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逆張れ。  作者: あゆしゃ
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0.はじめに

挿絵(By みてみん)


 著者のあゆしゃ(画像が愛用のアイコン)は、子供のころから投資に興味がありましたが、実際に投資を始めるまではいろいろありました。

 最初に投資へ興味を持ったのが、高校で授業の合間に先生が話してくれた「投資で大金を稼ぐ」という話でした。先生は「投資は危ないぞ」と言いたかったのでしょうが、あゆしゃには「大金が儲かる手法」としか頭に残りませんでした。

 社会人となったときに「当たって砕けろ」の精神で野村證券の窓口に突入して口座を開設しましたが、大量のノウハウ資料に忙殺され、そもそも証券口座へ入金する方法が分からずに、株を買うことなく挫折しました。

 しばらくして勤務先の会社が「社員持ち株会をやる」ということになって、10年かけて300万円以上を積み立てて「これで会社が上場したら老後も安泰だなぁ、ドラクエを遊んで暮らせる身分になったなぁ」という気分になっていましたが、ふたを開けてみると株が発行されておらず、会社から「やっぱり持ち株会はやめます」の一言で積み立てた300万円以上のお金が税金を差し引かれて目減りした状態で差し戻されました。

 振出しに戻ったので自分のちからで何とかしなければいけないと思い、ユーキャンでファイナンシャルプランナーを勉強し始めましたが、あんまり熱が入りませんでした。

 それでも投資をしたいという思いから、たまたま第一生命保険のお姉さんに紹介された外貨建て投資信託を200万円で購入してみましたが、保険のお約束で購入した直後は減額されるし利息が年率で2%の4万円ほどしかないしで、あんまりおいしくないなぁと不満を感じていました。


 そんなときです。

 とあるアイドルグループが好きになったことをきっかけに2018年になってようやくYouTubeを見始めたあゆしゃは情報収集の幅が広がり、その中で中田敦彦の動画に遭遇しました。「あっちゃんかっこいい~」で有名なお笑い芸人ですね。最初は好きな世界史の動画を見ていましたが、突然「お金の授業」という動画がアップされ、そこで熱く語られている内容こそが、あゆしゃが子供のころからやりたくても方法がよく分からなかった夢の答えでした。


【お金の授業①】学校では教えてくれない「資産運用の鉄則」素人が必ずハマる罠編

5,583,979 回視聴2019/10/18

https://www.youtube.com/watch?v=R_kzxTCcwbc&t=0s

中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY

チャンネル登録者数 423万人


 いっぽうちょうどそのころ、会社が「退職金は社員が自分でDC(確定拠出年金)で運用してください」と言い出して、職場においても投資をせざるを得ない状況に追い込まれることになりました。

 複数の要因に後押しされた勢いで、あゆしゃはファイナンシャルプランナーの3級をあっさり合格しました。この資格は国家資格ですが2択3択の問題が6割正解すれば合格できる、比較的優しい資格です。勉強を通して、いかにお金が魅力的で汚いものであるか、よく理解しました。


 しかし、相変わらず証券口座の開設方法が分かりません。

 20年前に開設した野村證券の口座はログインができなくなっていました。使っていないため閉鎖されたのかもしれません。

 そんなときです。

 証券口座を開設するなら楽天がいいという、ぽんちよの動画に遭遇しました。「楽天証券・口座開設のやり方」という動画です。

 手順が丁寧に示されていて、その通りにやったら証券口座を開設できました。


【完全ガイド】楽天証券・口座開設のやり方&積立NISAの始め方

314,595 回視聴2021/01/22

https://www.youtube.com/watch?v=dsko4sq811k

【投資家】ぽんちよ

チャンネル登録者数 29.1万人


 銀行口座から証券口座に入金する方法がネックでしたが、昔と違って今はググることができるため、なんとかクリアできました。

 これで子供のころからの夢であった投資が、30年後の2021年4月にしてようやく始められるようになったのです。


 とりあえず持株会から返金されて銀行口座で遊んでいた200万円を証券口座に入金して、中田敦彦やぽんちよが「これだけ買っておけばもう安心」(そこまで言ってない)と動画で熱く語っていたS&P500を購入しました。合わせて、つみたてNISAを満額で設定しました。

 2か月して少し値上がりしていたので、これは保険と違って良いものだと実感したあゆしゃは、さらに銀行口座で眠っていた800万円を証券口座に移して、S&P500を追加で購入しました。さらに第一生命保険で購入していた外貨建て投資信託を解約して200万円を楽天証券口座に移して、S&P500を追加で購入しました。合計で1200万円です。

 もう「これで安心だから、ドラクエして遊んで暮らせるかなぁ」と安心していたら、そんなことはありませんでした。

 裏では、DC(確定拠出年金)とつみたてNISAの引き落とし8万円が厳しいので、第一生命の保険年金を減額しようと企てましたが、保険のお姉さんの激しい抵抗にあい、失敗しました。

 それはともかく、1か月後の2021年8月に楽天証券の残高を見てみると、あまり変わっていませんでした。

 急いで買いすぎたため、高めの値段で買っていたのです。

 危機感を覚えたあゆしゃは、値動きをよく観察するようになり、8月から9月にかけて値が上がった時に100万円を売却してみました。

 手元の預り金には99万円が残りました。1万円は税金です。含み益が5万円だったので、差額の4万円が利益です。

 子供のころからの夢であった投資によるお金儲けが初めて実現した瞬間でした。

 9月の終わりにS&P500が値下がったので、100万円から税金の1万円を差し引いた99万円でS&P500を再購入しました。

 売却した時と再購入した時の値下がり率は4%だったので、持ち続けていたなら4万円の損を被っていたところを、税金の1万円だけに抑えられたということです。差額の3万円が、残高が増えるものではないので利益ではありませんが、得をしたという意味で利益と言えるでしょう。


 最初に急いで高値で買ってしまった失敗と、S&P500の売買によって得られた利差益りさえきによって、投資とは「金を預ける」だけではだめで「自分で何とかしなければいけない」ということを強く実感したのでした。


 10月に入り、S&P500が異常なほど値上がりしたので、900万円を売却しました。

 もちろん、急いで売却することはしません。学習にならって、300万円ずつ3回に分けて売却しました。

 1200万円で購入して900万円を売却したのに、残高には400万円も残っていました。差額の100万円は10月だけで得られた利差益です。結果論になりますが、翌月11月には暴落するので、ここで900万円を回収しておいたのは良い判断でした。


 そして手元に残った900万円を元手に、個別株の売買に手を出し始めました。

 前述したとおり11月は暴落したので散々な目にあいましたが、おかげで色々な学びを得られました。とくに意味も分からずにトレンドに乗って儲かってしまった際には得ることのできない「逆張り」の精神を得られたことが大きいと思います。

 それらを書き残すことで自分なりのまとめを行いたいと思います。


 最後にお断りしておきますが、あゆしゃは投資で成功した億り人ではありません。経験豊富なベテランでもなければ、深い知識を持った専門家でもありません。ただ素人の初心者なりに、こうしたら良さそうだ、これは良くなかったという経験則を書き連ねていきたいと思います。これを見たきっかけで投資を始めようという人がいたら嬉しいことですが、ここに書かれていることはあまり信用せずにあくまでも物語の一つとして捉え、実際にご自身で投資を行う際には自分で考えて判断した答えに基づいて行動することが重要です。なぜなら投資は、ひいては「儲けたい」という思いは、

 1.いつまでに

 2.元手がいくらで

 3.どれぐらい稼ぎたいか

 4.稼いだお金を何に使うか

 によって、人それぞれほとんど全く違ったものになるからです。

 判断に必要な材料のひとつとしてお読みいただき、目的に応じて適切な投資を心がけていってください。


 なお、ここでは手数料なども記載しますが、あくまでもあゆしゃが利用している楽天証券の中の、あゆしゃが見知っている機能に限って記載します。それ以外の機能や証券会社についてはあずかり知りませんのでご容赦ください。



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