想通貨は「全く新しい通貨を作ってやろうぜ」という取り組みです。「通貨ではない」という意味が強調されて「仮想通貨」と言われています。
正式には「暗号通貨」と言います。
仮想通貨はデジタルデータです。
デジタルデータはコピーされたら通貨として破局します。
デジタルデータを通貨として流通させるには、デジタルデータの存在を証明する技術が必要となります。この技術を「ブロックチェーン」と言い、ブロックチェーンを支える技術が「暗号アルゴリズム」であるため、通称として「暗号通貨」と言います。
が、ちょっとお堅いので、一般的には「仮想通貨」と言われています。
先述した通り通貨とは国でありますから、仮想通貨は「国家を転覆しよう」とほぼ同等です。日本を始めとして多くの国が仮想通貨を敵とみなして規制を作ろうとしています。今のところは(中国を除いて)罰則などは設けられていませんが、ちょっと危ないジャンルです。
金から仮想通貨まで、共通するところは「経済の発展」であり「利益を得るための仕組み」です。
仮想通貨を除いて最先端である株式に参戦して、儲からないわけがありません。
株の語源は「貯蓄」という意味を持つ「ストック」という言葉です。
それが日本に入ってきたときに日本語として古来からあった「残るもの」を意味する「株」が当て字とされました。
すなわち株とは「財産」です。
大いに儲かって財産を築き上げていきましょう。
次回
1.4.投資には資金力が必要